220. 見たことを話せる?④

2019.08.31 20:00|具体的な家庭教育例
我が子は,見たことをしっかりと長く話すことができますか? (4)
水族館
 4回目の試みです。今回は下関の水族館の海響館(かいきょうかん)で,イルカショーなどを見ました。そして,お土産を買うという内容です。
今回も詳しく内容を話し感想が入るようにもっていきました。


【長く忘れずに堂々と話すために試みた内容】 
 では,4回目に覚えて,お母さんに話した内容を紹介します。

 今日は下関の海響館という水族館に行きました。
そこには,イルカとアシカとスナメリとペンギンがいました。
 イルカが回転するのがすごかったです。スナメリがマウスリングを出しとったのがすごかったです。
 みんなのお土産にペンギンのぬいぐるみを仲間で使うように買いました。イルカのぬいぐるみはおじいちゃんが買ってくれました。


 これだけのことを覚えるのに累計で19分位かかりました。前回より余裕が出てきて,やる気がないようなそぶりで思いついたときに言うという姿でした。文として話せるようになるのに累計7回練習をしました。
お母さんに話すときにも,余裕で話せました。携帯電話を持つ手も慣れて,詰まることもありませんでした。
 お母さんから
「スナメリのマウスリングって何?」
とまず聞かれました。
スナメリ2
「口から出す空気の輪のことだよ。」
と答えていました。

「イルカとアシカは,何をしたの?」
と聞かれ,
イルカ
「ジャンプしたり回転したりしたんだよ。」
と答えたことで,
「ああ,イルカとアシカのショーを見たんだね。」
ということがわかってもらえました。

「お土産のペンギンとイルカのぬいぐるみは,みんなで使うんだね。」
等と確認をしていました。
 昨日に比べいっそう自信があり滑舌がよかったです。答えるのにもパッとすぐに答える姿が現れてきました。楽しそうでした。

 4回目に行った手立ては
①関心をもたせる。
 事前に
「水族館はきれいだよ。イルカもいるよ。」
などと昨日遠くに見た小さなイルカが間近で見られることを強調しました。

「お土産も自分に買っていこうよ。」
と自分のためのものを買う楽しみを働きかけました、


②しっかりと見たものについての情報を与える。 
 事前に情報を入れておいたので,
「イルカはどうだった?」
イルカのぬいぐるみ
等と聞き,曲芸の面白さを
「近くの水族館と比べてすることがすごい。」
と話しました。

「スナメリのマウスリング,珍しいんだよ。おじいちゃんも初めて見たよ。」
等と,めったに見られないものを見られたことを強調しました。

 買い物も
「自分のために思い出に買おうよ。」
と働きかけたところ,幼い弟の
「○○ちゃんにも使わせてあげたいから仲間に,ペンギンのぬいぐるみを買う。」
と言って買っていました。
「○○ちゃんが,とっちゃうかもしれないよ。」
と言うと,
「仲間で使うから大丈夫だよ。」
と余裕の態度でした。


③本人の印象に残った事柄を言葉で言わせてみる。
「イルカが大きい。」
「ペンギンが速かった。」ペンギン②
といった具合に印象に残っているものをいろいろ言わせました。


④感想を言わせる。
「スナメリのマウスリングが面白い。」
「イルカのジャンプがすごいし,回転がすごい。」
といかにも満足げでした。


⑤覚え方を教える。 
 覚え方では,4回目なので,
(a)言葉を繰り返す。
(b)思い出せるかを頭の中で繰り返させる。
(c)短文で覚える。
(d)文字に書いて視覚で覚える。
(e)短文の記憶の累積で長文にする。


 以上の5つの中で 今回も「(d)文字に書いて視覚で覚える。」を除いて4つで行いました。昨日もメモで示さなくても頭で覚えられたからです。
アシカ
「下関」,「海響館」,「水族館」,「イルカとアシカ」,「スナメリ」,「ペンギン」,「マウスリング」,「お土産のペンギン」を言葉に出して繰り返し言うことで覚えていました。
 今回は覚えるものは少なかったけれど,「スナメリのマウスリング」と「海響館」は覚えづらそうでした。スナメリとイルカの区別は,最初はつかない様子でした。今日もあまり真剣に練習しなくても覚えられるようになっていました。

「今日は下関の海響館(かいきょうかん)という水族館に行きました。」
「そこには,イルカとアシカとスナメリとペンギンがいました。」
「イルカが回転するのがすごかったです。」
「スナメリがマウスリングを出しとったのがすごかったです。」
「みんなのお土産にペンギンのぬいぐるみを仲間で使うように買いました。」
「イルカのぬいぐるみはおじいちゃんが買ってくれました。」
 
キングペンギン
 「スナメリのマウスリング」と「海響館」とは,途中で
「あれ,何だったけ。忘れた。」
と2回ほど言いましたが,累計すると7回,時間も19分で文章による理解なしで,昨日よりさらに早く,普段なじみのない言葉で覚えるのが難しいにもかかわらずスムーズになりました。


⑥体験を誰に話すか対象を決め,目標をもたせる。
 初日はお母さんでしたが,2回目はお父さん,3回目はお兄ちゃん,4回目はお母さんに戻って意欲的でした。


⑦何回で覚えられるかを確認する。
⑧どの位の時間で覚えられるかを確認する。
 この2つについては既に紹介しました。


⑨覚えたことを相手に伝えることをまず行い,聞いた人の感想等は後にする。
 4回目は3回目より1行分少なくなりました。固有名詞の普段使わないような難しい言葉もありましたが,すらすらと普通の話し方で話すことができました。4回でここまで進歩しました。


⑩必ず,聞いた人の前向きな賞賛を事前に依頼する。 
 何も見ず記憶で長く難しいことを話したことと,日々進歩していることにお母さんの嬉しそうな声が伝わってきました。
 次の日はまた元に戻ってお父さんへとつなげる予定でしたが腹痛がずっと続き,見学が精一杯でした。見学は岩国の錦帯橋などに行きました。お父さんに話ができなかったことで涙ぐんでいました。

 4日目も,記憶が速くできるようになり,そのものの説明も当たり前のように話すことができるようになりました。やはり,記憶の仕方・話し方の経験を積むことで子どもは進歩するものですね。記憶の仕方がマスターでき,できる自分に気づけ,好きな人から褒められる,見るものがいっそう輝いて見られるようになる,そうした姿は継続しないと停滞してしまいます。なぜならこれも習慣化なのですね。

