483. 発表,算数が好きになるための算数学習法!(3)

2020.05.20 19:00|具体的な家庭教育例
 算数学習の遊戯化は,低学年の子にはとても有効です!
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 野球やサッカーが好きな子に野球やサッカーに関係する言葉を使って算数を教えると,算数が好きになった例が多くあります。
「野球(サッカー)では,何人がプレイするの? 控えの選手は何人? 合わせるとベンチ入りは何人?」

「1回(前半)にAチームは,5点。Bチームは3点入れたけど,合計何点になるの? その違いは何点?」

「1回(前半)にAチームは,5点。Bチームは3点入れたけど,これって,よく○対○って言うけど,どう言ったらよいの?」

「試合の結果,Aチームは,5点。Bチームは15点も得点したけれど,BチームはAチームの何倍得点したの?」
 野球なら,スコアボードを一層活用して,いろいろと計算ができますね。
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我が子の好きなことに関わらせて,算数を学習させることはとても効果があるのです。

 数字カードをトランプ遊びのようにして扱ったら,今までなかなか問題が理解できなかった1年生の子が,数ヶ月の遅れを取り戻すということもありました。
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 これから,私が授業で取り入れてきたことや今考えて取り組むと良いことを含めて,低学年用に
「遊びの中にどのように算数を取り入れると算数好きになるか」
を紹介します。低学年でなくても中学年,高学年でも遊びの中身を高度化すれば楽しく学習ができます。

 なぜ,算数学習の遊戯化が低学年では,特に有効かというならば,低学年は具体物・半具体物での学習が発達段階のレベルにあっているからです。具体物→半具体物→抽象的な物へと学年が進むにつれて,対応できるようになるのです。遊びながら理解することが楽しくわかりやすい時期なのです。
 


【算数学習の遊戯化例(低学年)】
482.発表,算数が好きになるための算数学習法!(2)」で紹介しましたように,その学年で習う内容をお母さんが教科書に予め目を通すことで,普段の生活でも日常化できます。
また,学校で習っているその時にも改めてこの方法も用いて楽しく学習ができます。

(1)「長さ」学習の遊戯化
 物の長さ比べをすると楽しいと思える物を,身の回りから集めさせます。そして,
「どちらが長いの? どちらが短いの?」
などと,隣り合わせて比べる遊びです。

 それを一通り遊んだら,
「ここに定規(メジャー)があるけれど,こうやって計ると長さが分るけれど,やってみようか。」
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といった具合に,道具を使う方にもっていきます。
 これが理解できれば,1年生では,メジャーを当てて
「こことここだから,こっちの方が長いよ。」
と,目盛りを読むことなく比べていたのが,3年生くらいになると○cm○mm と家中を測って歩く学習へと発展させていきます。



(2)「重さ」学習の遊戯化
 家にあるはかりを子どもに集めさせます。調理用のはかり,体重計,血圧測定器,家庭によってはその他いろいろな天秤があるのかもしれません。
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 初めは,
「どっちが重いかな? どうしたら分るかな?」
といった重さを計って比べる遊びから,おばあちゃんに物を送るための計る,調整するといった活動にすることも楽しいものです。
「おばあちゃんに,ちょっとお菓子を送ろうと思うんだけれど,計ってくれる。」
「おじいちゃんにこの町の特産品を買って送りたいから,一緒に行って買い,重さを計って宅配料金を調べてくれる。」


 
(3)「広さ」学習の遊戯化
 算数セットの色板や1/4の折り紙(市販の物)をつかって,数の確認や
「7枚でできる形には,どんなものがある?」
origami.png
「サイコロのような形を作るのには,何枚いるのかなあ?」
というように,枚数で広さを確認したり,実際にある
「整理箱には,何枚色紙が貼れるかな。」
なとと,実際にテープで貼っていき,6面の貼る枚数で,分ることを探すなどさせるのです。そうすると,2面ずつが対になっていることなどを遊びで見付けてきます。



(4)「量」学習の遊戯化
 ペットボトルや家庭での調理用カップなど,いろいろ遊びの材料は豊富です。 ペットボトルや家庭での調理用カップなど,いろいろ遊びの材料は豊富です。ペットボトルなどには,オレンジなどの絵の具水を使うとオレンジジュースになります。水色を使うと,ソーダ水になります。「ソーダ水だよ」などと言うと本物を操作しているような錯覚に陥ります。
thumbnail_dougu_jougo_petbottle.jpg
「どちらの水が,多いか。」
などを同じような物に入れておき,移す遊びで比べるなど楽しく学習ができます。



(5)「時計」学習の遊戯化
 時計の学習は,普段から
「今,何時何分?」
「さっきより何分経った?」
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などという日常が大切ですが,算数セットの時計や手作りでもよいので,作り話をしながら,答えさせていく遊びが楽しいです。
「お猿さんが,朝7:00に起きました。時計を見たら7:30,学校への出発の時間です。さあ,どんなふうに時計はなっているかな?」

