428. どうして,周りの迷惑に気づかないの?!

2020.03.24 19:00|具体的な家庭教育例
 我が子は,他人に迷惑をかけているのに,全く気づいていないということはありませんか?
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 最近は,たばこの害が問題になり喫煙も制限されることが多くなってきています。多くの公共の場や施設では禁煙になっていることが多いですね。

 でも,今でも何も気にせず,施設の入口などで堂々とたばこを吸っている人がいます。中には,奥さんがそばにいても夫に注意をするということもない家族があります。


 どうして,そんなことが分らないのでしょうか? その理由を考えてみたいと思います。

【他人に迷惑をかけていると分らないのは,なぜ?】
理由1 「ダメなことは,ダメ」としっかり家庭で教えられていない。
 他人に迷惑をかけているかいないかは,本人ではなかなか分らないものです。それに気づかせたり教えたりするのは親の仕事です。それを小さいときから,

「今ね,あなたがしていることは,みんなが嫌だなあと思っているのよ。」
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などと,行為そのものと,周りの雰囲気を教えていかないとダメなことをしているとは知らずに過ぎていくのです。
 “注意されないことは,認められている”と判断してしまうのです。だから,幼児期からの指導が大事なのです。


理由2 他人の表情が読めない。
 理由1でも,少し述べましたが,迷惑行為をしたときの周りの人や相手の人の表情から
(今,自分が行っていることは,まずいことなんだ。迷惑をかけていることなんだ。)
と思うことができるように気づかせていかなければいけないのです。

 低学年を担任したときに,“友達に迷惑をかけていると分らない子“には,こんな指導をしました。
T:「みんなの顔を見てごらん。嬉しそうな顔をしている? それとも楽しそうな顔をしている? どうかなあ。」
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などと聞くと,
C:「何か嬉しそうじゃない。」
C:「何か恐い顔をしている。」
C:「ぼくが嫌いみたいな感じがする。」
T:「そうだよ。光(仮称)さんのいましたことに,みんなが怒っているんだよ。よく見てごらん。」
と言うと,改めて見ることでびっくりします。ここで,やっと周りの表情を気にすることができるようになったのです。(個人差があるので,何度かこの指導が必要な子もいます。)それ以降は,

C:「みんながあんな恐い顔にならないように,今,ぼくは迷惑をかけていないよ。」
と行動を考える子になるのです。この経験が個に応じて必要なのです。


理由3 「自分さえ良ければよい」という自己中心主義である。
 これは自己中です。これを解決するには,次のことをさせることが効果的です。
「友達に親切をすること」を多くするように働きかけることで,友達が喜んでくれる。その友達の姿を見て,
(こういうことをすると,友達は喜んでくれるし,何より自分が楽しくなる。)
こういう喜びを味わわせることです。

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自分勝手な場面があったとき,家族の嫌な思いをその子にぶつけるのです。そのことによって,自分の行為が人を傷つけていることを知るです。大好きな親には,嫌われたくないので努力するのです。


理由4 「これくらいは,良い」という自分勝手な甘えがある。
 甘えは誰でもあることです。自分の家などではあまり人に迷惑をかけたりしないのでよいのですが,多くの人が利用する所ですることが問題なのです。例えば,
「ぼく早く遊びたかったし,面倒くさかったので自分の上靴を下足箱に入れずに,玄関に置きっぱなしにして遊びに行きました。」
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などとそれがいかにも正しいように言う子がいます。

「でもね,全校のみんなが面倒だからといって,下足箱に上靴を入れなかったら玄関は上靴であふれてしまうよ。みんなは“自分だけはよい”と考えないから,あなたの上靴だけがあるの? どう?」
などと話すと,やっと分るのです。

 どんな場合にも必ずといってよいほどこういう子がいます。クラスの子に,
「誰か(特定の子にしなく,ぼやかして)が,靴などを面倒だからといって,自分だけ玄関に置いたらどう思う?」
などと聞くと,どんどん批判の意見が出てきます。そうした日頃,みんなが思っている思いを述べさせることもありました。聞いた本人はびっくりしていました。
 