219. 見たことを話せる?③

2019.08.30 20:00|具体的な家庭教育例
我が子は,見たことをしっかりと長く話すことができますか? (3)
海鮮丼
 3回目の試みです。今回は下関で海鮮丼を食べ,萩で萩茶碗作り体験をし,家族にお土産を買う。それから赤い鳥居で有名になった海沿いの元乃隅神社にお参りをするという内容です。
今回も詳しく内容を話し感想が入るようにもっていきました。


【長く忘れずに堂々と話すために試みた内容】 
 では,3回目に覚えて,お兄ちゃんに話した内容を紹介します。

 今日は道の駅で海鮮丼を食べて,萩でお茶碗を作りました。それからおじいちゃんとおばあちゃんとお父さんとお母さんにカップ(練習ではお湯飲みと言っていたけど,忘れてこのように言いました。)を買いました。○○ちゃん(弟)とお兄ちゃんとぼくには箸置きを買いました。
 赤い鳥居の元乃隅神社にお参りをしました。
 海にはイルカがいて,竜宮の潮吹きもありました。
 感想は,海鮮丼は美味しかったし,茶碗作りは難しかったです。


 これだけのことを覚えるのに累計で25分位かかりました。さらに余裕が出てきて,初日のように必死でなく思いついたときに言うという姿でした。文として話せるようになるのに累計9回練習をしました。お兄ちゃんに話すときにも,自信満々でした。今回は1度も詰まることがありませんでした。 
 お兄ちゃんから
「海鮮丼には何が入っていたの?」
とまず聞かれました。自分が好きなものの名前は言えました。その他に
「こんなものが入っていなかったの。」
言われ, 「あった。」などと答えられました。

「竜宮の潮吹きって何?」
と聞かれました。
「海に波が当たって白くなっているところだよ。」
と答えたり,

「イルカいたの?」
などと聞かれ,
「いっぱいいたよ。」
などと自信をもって答えていました。

「海鮮丼は美味しかったの?」
と言ううらやましそうな問いにも 「うん。うん。」と答えていました。
 昨日に比べさらに自信があり滑舌がよかったです。面白いことを言いながら楽しそうに
練習をしていました。
「よくそんなにしゃべるね。」
等と自分に語りかけるように楽しそうでした。


 3回目に行った手立ては,
①関心をもたせる。
 事前に
「海鮮丼は美味しいよ。なかなか食べられないよ。」
などとおいしさと値段を強調しました。 

お茶碗作りに関しても
「お皿を作るか,お茶碗を作るか,マグカップを作るか作りたいものをちゃんと決めておいてね。」 
等と予めイメージできるように働きかけました。

 赤い鳥居の神社についても
「きれいなところにあるよ。」
などと,情景の美しさを想像させました。
元乃隅神社


②しっかりと見たものについての情報を与える。 
 事前に情報を入れておいたので,
「海鮮丼,どう。」
等と聞き,いろいろなものがたくさん入り, 「全部食べれた。」と普段,こんな多い量を食べられないのに美味しく食べられた自分に驚いていました。

 買い物も一つ一つのよさを説明し,もらってきたお金と送りたいものを自分で選ばせて買わせました。○○ちゃん(弟)とお兄ちゃんとぼくには箸置きを買ったのはお金の関係です。

 赤い鳥居の元乃隅神社のスロープを上り,高い鳥居に上にある賽銭箱にお賽銭を入れる挑戦もしました。残念ながら私(お祖父ちゃん)だけ入りました。

 海にはイルカがいたので, 「あれだよ。」と理解できるように見させ続けました。竜宮の潮吹きも今回はあまり波が穏やかではっきりしなかったので,名前を教える程度にしました。でも,よく覚えました。


③本人の印象に残った事柄を言葉で言わせてみる。
「海鮮丼には何が入っている?」
「見てよかったものは何?」
といった具合に印象に残っているものを言わせました。


④感想を言わせる。
「海鮮丼はどうだった。」
等と聞くと,
「美味しかった。」
といかにも満足げでした。

「茶碗作りは難しかったの?」
と聞くと,
「形がうまくできない。」
「くっつけるのがうまくいかなかった。」
と答えていました。


⑤覚え方を教える。 
 覚え方では,3回目なので,
(a)言葉を繰り返す。
(b)思い出せるかを頭の中で繰り返させる。
(c)短文で覚える。
(d)文字に書いて視覚で覚える。
(e)短文の記憶の累積で長文にする。

 以上の5つの中で 「(d)文字に書いて視覚で覚える。」を除いて4つで行いました。もう,メモで示さなくても頭で覚えられると考えたからです。

「道の駅の海鮮丼」,「萩でお茶碗を作り」,「お湯飲みのお土産」,「弟とお兄ちゃんとぼくに箸置き」「赤い鳥居の元乃隅神社」「海のイルカ」「竜宮の潮吹き」を言葉に出して繰り返し言うことで覚えていました。でも,今日はあまり真剣に練習しなくても覚えられるようになっていました。

茶碗
「今日は道の駅で海鮮丼を食べました。」
「萩でお茶碗を作りました。」
「おじいちゃんとおばあちゃんとお父さんとお母さんにお湯飲みを買いました。」
「○○ちゃん(弟)とお兄ちゃんとぼくには箸置きを買いました。」
「赤い鳥居の元乃隅神社にお参りをしました。」
「海にはイルカがいて,竜宮の潮吹きもありました。」
「感想は,海鮮丼は美味しかったし,茶碗作りは難しかったです。」
と,途中で 「あれ,何だったけ。忘れた。」と繰り返しはしましたが,累計すると9回,時間も25分で文章による理解なしで,昨日より覚えるのが難しいにもかかわらずスムーズになりました。


⑥体験を誰に話すか対象を決め,目標をもたせる。  
 初日はお母さんでしたが,2回目はお父さん,3回目はお兄ちゃんということで,この日も意欲的でした。


⑦何回で覚えられるかを確認する。
⑧どの位の時間で覚えられるかを確認する。
 この2つについては既に紹介しました。


⑨覚えたことを相手に伝えることをまず行い,聞いた人の感想等は後にする。 
 3回目はいっそう長く固有名詞の普段使わないような難しい言葉もありましたが,すらすらと話すことができました。3回でこんなにも進歩しました。


