240. 我が子は直情的な子!?

2019.09.20 23:04|具体的な家庭教育例
我が子は直情的な子ではないですか!?
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「あなたは,本当のお父さんではない。」
と言われて,激怒し我が子を死に追いやった人のことが報じられています。
 実は担任をもつと,こうした直情的な子がクラスには1人や2人くらいはいることが多いのです。
 でも,担任と親とが協力して取り組んでいけば,マスコミで報道するような人には決してなりません。


 まず,直情的な子の特徴を紹介します。あくまで,こうした子が多かったということです。
◇の項目をチェックしてみてください。

1.幼児性が強い。
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 幼児は見たことで思ったことをすぐ,何の躊躇もなくストレートに言ったり行動に表したりします。

◇計算など勉強でつまずいている子がいると,
「なんだ。できないの。」
などと平気で言ってしまいます。

◇ファッションが少し変わっていたりすると,
「変な格好。」
などと,思ったままを口に出します。


2.正直者で,嘘をつかない。
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 幼児性が強いということは,嘘などつこうという気が無いのです。だから,嫌なことがあったらストレートに立ち向かってきます。

◇自分の物を友達が勝手に使ったりすると,
「断りもなく使った。」
ということでしつこく怒っています。

◇友達がやるべきことをしていないと許せない傾向があります。でも,自分ができなかったときは,友達に言うほどこだわらない子もいます。


3.自分が一番正しいと思っている。
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 自分が全て正しいと思っています。自信家なのです。だから,自分が正しいと思っていることを否定されると,その否定されたことから生まれる怒り,悲しみ,悔しさなどをすぐに現してしまいます。

◇友達が,
「それ違うよ。」
などと注意をしたりすると,
(馬鹿にされた。)
と思って怒り出します。

◇自分が忘れ物などをしたときに,友達が貸してくれないと
「貸してくれてもいいじゃないか。」
と感情をあらわにします。

◇自分はすごいと思うことは素晴らしいのですが,根拠なく自分は素晴らしいと思い込んでいます。


4.喜怒哀楽など人間性がよく出る。
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 嬉しい,楽しいといった表情を見せてくれる存在です。ただ,怒りや悲しみが激しいのが残念なところです。

◇勝手に自分の物を友達が触るなど,自分の気に入らないことを友達がしたら,許せないのです。


5.自分ファースト。
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 自分の気持ちが一番優先項目となります。したがって,自分がこれをしたいと思ったことが優先されます。

◇勉強などで,どうしても自分がわからないときに,自分から友達に聞いて教えてくれないと,
「どうして教えてくれないんだ。ちょっと教えてくれればいいじゃないか。」
と怒り出します。ただ,友達から親切に教えてくれても,自分から求めていない場合には,気にくわなくなります。

◇友達と約束をしていても,それ以上の楽しいことがあるとその楽しいことを優先して約束を破ったりします。後で,友達から責められても
「あちらの方がよかったもん。」
などと,悪かったというしぐさがあまり見受けられません。


6.協調性に欠ける。
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 友達や親などの意見を取り入れようとあまりせず,自分の意見ばかりを押しつけようとします。つまり,自分の意見を最優先するのです。

◇友達がわざとでなくて,ぶつかったときなど,
「謝れ。」
などと興奮します。

◇誰でもいろいろなことで我慢するなどして,仲良くしようとしますが,
「普段から自分は我慢してきている。」
として現実は我慢をしていないのにも関わらず,そう思っている傾向の子が多いのです。

◇大人の対応を子どもでも,それなりに少しはできるのですが,それが苦手です。


7.周りの人がどう思っていようが関係ない。
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 周りの子がどう評価しようが関係がないのです。
◇友達が,
「○○さん,こんなことができてすごいね。」
などと褒めてくれるときには嬉しいのですが,
(これをすると友達はどう思うだろうか。)
などということは,あまり考えません。

  
8.一つのことだけに集中する。
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 一つのことには,非常に集中できますが,1度に2つ以上のことをすることが苦手です。

◇一つのことに非常に集中し,やり遂げるように努力します。

◇1度に多くのことを頼んだりしても,心がいくつかには引っかかれません。だから,結果としてやりこなせないのです。一点突破です。

 このように私が毎年,受けもつ子で,直情的な子の大まかな傾向や姿を紹介しました。
 では,我が子に直情的な姿が見受けられたのなら,どのようにして我が子の意識・姿を本来の姿にもっていくように努力したらよいのでしょうか。