理由5 法律など自分を法的に縛るものがないとできない弱さがある。
 学級の約束だからといった具合に,決まりにすると守ることができる子がいます。でも,決まりだからではなく,周りの人のことを考えて大切かどうかで判断できる道徳心を育てなければなりません。

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 かつてこんなびっくりしたことがありました。人気の宝くじ売り場でみんなが4列にぎっしりと並んで購入していました。その並んでいる時のことです。見かけはスーツを着て身だしなみもよく,いかにも紳士といった人が,突然,この人混みの中ニコチン度の高いたばこを吸い出したのです。みんなが嫌な顔をして我慢をしています。いつまで経っても止めないので,

「すみません。こんなに多くの人が並んで混み合っているときにたばこを吸うのは遠慮してもらえませんか?」
と思わず私は言ってしまいました。そうしたら,どうなったと思いますか。

「どうしてたばこを吸ったらいけないんだ。いつ決まったんだ。何年何月何日に決まったんだ。どうしていけないんだ。何年何月何日に決まったんだ。・・・・・」
を繰り返すのです。

「決まりで決まったというよりも,モラルですよ。」
と言っても,
「モラルって何だ。」
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と騒ぎ立てます。周りにいた人が,
「そんなこともわからんのか。」
と助け船を出してくださったので,その人はばつが悪くなってどこかへ行ってしまいました。驚きですが,大人になってもこんな人がいるのです。だから,

「多くの人が使う施設で喫煙を規制する改正健康増進法が成立し,罰則付きで禁煙場所での喫煙を禁じ,受動喫煙防止を義務化した。2020年4月に全面施行する。」
となったのかもしれません。


理由6 周りに正しいことを忠告してくれる友(配偶者)がいない。
「この人は,何を言っても聞かないから仕方がないわ。」
とあきらめられ,見捨てられているとこういう人になってしまうのです。
 “嫌なことでもその子のために言ってくれる親友がいる”ということがとても重要なのです。
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理由7 規則を破っていると,それが良くないことだと分らない感覚になっている。
 たばこが一番わかりやすいのですが,いつも決まりを破っているとそれが当たり前になり,当然となってしまうのです。
 子どもの場合でも,いつも掃除をさぼっていて誰も注意をしなくなると,
「あの子は掃除をしない子」
として,みんながあきらめ,認められた形になってしまうのです。

 それが,学年が上がって担任やクラスのメンバーが替わり,
「あの子,サボっている。」
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などと注意されることになり,それがもとで荒れたりする子がいるのです。まともに掃除ができるように戻すには,とても時間がかかるのです。

 だから,「習い性となる(習慣もずっと続けているうちに自然と身についてくる。ついには,その人の生まれつきの性質のようになる)」となってしまっては,いけないのです。


理由8 精神的な安定がないために,知らず知らずに行っている。
 迷惑をかける行為は,初めはしていなかったかもしれません。友達や周りの人とのトラブル,精神的なストレスなどいろいろな要因で,知らず知らずのうちに行うようになってしまったのかもしれません。そうした心をリフレッシュすることによって解決することもできるのです。
 子どもの場合は夫婦の関係が落ち着いてくると,迷惑行為がなくなったりします。
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お母さんがガミガミと注意することが多く,認めることが少なかったのを,褒めることに努力したことで優しくみんなと協調できる子になった子もいます。

  いろいろな理由はありますが,我が子を「他人に迷惑をかけているのが分らない」といった悲しい人にはさせたくないものです。
 そのためには,我が子の現在の良い姿を大いに認めていく中で,すべきことを教えていくこととより安定した家庭を気づいていくことなのです。我が子が人のために努力できるプラスの面を大いに発揮できる生活を応援していきましょう。
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プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

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