⑩必ず,聞いた人の前向きな賞賛を事前に依頼する。 
 弟が次の日も何も見ず記憶で長く難しいことを話したので,お兄ちゃんも驚きと嬉しそうな言葉が伝わってきました。次の日はまた元に戻ってお母さんへの報告バージョンへとつながりました。

 3日目も,いっそう高度になりましたが,進歩した姿で終わりました。
やはり,経験を積むことで子どもは進歩するものですね。記憶の仕方がマスターでき,できる自分に気づけ,好きな人から褒められる,見るものがいっそう輝いて見られるようになってきているのです。

218. 見たことを話せる?②

2019.08.29 19:43|具体的な家庭教育例
我が子は,見たことをしっかりと長く話すことができますか? ②
鍾乳洞
 2回目の試みです。今回は秋芳洞の鍾乳洞を見に行きました。いろいろな名前のついた鍾乳洞があります。その後,松陰神社へお参りをしました。
1回目は,行ったことのみのお話だったので,今回は行ったことを詳しく,しかも感想が入るようにもっていきました。

【長く忘れずに堂々と話すために試みた内容】 
 では,2回目に覚えて,お父さんに話した内容を紹介します。

今日は鍾乳洞の秋芳洞に行きました。その中には,百枚皿や千枚田(千枚敷)や黄金(こがね)柱や幽霊の滝,つらら岩,川やクラゲの滝登り,巌窟王がありました。
 きれいで涼しくて怖かったです。
 それから松陰神社でお参りをしました。



 これだけのことを覚えるのに累計で30分かかりました。文を通して言えるようになるのに累計10回練習をしました。
 お父さんに話すとき,自信満々でした。途中「クラゲの滝登り」のことが思い出せなくて少し沈黙の時間がありましたが,思い出して話すことができ,(とてもやったあ。)というような表情をしました。
 お父さんから
「百枚皿って何?」
とまず聞かれました。
「お皿のようなものがいっぱいいできているところだよ。」
と答えたり,

「黄金柱って何?]
と言われ,
「黄色い大きな柱があったよ。」
などと自信をもって答えられました。

「どうして怖かったの?」
と聞かれ,
「暗くて幽霊ってあったから怖かった。」
と答えていました。昨日に比べ自信があり滑舌がよかったです。



 2回目に行った手立ては,
①関心をもたせる。
 事前に
「秋芳洞は秋吉台の地面の下だよ。」とか,
「こんなすごい所は,やはり日本にはここしかないよ。日本で一番広い鍾乳洞だよ。」
と,すごいところに来たことを強調しました。心は昨日の延長線上で続いています。


②しっかりと見たものについての情報を与える。 
 事前に情報を入れておいたので,秋吉台の地下の秋芳洞ならどこが珍しいのかをしっかりと見させることで確認をしました。川が流れていることにもびっくりとしていました。エレベーターで地上に80m上がって昨日の秋吉台に行き,またエレベーターで地下に降りて来て出口に向かいました。確かに地下だという感じを受けました。
エレベーター


③本人の印象に残った事柄を言葉で言わせてみる。
「鍾乳洞,いっぱい名前があったけれど,お父さんに教えてあげられそう。」
などと聞くと必死に覚えていました。名前はその形から名付けられていることを実感していました。昨日より覚えるのに余裕を感じました。


④感想を言わせる。
「ここに入って今どう思っている。」
と聞いたら,
「きれいだよ。」「涼しい。」「幽霊などと書いてあって暗いから怖かった。」
等と感想を言いました。


⑤覚え方を教える。 
 覚え方では,2回目なので,
(a)言葉を繰り返す。
(b)思い出せるかを頭の中で繰り返させる。
(c)短文で覚える。
(d)文字に書いて視覚で覚える。
(e)短文の記憶の累積で長文にする。
 
 以上の5つを行いました。今日は本人が言ったことをメモに書き,視覚で覚えるという (d)を追加しました。

「鍾乳洞の秋芳洞」,「百枚皿」,「千枚田(千枚敷)」,「黄金(こがね)柱」,「幽霊の滝」,「つらら岩」,「川」,「クラゲの滝登り」,「巌窟王」,「松陰神社」を言葉に出して繰り返し言うことで覚えていました。ちょっとしてから思い出させるために,こちらが意図的に「何が鍾乳洞の中にあった?」,「それっとどう言うの?」「最後にどこに行った。」等と言って思い出させました。

「今日は鍾乳洞の秋芳洞に行きました。」
「その中には,百枚皿や千枚田(千枚敷)や黄金(こがね)柱や幽霊の滝,つらら岩,川やクラゲの滝登り,巌窟王がありました。」
等と「したこと」,「行ったこと」「見たこと」で聞いて思い出させました。
 組み合わせて言うように聞くと,2日目は,感想も入れて
「きれいで,涼しくて,怖かったです。」
「それから松陰神社でお参りをしました。」
と,途中で「あれ,何だったけ。何だったけ。忘れた。」等と繰り返しはしましたが,累計すると10回,時間も30分と,昨日よりいっそう覚えるのが難しいにもかかわらずスムーズになりました。これが引き出した子どもの能力です。


⑥体験を誰に話すか対象を決め,目標をもたせる。
お父さん
 初日はお母さんでしたが,2回目はお父さんということで,この日も意欲的でした。


⑦何回で覚えられるかを確認する。
⑧どの位の時間で覚えられるかを確認する。
 この2つについては既に紹介しました。


⑨覚えたことを相手に伝えることをまず行い,聞いた人の感想等は後にする。 
 2回目は長く普段使わないような難しい言葉でしたが,すらすらと話すことができました。たった2回でこんなに進歩しました。


⑩必ず,聞いた人の前向きな賞賛を事前に依頼する。 
 我が子が次の日も何も見ず記憶で長く難しいことを話したので,お父さんの驚きの言葉が伝わってきました。次の日はお兄ちゃんへの報告バージョンへとつながりました。

 2日目は,いっそうの進歩で終わりました。最初の時間の半分です。やはり,経験を積むことで子どもは進歩します。記憶の仕方がマスターでき,できる自分に気づけ,好きな人から褒められるからです。

