265. 教育におけるノーサイド

2019.10.15 20:00|具体的な家庭教育例
教育における「ノーサイド」について考えてみましょう!
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 日本のラグビーの快進撃は世界から絶賛されています。そのラグビーで,最近,特に有名になったのが「ノーサイド」という言葉です。では,ノーサイドとはどんな意味なのでしょうか?

 いろいろと調べてみると,ノーサイドとは「試合終了のこと」を表しています。英語で「No side」と表記し,サイドがなくなることを意味しています。

 日本のラグビーでは試合終了をノーサイドということが多いようですが,海外では「フルタイム」と言われることがほとんどのようです。(英語圏でもかつては「No side」が使われていたようですが,現在では「Full time」が使われているようです。)
 なぜ,「No side」は,試合終了を意味するのかというと,次のようなことのようです。

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 ラグビーは紳士のスポーツであって,お互いの体をぶつけ合う激しいスポーツです。
しかし,試合が終了した後は,敵味方の区別がなくなって同じ仲間だという精神で,お互いの健闘ぶりを讃え合うことから「ノーサイド」と言われるようになったようです。



 この精神は,勿論,外国でもあるのですが,ノーサイドとは言わないようです。
日本で使う「ノーサイド」とは,美しい意味をもった美しい言葉ですね。ラグビーだけでなくいろいろなスポーツや一般の社会生活でも広まって欲しい精神です。

 そこで,今回は,「教育におけるノーサイド」という面で考えてみます。
 我々大人も含めて,一般の社会生活において「ノーサイドの精神」で,過ごしているかということです。特に,子ども達の生活の中では,この精神が必要だと感じます。


【ノーサイドの精神が必要な事柄】
(1)勉強の取組み姿勢におけるノーサイドの精神
 テレビのコマーシャルで,塾などの宣伝にもありますが,
「絶対,私,その塾などには行かないわ。」
と言って,自分はちゃっかり塾に行く。

「期末試験なんてやっても仕方がないよ。普段の実力で勝負だよ。」
などと言いながら,自分はしっかりと取り組んでよい成績を取る。そのあげく,
「へえ,勉強しなかったの? そりゃあ,いい成績取れないね。」
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などと言う友達は過去にいませんでしたか。

 そんな友達は,成績がよくても,
「二度とあいつとは関わりたくない。」
などと友達の多くから嫌われていた子がいました。私もその苦い経験から担任になったときは,次のようによく言いました。

「成績は,誰でも人よりよいと嬉しいし,自慢もしたくなる。これは当然だけれど,友達に嘘を言って,友達を油断させて自分だけよい成績にするような子は,誰も相手にしてくれなくなる。
 先生が高校生の時も勉強をしないと言いながら塾に通いずめで,学年の10位以内に入った子がいたけれど,それ以降その子は誰も話しかけなかった。きっと寂しかったし,後悔したと思うよ。
 むしろ,『昨日,どれだけ勉強した? ぼくなんか4時間したよ。』などと言ってくれ,お互いに競い合った友達が今も思い出に残っている。懐かしい。そんな仲だと試験が終わっても仲良く過ごせるんだ。」

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 友達なら実態をお互いに話し合い,試験は厳しく競い合う。でも終わったらまた仲のよい友達に戻る。これがまさに,「ノーサイドの精神」ですね。そんな友達関係を我が子に作らせることが必要なのです。


(2)学校生活の取組み姿勢におけるノーサイドの精神
 中学校などでは,部活動を行うことが多いと思います。レギュラーになれるか補欠なのかは本当に心を痛めるものです。
 レギュラーになれば,毎日が思い通りに活躍もできます。でも,補欠になるとチャンスがないと応援といったことが主になってきます。
sports_volleyball_man_atack.png
 ここにも,一人一人の人格が現れてきます。部活の顧問になると,次のような子と遭遇します。
◇補欠の控え組を召使いのように思う者,
◇そこまでは行かなくても自分には関係ない存在と思う者,

 こういう人たちが残念ながらいます。部活の顧問になると,この間違った姿勢指導が始まります。

 逆に,
「あなたたちがいてくれるから,自分たちはレギュラーとして活躍できる。」
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絶えず,感謝の気持ちを表せる子達がいます。
 この子達は,部活が終わっても「ノーサイドの精神」そのものの学校生活です。

でも,前者の子達は,そうではないのです。部活での意識のママに学校生活も人を見下していくのです。
 こんな子は,レギュラーから補欠へと立場が変わると,自暴自棄になります。
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◇ある子は学校へ来なくなったりします。
◇ある子は非行に走ったりします。
◇そこまで行かなくても,学習はおろか学校生活が惨めで,つまらなくなるのです。

 「ノーサイドの精神」は,部活や学校生活においてもとても必要なことなのです。

 我が子は,もともと「ノーサイドの精神」をもっている優しい子なのです。その姿が出ていないということは,周りの関わり方が「ノーサイドの精神」を教えなかったのです。

「『ノーサイドの精神』ってこういうことなんだって,勉強でも学校生活でもその精神が出せたら楽しいし,友達ともうまくやっていけるわ。がんばって!」
といった具合に,この「ノーサイドの精神」を潜在意識に繰り返し繰り返し入れていきましょう。

プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

家庭教育法について情報発信中

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