1776.アンガーマネジメントは,怒りを感じたら「6秒」待つだけでいいの?!  我が子は,怒りを学校生活にうまく生かしていますか?!

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 我が子は,怒りを学校生活にうまく生かしていますか?!

■アンガーマネジメントって,何?
 アンガーマネジメントとは,直訳すると「怒りの管理方法」という意味です。誰でもがもつ怒りの感情とうまく付き合うための心理トレーニングとして生まれたものです。

■怒りは,どうして生まれるの?
 私たちはいろいろな場面で,怒りをおぼえることがあります。どうして怒りをおぼえるのでしょうか?
 多くの場合,私たちは自分がこれまで大事にしてきた思いや価値観に対して,相手が裏切ったと思える時に怒りを覚えます
 また,不安や不満などの思いや感情が溜まって来ると,自分の中にある
(それって,こうするのが当たり前よ!)
などという自分の思いや価値観がむくむくと頭によみがえってきます。

 例えば,子ども達の例で考えます。校外学習に行ってグループごとでの自由行動となりました。担任が,
「40分後の11時までにここに集合してください。そうしないと給食に遅れてしまいますから。」
と指示をしました。ところが,Cグループの4人が,11時5分になっても帰って来ません。

 そんな時,他のグループの子達は,
「何をやっているんだ。もう5分も遅れているぞ。遅れたら学校の給食時間に間に合わないじゃないか。」
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などと,怒りを覚えます。
 このように,「○○しなければいけない」という強い思いがあればあるほど,怒りのマイナスの感情が生まれるのです。
 でも,その子達が,実は困っているおばあさんの世話をしていたなどと知れば,その感情は収まるのです。それ迄は,イライラとします。そんな時に,どう自分をコントロールできるようにできるかということなのです。


■アンガーマネジメントは,どうして必要なの?
 怒りをおぼえると,子どもに限らず大人でも,
相手に
「何をやっているんだ。」
などと怒鳴ることがあります。
周りにある物を壊すといったことをする人(子)もいます。
(ぼくって,なんて情けない奴なんだ。)
などと自分を責める子(人)もいます。
 多くの人は,このようなことをしてしまったり,しようとしたりします。

 この攻撃性が強まる激しい怒りの感情は,果たして悪い感情なのでしょうか?


 このような怒りの破壊的な側面だけを見ていると,‟怒りこと=悪い感情” と思ってしまい,
(この感情はなくさなければいけない。消してしまわなければいけない。心の中に閉じ込めてしまわなければいけない。)
と考えがちです。


■でも,必ずしもそうではないのです。怒りには,良い面もあるのです。

 怒りには,‟私たちの心を揺り動かすのに重要な働き” もするのです。


 例えば,数学の成績で,自分の方ができると思っていたのに,琢磨(仮名)さんの方が5点上で95点を採った時に,
(くそー,負けた。でも,次は絶対に負けるもんか。)
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と思うようなことです。
 この子にとっては,琢磨さんよりも自分の方がいつも上位で優れていると思っていたことが壊されたことへの怒りだったのです。でも,この怒りによって,次は勝利するといったこともあるのです。スポーツでは,よくある ‟怒り” です。

 だから,アンガーマネジメントでは,‟怒らないという状態” を目指すのではありません。
怒るべき時は,上手に怒るのです。怒る必要のない時は,怒らなくても済むようにトレーニングをするということなのです。

 つまり,アンガーマネジメントとは,怒りを場に応じて区別し,自分で主体的に感情を選択できるようにすることなのです。




■アンガーマネジメントを身に付けるメリットは,何?
 怒りの感情とうまく付き合うとき,どのような良い事が生まれるのでしょうか? 
【アンガーマネジメント習得の6つのメリット】
メリット(1) ストレスが減少する。
 怒りは,自分にも相手にも強いストレスを生じさせるのです。心や体にそのストレスから病状を産むことは多くあります。
 この怒りをコントロールすることができれば,自分の責任で感情を決定づけることができるのです。
 反対に,自分の怒りの感情をコントロールできれば,周りの人(子)に怒りをぶつけられてもストレスを抱えにくくなるのです。