217. 見たことを話せる?①

2019.08.28 22:23|具体的な家庭教育例
tehepero2_youngman.png
我が子は,見たことをしっかりと長く話すことができますか?①

 親と一緒にいろいろなところへ行ったりいろいろなことを経験したりしているのに,誰かに聞かれたり作文や日記に書こうとすると,全然覚えていなくて親の方がしっかり覚えているということはありませんか。 
 2年生の孫と旅行をする中でも,そんな経験をしました。親は普段いつも一緒にいるので「阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)」で詳しく言ったりしなくてもわかってしまうことが多く,普段あまり気にしないものです。でも,時たま会ったりする者にとっては気になるのです。
 その原因を考え,私なりの仮説に従ってできるようになるかを試みてみました。その方法を4回にわたって紹介します。どのように成長していくかを理解していただけると思います。 
 多かれ少なかれ似たようなことはどの家庭でもあるかと思います。参考になればその手立てを試してみてください。
草原
 まず,実態です。山口県を回っての思いで作りです。途中にSAによって,トイレに行ったり食事をしたりしたのに全然その時のことを覚えていません。情景が浮かんで来なく,例え言葉が出ても単発で短いのです。詳しいことを聞くと「何だったかな。忘れた。」と困っているだけです。
「こんなものがあったよ。これはこうだったよ。とても美味しくてお母さんにも食べさせてあげたかったよ。」
といった事実認識に基づいた感想を言える子になってほしいと思いました。
 そこで,次のような取り組みを数日間かけて行えば,ある程度の長い内容を覚えていられ,堂々と話すことができるようになると考え,実行してみました。


【長く忘れずに堂々と話すために試みた内容】
①関心をもたせる。
 人は興味・関心のあるものには,積極的に関わっていきます。でも,興味・関心がないと記憶にも残りません。
だからこそ,前もって「これはすごいものなんだよ。知っておくと得するよ。」といったことを伝え,心を向かわせておくのです。


②しっかりと見たものについての情報を与える。 
 事前に情報を入れることと同時に,実物を前にこれがどんな意義をもちどうして多くの人が見に来たり興味・関心をもったりするのかを知らせるのです。


③本人の印象に残った事柄を言葉で言わせてみる。 
 本人が(いいなあ。)と思っても上手に言えない場合があります。だから,見たときにその場で「きれいだ。」とか「大きい。」とか「動きが速い。」とか見たことを言わせるのです。それを詳しく言わせるためにこちらから聞き直すのです。


④感想を言わせる。 
 見たものに対して,どのような感想をもてたかを聞きます。
「すごい。」と言ったら,「どうしてすごいの。」等と聞きます。そうすると,具体的なことを言い出します。そのことで記憶していくのです。


⑤覚え方を教える。
 せっかくその場で言えてもそれを覚えていないと,記憶にはつながりません。そこで,5つの方法を教え,覚え方を身につけさせていきました。詳しくは事例でお話しします。

 (a)言葉を繰り返す。
 (b)思い出せるかを頭の中で繰り返させる。
 (c)短文で覚える。
 (d)文字に書いて視覚で覚える。
 (e)短文の記憶の累積で長文にする。

⑥体験を誰に話すか対象を決め,目標をもたせる。
 人は一人では生きられません。誰かと一緒にいたり誰かと語り合うなど関わりが必要です。その誰かが身近な愛する人であるのなら伝えようという気持ちが強くなります。 「お母さんに話そう。」等と話す対象を決め,意欲をかき立てるのです。


⑦何回で覚えられるかを確認する。 
 いつまでも繰り返し練習をすれば,いつかはできるようになるでしょうが,途中で嫌気が差してきます。同じ練習をするのなら楽しく行いたいものです。
何回でできるかといったゲーム性は(よし,よろう。)というチャレンジにつながります。


⑧どの位の時間で覚えられるかを確認する。 
 これも何分でできるかといったゲーム性があり,(よし,よろう。)というチャレンジにつながります。


⑨覚えたことを相手に伝えることをまず行い,聞いた人の感想等は後にする。 
 実際に伝える場面では,話している最中に質問等をされると,せっかく覚えたことを忘れてしまいます。まず,聞いてもらい,その後に質問や感想を言ってもらうというルールを確認して伝えます。


⑩必ず,聞いた人の前向きな賞賛を事前に依頼する。
 最初からスラスラと一気に変身することは難しいものです。初めはとつとつと話すことになると思います。でも,しっかりと覚えられたり長く話ができたりと今までできなかったことをできるようになっていたのなら褒めざるをえません。褒められれば,さらに今後の意欲につながります。
 では,1回目に覚えてお母さんに話した内容を紹介します。

山の秋吉台のカルスト台地に行きました。それからお風呂で,バブルと露天風呂に入りました。



 これだけのことを覚えるのに累計で1時間かかりました。文として言えるようになるのに累計20回練習をしました。
 これをお母さんに話すと,とても充実したような表情をしました。お母さんから
「カルスト台地って何?」
とか
「バブルの風呂って何?」
と聞かれても,
「カルスト台地は,岩がとんがって出ている平らなところだよ。」とか
「バブルってブクブクと泡が出ている風呂だよ。」
等と少し自信なさげに答えていました。でも,お母さんが
「○○君,すごいね。よく覚えたね。」
と言ってくれたので,明日も報告するということになりました。

 1回目に行った手立ては,
①関心をもたせる。 
 事前に秋吉台の写真が載っている「観光雑誌」を見せ,
「こんな所は,日本にはここしかないよ。」
と,すごいところに来たことを強調しました。心を向かせておきました。


②しっかりと見たものについての情報を与える。
 事前に情報を入れておいたので,秋吉台ならどこが珍しいのかをしっかりと見させることで確認をしました。


③本人の印象に残った事柄を言葉で言わせてみる。 
 「秋吉台では,いっぱいカルストがあるんだ。」
と言ったので,上だけでなく秋吉台ではこの台地の下に明日行く地下の鍾乳洞があることを掲示がしてある説明図を元に強調しました。


④感想を言わせる。
「不思議だなあ。」
と思ったことあると聞くと,
「岩がいっぱいあるところ。」等と答えていました。


⑤覚え方を教える。
 覚え方では,1回目なので,
(a)言葉を繰り返す。
(b)思い出せるかを頭の中で繰り返させる。
(c)短文で覚える。
(e)短文の記憶の累積で長文にする。

