268. 「嫌。」と断る勇気を!

2019.10.18 20:00|具体的な家庭教育例
我が子は,嫌なことを要求されたとき,「嫌。」と断る勇気がありますか?

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 テレビでは,学校の先生による同僚の先生への障害事件が連日報道されています。考えられない事案であり,管理職の不甲斐なさにあきれるばかりです。

 でも,我が子は大丈夫ですか?
以前「224. 嫌なことがあったら」では,嫌なことがあったら,私はこうして解消してきましたという気持ちの解消法を紹介しましたが,今回は,もっと重篤な「気持ちの入れ替えどころではない事案に対しての対処法です。

【嫌なことがあって,しかもそれから逃げられないときの対処法】
(1)嫌なことは,「嫌。」と堂々と言うことができる我が子にします。
 かつて私が転勤した中学校では,いじめと言っても暴力沙汰のいじめが頻発していました。そんな中,私はクラスの子に次のように言いました。例えば,

「万引きして本を盗ってこい。」
と言われたら
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「ぼくは,そんなことはできません。泥棒はできません。」
と言いなさい。そしたら,きっと怖い顔をして暴力に訴えてくるので,その時には,

「ぼくが暴力を受けて怪我をしたら,家の親は黙っていません。必ず警察に行くと言っていました。逮捕されますよ。それでも良いのですか。障害事件で慰謝料もいります。」
と言いなさい。このように指導しました。お陰で,私のクラスの子は危害を加えられませんでした。でも,
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「ものすごく怖くって足が震えた。」
とか
「このまま殺されてしまわないかと思った。」
と言っていました。

 日頃から,次のようなことをしっかり話して,自分もしてはいけないし,されたらどうなるのかを教えておく必要があります。

「他人に対して危害を加えたら傷害罪になるし,慰謝料も請求されるんだよ。
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猫に対する障害でも10万円の罰金となっているよ。人に対する慰謝料なんて,精神的な面や仕事や学校に行けないといったことになったらいくらいるかわからないよ。
 また,今ならネットにでも一度名前があがったらそれ以降,ずっと犯罪者として名前が出てくることになるんだ。就職や結婚の時にも問題になるよ。だから,その後の人生において,それがずっとつきまとってくるんだ。恐ろしいことなんだ。」


(2)正しい判断ができる判断規準を教えておけば,我が子はそれを元にした行動ができる。
 当事者になったときには,動揺して加害者であっても被害者であっても正しい判断ができかねます。でも,事前に判断規準を知っていれば,加害者にはなりにくいだろうし,被害者にならなくてもすむかもしれません。だからこそ,正しい判断ができる判断規準を教えておく必要があります。

「自分がやりたくなくても,無理矢理
『やれ。』
と言われてそれを行ってしまったら,あなたは共犯者になってしまうの。だから,隙を見て逃げ出し,助けを親や警察などに求めるんだよ。」
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 このようなことをいろいろな事件があった時にその都度,教えておくのです。


(3)日頃から,我が子が心を開いて相談できる友達や大人をつくっておくように努力させる。
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 これがあれば,本人からも助けを求められるし,周りからも気づいてももらえるのです。リレーション(つながり)があれば,助けてもらえるのです。大人は第一に親がなるべきですね。
 これがあれば,我が子は必ず周りの友達や大人に窮状を訴えられるのです。

  
(4)今の生活が全てだと親が思いすぎない。
 今の環境で努力させていくことはとても重要で,大方の子が行っていることです。でも,中にはその環境に合わないという人もいます。

 例えば,仕事の職種で人前で仕切って対応したり窓口で対応したりする仕事は得意でないので,転職して事務系統のあまり人と関わる窓口でない仕事で生き生きと活躍するといった人もいます。
 これと同じように今のクラス,今の担任で順調に学校生活を送ることは望ましいし素晴らしいことではあるが,どうしても難しいということであれば,転校など環境を変えることも大切なのです。
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 ある程度の我慢は大切なのですが,我慢をさせすぎると壊れてしまいます。そういう意味からすると,
「今がすべてで,これがうまくいかなかったらおしまいだ。」
という考え方でない柔軟な考え方も必要なのです。

 いずれにしても,我が子は嫌なことを要求されたとき,「嫌。」と断る勇気を身につけなければいけません。日頃から,どうすべきかを教えながらいざとなったら立ち向かう強い心が必要なのです。

 悪いことを常に予想し考えてそれに怯えるという姿勢ではなく,何が起こってこようとも冷静に堂々と行動ができる子に育てたいものです。そのためには,
「あなたは堂々としっかりと自分の意見を言える子よ。」
「困ったことが起きたら,機転を利かせて周りに相談ができる子よ。」
などと,普段から我が子に言い続けることで潜在意識から現在意識に反映できるようにもっていきましょう。

プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

家庭教育法について情報発信中

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