メリット(2) コミュニケーションを良好にする。
 怒りっぽい子(人)は,周りに避けられる傾向が大なのです。それは,コミュニケーションがとりづらいからです。
 アンガーマネジメントを身に付ければ,言葉一つをとっても感情的ではなく,優しく理性的に伝えようとするので,良好なコミュニケーションができるようになります。
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メリット(3) 自分の感情を素直に受け止められる
 今まで,
(本来の自分は,こんなんではない。)
と思いながら,その思いとは違う怒りをおぼえる自分が嫌だったのです。
 それが,自身の感情を素直に受け止めることができるようになるのです。周りの人(子)に,自分の思いや感情をうまく伝えられるようになるのです。
  

メリット(4) 自分とは違う考えや価値観の人におおらかになる。
(自分の考えや考え方が,すべて正しいとは限らない。)
などと,自分の考えや価値観もいろいろな考え方の1つであり,絶対的ではないとわかると,柔らかい考え方ができ,見方も変わってきます。
 そうなった人は,周りの人に対して寛容になるのです。そして,考えや価値観の違う人も素直に受け入れるようになるのです。


メリット(5) いわゆる「パワーハラスメント」をしなくなる。
 大人に限らず子どもも,怒りを周りにぶつけるということは,パワーハラスメントともいえるのです。下級生に強く言っている子もいるのです。
 だから,アンガーマネジメントは,こうしたハラスメントには効果的なのです。


メリット(6) みんながやる気をもっていろいろなことに取り組めるようになる。
 コミュニケーションがとれ,誰もが自分とは違う考えや価値観を受け入れられるようになれば,子ども達や大人の周りは快適な人間関係となるのです
 そんな環境では,勉強も頑張れるし,いろいろな仕事も心がこもるのです。


■アンガーマネジメントの簡単な方法とは?
 それでは,日常生活で怒りを感じたときには,どのように対処したらよいのでしょうか?
 アンガーマネジメントの簡単な方法をご紹介します。
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方法(1) .怒りを静めるための「6秒」
 怒りを収めるのには,「怒りに対して反射しない」ということなのです。
 だから,自分に怒りを感じたら,まず6秒という時間だけ待って怒りを静めるのです。6秒待ったからと言って,怒りは完全にはなくなりません。
 でも,少しは必ず理性的になるものです。6秒の間
「1…2…3…4…5…6」
と数えても効果がない人もいます。

 そんな時は,
「私はあなたを赦しました。あなたも私を赦しました。」
などと,自分の気持ちを落ち着けるための言葉を心の中で繰り返すと収まってくるものです。


方法(2) 怒りが生まれたら,その場から立ち去る。
 6秒ルールでも怒りが収まりそうにない場合には,その場から立ち去るのです。
 怒りの対象と同じ空間にいるから,怒りが収まらないのです。だから離れるのです。
 怒りの感情を相手に出してしまう前に,
保健室に行く。
トイレにしたくなくても行く。
図書館に行く。
 怒りの対象から気をそらすことが,一番の冷静になる方法です。また
その場を立ち去る時に,また,怒りの感情がよみがえって来たら,他のことを考えるのです。他に気をそらすのです。


方法(3) 「~しなければいけない」という考えや価値観を捨てる。
 今まで述べてきたように,自分の心の中に
「~しなければいけない」いう考えや価値観があると,怒りが生まれるのです。この「ねばならない」という自分のこだわりを捨てることなのです。誰にでも通用するものではないのです。あくまで自分の主観なのです。


方法(4) 「自分は,寛容な人物である」と強くいつも自分に言い聞かせる。
 「今まで周りの人を「~しなければいけない」と見ていたということは,自分には優れた観る眼があったんだ。それなら,その観る眼を広い心で見て行くことができる自分だと言い聞かせることなんだ。」
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 このようにつねに思って生活していると、つまらないことにこだわらなくなるのです。

 アンガーマネジメントは,怒りを感じたら「6秒」待つだけではいけないのです!
4つのことを実行することで,身につくのです。


 我が子が,怒りを学校生活にうまく生かしていくようにもって行きましょう
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プロフィール


名前 : えいちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

40年以上教育に携わった元校長先生が、子育て支援アドバイザーとして、家庭や学校で実践できる方法をお伝えします!

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