 以上の4つに絞りました。

 「山口県」,「秋吉台」,「カルスト台地」,「バブルの風呂」,「露天風呂」を言葉に出して繰り返し言うことで覚えさせました。ちょっとしてから思い出させるために,こちらが意図的に「さっきどこに行った。」等と言って思い出させました。

「山口県の秋吉台のカルスト台地に行きました。」,
「お風呂に行き,バブルと露天風呂に入りました。」,
これらを「さっき何した。」「さっきどこに行った」等と「したこと」,「行ったこと」で聞いて思い出させました。
 組み合わせて言うように聞くと,1日目は,途中で「あれ,何だったけ。忘れた。」等と繰り返し,累計すると20回,時間も1時間かかりました。こちらがとても辛抱の対応でした。
 

⑥体験を誰に話すか対象を決め,目標をもたせる。
 初日はお母さんです。とても意欲的に取り組みました。


⑦何回で覚えられるかを確認する。
⑧どの位の時間で覚えられるかを確認する。
 この2つについては既に紹介しました。


⑨覚えたことを相手に伝えることをまず行い,聞いた人の感想等は後にする。 
 1回目はそんなに長くなかったので,とつとつながら伝えることができました。


⑩必ず,聞いた人の前向きな賞賛を事前に依頼する。
 我が子が何も見ず記憶で話したので,お母さんの驚きの言葉で次の日のお父さん報告バージョンへとつながりました。

 1日目は,こうして無事に終わりました。最初は時間がかかります。でも,回数を重ねるにしたがって,子どもは進歩します。なぜなら,記憶の仕方がマスターでき,好きな人から褒められるからです。

216. 調子に乗って人の嫌がることを繰り返したら!?

2019.08.27 22:12|具体的な家庭教育例
我が子が調子に乗って,人の嫌がることを繰り返したらどうされますか!?

 大人も同様ですが,子どもは特に(面白い。)と思ったことを繰り返し行いたいと思うものです。それは,相手が嫌だと思うことでも,相手がその意思をはっきり「嫌だ。」と伝えないとそのまま続けてしまうことが多いのです。
 では,どのように止めさせたらよいのでしょうか。
人を押す
1.調子に乗ってやっていることで,相手が嫌だという気持ちである場合は言葉できちんと伝える。 
 こんなことがありました。どうも我が孫は肌触り(手の触感)のよいものに触れることが好きだということが旅行中にわかりました。私の耳の周りの髪の毛が少し長くなっていました。たまたまその髪の毛に触ったときに気持ちよいと思ったようです。
「どうして,お祖父ちゃんの髪の毛にいつも触るの?」
と聞くと,
「だって気持ちがよいんだもの。」
いう答えが帰ってきました。
「でも,おじいちゃんは触られると,こそばゆくて気持ちが悪いから触らないようにしてね。」
その時は,素直に「はい。」と止めました。
 このように,まず,嫌だと思っている事柄やわけを伝えるのです。これで,多くの子は止めます。


2.お互いに嫌なことをし合うと,とても気まずい状況が生まれることを教える。 
 その場は,「はい。」と言いながらまた触ってくるということもあるかと思います。本当に相手が嫌だと思っているんだということが理解できていないのです。そこで,
「○○君は,されると嫌なこと,何?」
と聞きました。その返答は,
「お化けなどの怖い話をされるのが嫌だ。」
と言ってきたので,
「お化けなどの怖い話をされると,怖いから嫌なの。おじいちゃんも耳の周りを触られると嫌だよ。おじいちゃんが嫌だと言っても○○君が触ってくるのなら,おじいちゃんも怖い話をするよ。だって,おじいちゃん,いっぱい怖い経験をしているので,話すのは得意だよ。」と話すと,
「嫌だ嫌だ。もうしない。」
と言ってそれっきり止めました。
 つまり,自分の不利益と相手の不利益を同等に考えられるようになったのです。それまでは,相手のことをあまり意識していなかったのです。



3.肌触りのよいものを与える。
 肌触りのよいものに触れるのは誰もが好むものです。だとしたらその欲求が満たされ,誰にも迷惑をかけない方法があります。ぬいぐるみや柔らかな毛皮や羽の小物などいろいろあります。そうしたものを買い与え,触れることができる環境を与えるのです。
 山口県の海響館という水族館にペンギンの肌触りのよいぬいぐるみが売ってあったので,それを
「自分や兄弟との仲間の物として買ったらどう。」
等と話したら購入しました。購入してしばらく繰り返しなでていました。満足げでした。こうしたことは,いつまでも続く子もいますが,多くの子は途中で卒業をします。早く卒業させる手段として与えるということも重要です。

 我が子が調子に乗って,人の嫌がることをついしてしまったときに,まず,「されて嫌だということをしっかりと伝える。」 
 次に,それでもやまない場合は,「その子の嫌なことをされる辛さを考えさせ,自分のこととして考えさせる。」或いは「くせや代償行為等を物で代行できることはさせる。」といったことを紹介しました。
 (我が子は聞き分けがよく,しっかりと考えてくれる子だ。)と,常日頃,思い続けます。
 また,我が子の立場になれば,親や周りの人が「どんなときに,どのように思っているのか」はわかりずらいので,親は絶えず,相手の気持ちを「こう思っているのじゃないかな。」と代弁していくことも相手を思いやる心へとつながります。

215. 我が子の質問にどう答えるの?

