820. 「勉強は,苦しいことだ」とは,教えてはいけないのです!

2021.04.22 19:00|学校教育との連携
 「勉強は,本当は楽しいものだ」といことを教えるのです!
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 多くの親さんは,自分の経験から,
(勉強は,辛いことだ。遊んでいる方が楽だなあ。)
と自身もそう思っていらっしゃることが多いのです。だから我が子に,勉強をさせたいときは,
「勉強は,楽しいからやるとよいよ。」
とは言わずに,
「勉強は辛いけれど,試験があるからせざるを得ないんだよ。頑張るしかないんだ。」
 こう言っていることが多いのです。でも,逆に我が子が,夜遅くまで頑張り続けていると,
(ああ,かわいそうだなあ。あんなに夜遅くまでやって。睡眠不足は体に悪いぞ。)
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などといった気持ちが起こって来るのです。

 この親の「勉強は辛いもの」という気持ちが,我が子を「勉強は辛いもの」という観念に導いていってしまうのです
「勉強をしなさい,勉強をしなさい」とは言いながら,何となくかわいそうと思うのです。

 これは,親の気持ちだけでなく,先生の気持ちの中にもあり,言葉に出さなくても言葉の端や態度に出て来て,子どもに影響をするのです。そうした言葉や態度が暗示となって,
(勉強は,辛くて苦しい。)
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と子どもの心の中に観念が固まってしまうことになるのです。

 こうした観念が固まってくると,
親から
「勉強をしなさい。」
と言われても,
(勉強は,辛いものだ。ぼくは嫌いだ。なんで,その嫌いなものを強制するんだ。)
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というような反発の心が起こって来て,勉強に興味をさらにもたなくなって来るのです。その結果,成績は段々とさらに悪くなって行くのです。

 こんな家庭がありました。お父さんもお母さんも努力家で,有名大学を卒業し,よい地位を得ている方でした。そのお子さんの太郎(仮名)君は,5年生までは成績がよかったのですが,6年生の二学期から成績が振るわなくなって来たのです。段々落ちて来たのです。お父さんとお母さんが,心配をして相談に来られました。一通りお話を聞いた後に,次のように聞いたのです。

「太郎君は,学校でも今までと同じように努力をしていますが,成績は下がるばかりです。勉強をすることが楽しくないようで,苦痛に見えます。もしかして,幼い頃から,『勉強は,つらいけれど,頑張れば将来役に立つ。だから我慢して頑張れ。』
などと,勉強は辛いものだ,勉強は辛いものだと潜在意識に入れて来られたのではないですか? 
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 確かに勉強は辛い面もあるけれど,テストでよい得点が採れたら,嬉しいものではないですか。自分ができるようになることが喜びではなかったのではないですか。お父さんやお母さんが学生時代に,取り組んできて嬉しかったことをうんと話されて来られましたか?」


「いや,自分たちが辛かったことばかり話して,発憤させようとして来ました。」
「それに,最近,親に反抗するような態度はありませんか?」

「はい,あります。どうしてそう思われたのですか。学校でも反抗をしているんですか?」
T:「いいえ,学校では今までと変わらない,素直な良い子です。なぜこんなことを言ったかと言えば,親が,
『勉強は辛いもんだぞ。辛いもんだぞ。』
と言いながら,我が子にそれを積極的にさせようとするということは,太郎さんにとっては,
(なんてひどい親なんだ。)
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と,成績が振るわなければ振るわないほど,強く思えてきて恨みになって来るんですよ。
 だから,今日,帰ったら親子で,話し合いをもってください。そこでは,今までの親の対応が誤解されるようであったことを詫びるのです。
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 自分たちが必死で,勉強をして来て,太郎さんにも頑張って欲しいから勉強をしなさいと言って来たけれど,大きな間違いをしていたわ。勉強は辛いときもあったけれど,本当は楽しいものだった。
 試験でよい点が採れたり,入試に合格したりしたら,私ってすごいなあと喜びでいっぱいだったよ。授業中に,私の意見でみんなが感心し,私の意見のようにみんながなったとき,私の考えって最高と思って自分を誇らしく思ったんだ。
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 そう言った勉強の楽しさをあなたに話して来なかった。勉強は,本当は楽しいものだったんだ。間違ったことを教えてしまったので,やる気がなくなったんだね。これからは,勉強に限らず,よい面をポジティブに家族で話していこうか。」

 このように話して,太郎さんの心を和らげてあげるようにお話をしました。結果は,言うまでもありません。

 「勉強は,苦しいことだ」とは,教えてはいけないのです。「勉強は,本当は楽しいものだ」といことを教えるのです! 言葉の暗示は,我が子の学習姿勢を変えてしまうのです。

 我が子に勉強に限らず,前向きな「自分は,できる」と信じ込めるような言葉をどんどんかけていきましょう! そこに我が子の意欲が一層高まって来るのです。
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名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

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