「3:00のおやつまで,あと15分あります。お猿さんは,時計をじっと見て早くなれと祈りました。針はどこを刺しているのかな。」
 いろいろな取り組みができます。初めは,3時のおやつの時間や12時の食事の時間といったわかりやすい時刻から入ると,抵抗が少ないですね。
「3時のおやつ食べたいよね。じゃあ,おやつ問題いろいろ出すよ。2時からおやつまでは何時間ある?」
 こういった感じで出していくのです。



(6)「数計算」学習の遊戯化
①「お金」を通しての学習の遊戯化
 1の位,10の位,100の位,1000の位,10000の位などの学習の時には,お金の話を入れて遊びながら学習するとすぐに理解できる子が多いのです。
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(お金が大好き。お金が欲しい。)
と思っている子が多いからです。百均などで,コインや札のおもちゃが売ってありますが,これを使うと,足し算でも引き算でも,かけ算でも喜んで取り組めます。たまには,本物の小銭を使って学習し,
「そうそう,いつもはお母さんのために肩たたきを無料でやってくれているけれど,肩たたきでもしてくれたら,今日は特別にこれあげちょおかな。」
などと,びっくりプレゼントも学習の後だけに一層嬉しいものですよ。


②「すごろく」を通しての学習の遊戯化
 さいころを1つ,上手になって慣れてきたら2つと数を増やして,足し算を入れた遊びとして取り組むのです。足し算ができないと進めないのです。すごろくには,数を示すマス目などが入っているので,初めはそのマス目を足して計算するのですが,慣れてくるとぱっと見て計算ができるようになります。
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③「棒ひご・おはじき」を通しての学習の遊戯化
「棒ひごを7つ使って,花の絵を描いて。」
「おはじき取りをするわよ。お母さんとどちらが多いかしら。」 
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 おはじき遊びに関しては,ネットでいろいろ紹介があります。次のものもわかりやすかったです。「おはじきの遊び方&もっとおはじきを楽しむための7つのアイデア」

 このような遊びを通して,数の概念や足し算,引き算を遊びながら身につけていくのです。


④数字カード,九九カードを通しての学習の遊戯化
 数字カードは,単に読むとか書くといったことから,足し算・引き算をフラッシュカードとして,「パッと一瞬見せて隠し,答えさせる」といった使い方で,鍛えるのに使います。
 九九カードも考えることなく条件反射的に答えが出て来るように練習するものです。
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「さあ,お母さんがこのカードを見せたら,その数字の数をおはじきで集めてよ。」
「3×4だったら,おはじきを,3つの固まりを4列並べて,並べ終わったら12と答えをいってよ。じゃあ,始めるわよ。」
 このように,カードを指示書のように提示して,集めさせるといった遊びです。おはじきは,百均で安く買えます。



(7)「小数」学習の遊戯化
 小数は低学年より,中学年での学習になりますが,野球の「何割何分何厘」とか,100%の力を出す,といったことなど日常的に使われているので,そうしたことを遊戯化できるのです。
P:「さあ,この100円のトマト,20%引きだよ。買って行きな。」
C:「それって,80円てこと。」

P:「さあ,この500円の弁当,半額の50%引きだよ。安いよ。」
C:「分った。250円だね。」
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(8)「分数」学習の遊戯化
 小数も低学年より,中学年での学習になりますが,1/2カット野菜とか,1/4カットメロンなど日常的に使われているので,そうしたことを遊戯化できるのです。
「ここにメロンのカットがあります。1/4カットか1/8カットかどちらですか? 正解者は食べられますよ。」
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などと,見せようものなら,大変なことになりますね。きょうだいがいたら,なおさら大変です。


(9)「比」学習の遊戯化
 比においても,サッカーでは
「1対1のドローだ。」
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などと,普通に使っています。いろいろなスポーツなどをイメージして,
「8対6ということは,バレーボールの球を絵を描くとどういうふうになる。」
など工夫できるのです。



(10)「温度」学習の遊戯化
「この体温計,今何度あるの?」
「この部屋の温度,今何度,湿度は?」
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P:「ただ今湿度が,90あります。さっぱりしていますか? じっとりしていますか?」
P:「今日の気温は,36度です。暑いの寒いの?」
 こうしたことを,絵本やイラストの話と結びつけて考えさせるのも楽しいものです。
  

 ここに紹介したのは,一例です。
たくさんの楽しい遊びの中に算数を取り入れることができます。
また,遊びそのものを数理的に処理することによって,算数を好きにすることができるのです。低学年では特に算数を遊戯化することが有効なのです。

 我が子は,知識欲の固まりです。発達段階に応じて対応してあげることが本来もっている能力を一層引き出すことになるのです。低学年で家の人とこうした遊びの学習をしたことは一生忘れません。大人になったときは,また同じように我が子に行える親に育っているのです。人は学んだことしかできません。
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名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

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