2019.08.26 20:00|具体的な家庭教育例
その場その場の我が子の質問にどう答えたら,一番よいの? 
疑問
 我が子や孫といっしょにいると,突然,思わぬ質問をされることがあります。そんなときにパッと答えを返してしまうことが多いと思いますが,本当はどうすることが一番よいのかを考えてみましょう。

 子どもが質問をしてくることは,とても大切なことで興味・関心を自らもっているという証拠です。だからこそ,それを次に生かすことを重視したいと思います。

 次の対応の4原則を生かして自ら考え,結論に結びつける力を育てるようにしていきましょう。

(1)忙しくとも他事をしていても,ていねいに対応する。 
 興味・関心をもっていない子にそれをもたせることはとても大変です。聞いてきたということは興味・関心があるということなので,そのことを嬉しく思い,その前向きな心をしぼませないようにしなければなりません。
P:「よい質問ができたね。」
P:「疑問がもてるということが,素晴らしいよ。ニュートンという素晴らしい科学者が地球には引力という力があると発見したのは,『なぜ,リンゴは下に落ちるのだろう。』という疑問をもったからだよ。○○○ちゃんもどんどん疑問をもってね。」
 
 このように,疑問をもてたことにお母さん(お父さん)は嬉しいという意思表示を常に行ってください。
C:(大好きなお母さんが,ぼくが疑問をもつことで喜ぶのならもっとしよう。)
C:(わからないことを分らないというだけで,お父さんは喜んでくれるんだ。)

と思うものです。決して,
P:「今,忙しいから,あとにして。」
P:「そんなこと自分で調べなさいよ。」
等と冷たくあしらわないことです。


(2)いきなり答えを言うのではなく,まず,自分で考えさせる。
P:(聞かれたら,すぐ答えるのが親の愛情だ。)
と思いがちですが,ここで,親の「ちょっとまった!」というブレーキが必要です。
教育界で
聞く
[聞いたことは忘れ],
見る
[見たことは覚え],
する
[したことは理解する]

という素晴らしい子どもの実態を表す言葉があります。
 お母さんなりが答えたことは,「聞いたこと」なので,印象的な説明でない限り忘れてしまうのです。では,どうしたらよいかといえば,「見させる」か「させる」ことで,覚えたり理解したりできるのです。例えば,関門海峡で身近に大きな船が進んでいるのを見ていると,いろいろな形の船があります。そこで,我が子が
C:「どうして,あの船は四角い荷物(コンテナ)を積んでいるのに,あの船は何も積んでいないの?」
と聞いたとします。
P:「あなたは,どうしてだと思うの?」
と聞き返すのです。その時に,我が子や孫は改めて船をしっかりと「見ます」。或いは考えるという思考を自分で「する」のです。その結果について正しければ。
P:「そうだね。よく考えたね。」
というだけで理解します。また,間違っていたときは,
P:「よく考えたね。でも,コンテナがない部分の下には実は石油といって灯油やガソリンなどの材料になるものが入っているんだよ。少し,上に高くなっているでしょ。」
等と教えれば,自分の間違っていた考えと比べて正しく理解できるのです。 


(3)自分で考えることが難しいと思えたときは,選択肢を与える。 
 自分で考えることが難しそうで困っているときには,3択を与えその中から選ばせ,「どうしてそれを選んだの。」かを聞くのです。これも「したこと」は覚えるにつながります。
P:「答えがなかなか見つからないのかな。では,3つ答えを言うからその中から1つ選んでね。そして,どうしてそれを選んだか教えてね。」
等と言った後に
P:「①もう荷物を運んだ後なので,何もない。 ②船の形やついているものから,石油などを船の中にためている。 ③あの船は壊れて修理にもって行くんだ。 さあ,どれだと思う。」
等と聞くのです。よく観察して答えてくれます。
C:「②番の『船の形やついているものから,石油などを船の中にためている』だと思う。だって,少し膨らんで広いように見えるし,コンテナの船より船の上が盛り上がっているから。」
等と答えてくれると思います。違っていたら教えればよいのです。
 我が子が,3択でも選ぶことに困難を感じていたならば,ヒントを与えることもしてあげてください。こうしたことを繰り返していると,自分で考える力がついてきます。


(4)答えに対して,前向きな評価(認め)を与える。 
 「答えがあっている,間違っている」ということではなく,自分なりに真剣に観察したりして考えられたかが重要です。そのことについて褒めてあげたいのです。
P:「ちゃんと疑問をもって,答えまで一生懸命考えられたね。素晴らしいよ。」
P:「いろいろな答えを考えることが大切で,それができたね。次もどんな疑問が浮かぶか楽しみだね。」

 こうしたちょっとした親の配慮で,我が子の関心・意欲をいっそう高めることができます。もし,我が子があまり疑問や質問をしてこない子だったらこちらから意図的にすることも重要です。 
 3択などの答えが見つからないときにはネットで検索すれば,それらしい答えが出てきます。
P:「ちょっと待ってね。お母さん答えに少し自信がないから,ちゃんと調べてから答えるね。」
等と親の誠実な態度を見せればよいのです。
 知ったかぶりや間違いを教えることは避けたいし,それをしていると我が子もそれをまねます。親は子どもの鏡です。

214. 公衆大浴場での一人洗い

2019.08.25 20:00|具体的な家庭教育例
我が子は,日帰り温泉やホテル大浴場等で,一人でしっかりと洗えますか?
大浴場
 孫との1週間ばかりの旅行で,大浴場でしっかりと一人で入れるようにしようと考えました。勿論,見守りながらです。家庭のお風呂ならば親と一緒に入り洗ってもらったりしているので,一人でしっかりと入ることができるのかできないのかが曖昧だと思います。その点,日帰り温泉やホテル大浴場等では,洗い場に一人一人の仕切り等があって(ないところもあります。)一人でやらざるを得ない状況が作られています。つまり,独り立ちをするチャンスです。 1日目にしっかりと大浴場の入り方を教えれば,2日目以降は見届けだけで済むことと「できる姿を褒める」ことも増えるので,一人洗いの仕方を教えてみました。

お風呂に入る順序
 お風呂に入るには,いろいろと場所によって違いがあります。全国を旅行して日帰り温泉等に入っているとつくずくそう思います。
 市などにある施設では,多くの人がかけ湯をして,そのまま湯船(温泉)に入って体を温め,もう十分だというときに体を石けんで洗い,出て行きます。
 でも,田舎にある昔ながらの銭湯のような場所では,かけ湯施設もなく,全員がまず洗い場に向かい,体を石けんでしっかりと洗い,その後に湯船(温泉)につかるという所も多いのです。かけ湯をしただけで湯船に入ろうものなら,白い目で見られるだろうと想像されます。
 そこで,私はどこの施設に行っても通用する方法でいつも入っています。それを今回,教えました。
かけ湯
(1)大浴場の扉を開けたら,かけ湯コーナーがあるかを確認し,あれば体全体にかけ湯をする。(なければ,洗い場へ直行する。)
「かけ湯は,衛生面のこともあるけれど,急に熱い(温かい)湯に入ると体がびっくりするので,お湯に体を慣れさせるという効果もあるので,これを行うんだよ。」