手立て1 我が子の悪い姿にこだわらないで,よい姿を常に言葉に出す。
 親の言葉は,我が子に力を与えることもできるし,力を奪うこともできます。与えるのは明るい,前向きな言葉です。これを繰り返すことで,潜在意識に
(私は○○のような子だ。)
と入って行くのです。それが現在意識に表れてきます。

「あなたはできる子よ。」

「あなたは,今までそうしたことをあまり考えなかっただけなのよ。これを意識すると,さらに友達に大切にしてもらえるわよ。」

「友達とうまく付き合うことが,人として一番大切よ。みんなのためになることを,ドンドンできるあなただから頑張ってね。」
 

手立て2 (大好きな親を喜ばせたい。)という願いから行動を起こさせる。
 友達や周りの人を意識しないということは,関わりの大切さをもっと認識させなければなりません。
 関わりが一番あり,大切な人である親との関わりが濃ければ,その関わりの良さを体感できます。その経験で友達が喜んでくれるといった方向に広げていくのです。


(「私がしたいと思ったゲームを我慢して,友達が言ったゲームに賛成したよ。」なんてお母さんに言ったら喜んでくれるだろう。)

(「ぼくは,今日,友達をいっぱい褒めたよ。」などとお父さんに言ったらびっくりするだろうなあ。)
 こんな言葉を我が子に,言わせるように親の願いを日頃から伝えるのです。


手立て3 我が子が今までできていなかった姿の本来の価値を,親が機会があるごとに或いは機会をつくって語る。

「大人になるということは,幼児のような幼児性をなくすことなんだ。幼児性とはどんなことかわかるかな。・・・・・・。それを卒業すると,小学生,中学生,高校生,大人となっていくんだ。これができないと周りの人は,面倒くさいから相手にしてくれないんだ。面倒くさい人は○○さんでも嫌でしょ。・・・・・。○○さんなら,できるね。これをまず実行だ。」

 このように,

「自分は正直でも,友達に『○○しなければいけない。』と強く求めすぎない。」
「自分が一番正しいと思っても,友達の意見で取り組んでみることもする。」
「喜怒哀楽の極端な姿をなくして穏やかに生活する。」
「自分ファーストより友達ファーストに努める。」
「協調性を大事にする。」
「周りの人がどのように思うかを考えて行動してみる。」
「一つのことに集中できるのはすごいが,2つのことにも取りかかれる余裕をもつ。」



 これらの中で,我が子に身につけさせたい,我が子の力を引き出したい項目を意識して親の人生経験を元に語っていくのです。

 もう一つ語りの例を示すならば,「協調性を大事にする」では,
「あなたが算数で解けなくて困っていたとき,隣の良樹さんが優しく教えかけてくれたと言ったでしょう。その時あなたは。,『聞いてもいないのにうるさいわ。』と言ったと言っていたけれど,もしあなたが反対の立場だったらどう。優しく教えてあげようと話しかけたのに,『うるさいわ。』と言われたら怒るでしょう。悲しかったと思うし,(もう教えてやるものか。)と思うよ。それでよいの。・・・・・。」
 このように,相手の立場に立たせて考えさせることが重要で,これを品を代えて繰り返し話していくのです。


手立て4 ストレスをためない活動を積極的に行わせる。
 スポーツやサークル,文化活動,趣味愛好会などで楽しむことによって,自分の嫌なことを発散させたり,仲間とともに喜びや苦しみを味わい合えたりすることで,自然な形で我が子の良さを導き出させるのです。
 初めはその気で初めても途中で,
「止めたい。」
等と言ってくることもあります。無理矢理継続させるのはよくありませんが,納得させて続けることができるのなら続けることで大きく成長します。


手立て5 怒りのしずめ方を教え,自分で行わせる。
 アンガーマネジメントと言います。怒りをコントロールするのです。いろいろな方法がありますが,一番簡単なのは,大きく呼吸をして,冷静になることです。

 
 親が我が子に,願う姿は優しく,人の立場を尊重しながら自己の力をうんと発揮できることです。少しでも気になる姿があった場合は,その姿に引っかかるのではなく,
「そんな姿は我が子の姿ではない。」
と強く否定し,明るく本来ある姿を親も我が子も心に描いて,これらの手立てを実行することです。

(犯罪者になったらどうしよう。)
という思いで取り組むのではなく,
(犯罪者なんて関係ない我が子だから,本来の良さを引き出すんだ。)
という意識で取り組むことが何より肝心です。
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名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

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