シャワー
(2)体全体にかけ湯をし,お尻や性器をしっかりと洗う。
「みんなで使う施設なので,衛生面に一人一人が気をつけなければいけないんだ。小便や大便がついたまま湯船に入ると,汚いでしょ。今回は初めにソープ(石けん)・シャンプー等を使って全部きれいに洗って入る方法でお風呂に入るよ。」
「この方法でなくて,お尻やチンチン等だけを初めにソープ(石けん)を使って洗い,後で体全体をしっかりと洗うという方法もあるよ。家のお風呂では,初めに体全体をきれいに洗ってから入る家が多くあるね。」
「タオルは2回ほど均等に重ねて折り,そこにソープをプッシュ式ポンプから入れて,泡立てるんだよ。きちっと折らないと長いタオルにやたらとソープ液がいるだけで泡がうまく出ないんだ。体の上の方から足の方へと段々下がるように洗うんだよ。」(シャワーや湯の出し方・湯の温度の調節の仕方をしっかりと実演で教えます。浴場によっていろいろな種類があります。6日間のお風呂でも3種類の違いがありました。)


(3)ソープ(石けん),シャンプー,コンディショナー(リンス)を区別できる。
「ボトルは全く同じものが多いので,見た目ではパッとわからないね。カタカナか英語でソープとかシャンプーとかコンディショナー等と書いてあるね。ソープは石けんのことだよ。シャンプーは知っているね。コンディショナーはリンスのことで,シャンプーの後に使うんだ。もう見分け方がわかったかな。」
(2日目にも)「ソープはどれ? シャンプーはどれ?などと聞くね。」(2日目に確認をすれば,3日目からはわかって使用していきます。)


(4)湯船にゆっくりと入り,体を温める。
「じっくりと入ると体が温まるので,少し我慢して入ろうね。」 (できるだけ温めるようにさせます。)

(5)入浴のルールを教える。
「お風呂には,やってはいけないことがあるので,これから話すので気をつけてね。」 (入浴の仕方を知らないと勝手なことを子どもは行います。面白ければどんどんエスカレートしていきます。これは,子どもの創意工夫で本来はよいことなのですが,公衆の浴場なので「やってはいけないことをやらない」子にしていかなければなりません。)
①泳がない。(飛び込まない。)
「プールではないので泳いではいけないよ。みんながお金を払ってゆっくりしたいから邪魔をしてはいけないんだ。」(泳ぐことは自分は楽しいが,周りの人は湯が飛び散ってかかったり泳ぐ足で蹴られたりする,それにゆったりとできないことを教えます。)

②潜らない。
「潜るととても汚いんだ。」(お風呂の湯は循環式で塩素で消毒しているものと,「掛け流し」でいっさい消毒をしないものがあります。いずれにしてもプールほどの残留塩素があるわけでもないので,飲んだり目に入ったりすることは衛生上よくありません。)

③走らない。
「よくお風呂で走っている子がいるけれど,『美人の湯』といったぬめりのある温泉などはとても滑って危険なんだ。また,わざと岩や石を置いているので転んで頭を打ったら大変なことになるよ。」(浴場はタイル,岩,セメントなどがほとんどなので,頭を打つとひどいときには死につながることもしっかりと教えます。)

④入浴前にトイレに行く。
「お風呂で小便などをしたら汚いね。だから,入る前にきちっと行っておくんだ。」(これは当然と言えば当然ですが,思わず中でされても困ります。浴場によってはトイレが脱衣場にもなく,一旦服を着て脱衣場の外に出ないと用を足せないといった施設もあります。)

⑤騒がない。
「ゆったりとお風呂を楽しみたい人たちが来ているので,邪魔をしてはいけないね。」(癒やしを求めてゆったりとしてくつろぎたいのに,ギャーギャーと騒がれては余計にフラストレーションが溜まってしまいます。)


(6)シャワーで体をきれいにして出る。
「後で石けんで洗った場合はそのまま出ればよいけれど,初めに石けんで洗った後,湯船につかったりしていた場合は最後にシャワーで体をもう一度きれいにしてから出るんだよ。」(温泉の場合は,温泉の湯を洗い流してしまうと効果が薄くなるとも言われます。温泉の効果を大事にする場合は,湯船から直接出るということもあります。)


(7)しっかり拭いて出る。
「ベトベトのまま,脱衣場に来られては,みんながとても迷惑するね。だから,タオルで水気をしっかり絞り取って体を拭くんだ。タオルを2回ほど均等に重ねて折り,ぞうきんを絞るように固く絞るんだよ。体に水気がなくなってから脱衣場に行くんだ。濡れたまま行かないようにすることが,他のお客さんに対する礼儀なんだ。(このタオルの絞り方や体の拭き方をしっかりと教える必要があります。中には何も拭かずにベトベトのまま,脱衣場まで入って行き,床をベトベトにしながらバスタオルで拭いている子どもや大人がいます。これでは話になりませんが,実際にいるのです。こういう人がいると,靴下をはいて脱衣場から出るときに,靴下を他人のせいで濡らしてしまうことになります。)

 こうしたことをしっかりと小さいときに教え,できるようにすることがモラルをわきまえ,行動に移す素晴らしい我が子を育てることになります。子どもは教えた分だけいっそう成長します。

213. 男子児童のトイレ使用は,大丈夫!?

2019.08.24 20:00|具体的な家庭教育例
男子児童のトイレでの用足しの仕方は指導してありますか?
 
 この夏休みに孫と数日間の旅行に行きました。その中で,いろいろとこうするともっとよくなるということがありました。それを紹介することで,我が子の姿はどうか,同じようだったらどう指導したらよいかの参考にしていただきたいと思います。

 大人からすると,大小にかかわらずトイレが上手に使用できて当たり前ですが,実は大きな落とし穴があるのです。女性であるお母さんからすると,
「男のことはよくわからないから,お父さんが教えてくれればよいわ。」
「お祖父ちゃんに任せたわ。」
などと任せることとなると思いますが,実は,大人の男でも上手にできない人が非常に多いのです。また,家庭の便器と異なることも多いので,子どもにとっては不安なものです。

 男子用の便器の前は,こぼれた小便でベトベトになっていることが多いのです。そこで,よく「あと一歩前に」等と書いてあります。また,便器の縁や下の部分には,小便が飛び散ってついていることが多いのです。
 小学校では,1年生の時に特に小便の仕方をしっかりと教えますが,家庭でもしっかりと教えなければなりません。小便器そのものが,今,家庭にはほとんど無いのでは無いでしょうか。小学校ではまだ,同一集団の子が使用するので指導した分だけしっかりとできています。
 また,小学校では友達に見られると恥ずかしくて嫌なので,ズボンを下げたりファスナーを下げたりした後,便器に体を極端に近づけて用を足します。跳ね返った小便でズボンが濡れてしまわないかと思えるくらいです。ですから,足下に小便がベトベトになるということは,大人ほどひどくはありません。
 ところが,一般の大人と兼用のトイレを使用するときには指導しないととても汚いことが発生するのです。

男子便所漏れ
その1 いろいろな人の小便が服につく。 
 これはどういうことかというと,小学校のように便器に体をくっつけて小便をすると,跳ね返りよりも,先行の大人が便器の周りに飛び散らかした小便が服についてしまうことが多いのです。また,子どものズボンの下の部分が便器の下の部分について他人の小便が服につくのです。何と汚いことでしょう。お母さん方は知らなかったことでしょう。
 一般の便器は幅広で,小学校の便器は少し小さめです。だからこそ,足場の便器の幅も広く子どもにとって大股となります。服につきやすいのです。
 服につかない歩幅や距離感を教える必要があります。最近のできたてのトイレは子供用もありますが,まだまだ広がっていません。


その2 足下に小便がベトベトになっていて,不潔である。
 大人の男の人で便器からもらす人が非常に多いので,ベトベトになっているような所を避けて使用するように指導しないと,スリッパなどで用足しに行った場合はスリッパの底に小便を吸収させて車の中で匂うといったことが起こります。


様式便所水浸し
その3 大便器では清潔にしてから使用する。 
 当然のことなのですが,便座アルコールクリーナーの使用の仕方を実際にていねいに実演して教える必要があります。よく大便がついていることもありますが,子どもはあまり意識しないことが多いのです。


その4 大便の水の流し方を確認してから使用させる。 
 道の駅や高速道路のSAでは,新しい便器が使用されてきています。流すときに大人でもわかりにくいボタン式のもの,レバーのものなどいろいろです。「このトイレでは,こうするのだよ。」と教えて実際に流させてから任せないと,中から「どうするの。」などと言われては困ってしまいます。
 

その5 大便器で小便を飛び散らす大人が多い。 
 小便用の便器が混み合っていると,大便器を使用して小便を飛び散らかす大人が結構います。そんなところに我が子が座れば他人の小便がお尻や服についてしまいます。初めによく見てトイレットペーパーで拭き取り,便座アルコールクリーナーをつけてきれいにしてから入るか,きれいな他の便所に入るかを教えておく必要があります。コンビニの男子便所などでは,大小兼用の洋式便所だと,とても座れたものではない汚いベトベトのときがあります。

「知らないですることは,知ってすることより悪い」と言われますが,こうした基本をしっかりと教えないと,車や家庭が不潔になっているのです。近所のスーパーマーケットのトイレなどで確認をしてみてください。5つのことがクリアーできないととても不潔です。

 我が子にこうしたことを初めにしっかりと教えると,しっかりと行います。そして,
「できたよ。」
と初めは得意顔で,慣れてくると当然の顔でできてきます。1週間の旅行でも安心してトイレを見守ることができます。

212. 楽しい遊具・面白い遊具が消える!?

2019.08.23 20:00|学校教育との連携
学校から楽しい遊具・面白い遊具が,消えているのをご存じですか!?
遊具
 学校へ行ったときに,自分が子どもの頃の遊具と今の遊具と比べて見てください。普段は,あまり意識しないのですが,
「そういえば,こんな楽しいスリルのある遊具があったなあ。」
等と思い出されるはずです。昔と比べて無くなっている遊具は,次のものです。

1.回転などをするスリルのあるもの 
 例えば,かごの中に入って友達が回してくれるものです。回転軸の辺りに子どもの服や指が挟まって危険だとか,回しすぎて吐き気をもよおす子がいたりしてほとんど無くなりました。確かにこれは危険でした。


2.左右に揺れる多人数で乗るシーソー 
 普通に左右のバランスを保って乗っていれば問題が無いのですが,急に飛び降りたりして相手側の子の尾てい骨を痛めさせたり,相手側に一人でいるときに数人で急に乗って相手側の子を飛ばしたりするといったいたずらをする子がいたりして危険だということになりました。現在,学校に設置してあっても「低学年専用」などとなっていることが多いのです。ルールをしっかりと守れるかで存在が決まることです。

コンビネーション
3.コンビネーション遊具
 ロープが切れるといったことではなく(点検をしているのでそうしたことはあまりありません),橋の上から飛び降りて骨折する。橋を揺らして友達を危険な目にあわせ,あわや落ちるところだった。網状のロープの上をうまく渡れなく股間に当てて痛がってしまう子がいる,等々
危険な遊びがしやすいという理由から敬遠されがちです。勿論,お金がかかるということもあります。


4.鉄棒,雲底などの高さのある遊具 
 高鉄棒,高雲底など高さのあるものは落ちたら骨折したりするので,危険として子どもの高さに準じた低いものだけになっている傾向があります。でも,高鉄棒で前回り,後ろ回りをする子を多くの子は憧れをもって見ていましたね。


5.滑り台など火傷をするもの 
 短い距離のものはありますが,滑る距離の長いものは火傷をするということで段々なくなっています。また,逆さに滑る子がいて,危険だ等ということでも無くなっています。


6.箱型ブランコ 
 金具が外れるぐらいまで,勢いづけてゆする子がいて,とても危険なので無くなりました。これは,教師がいないとついつい高学年の男の子が調子に乗ってしまい危険な遊具でした。無くなって当然です。


7.シーソーみたいなブランコ
 何人かが乗れるシーソー式のブランコです。とても勢いをつけすぎる子がいて危なく無くなってしまいました。放り出されてとても危険でした。これもなくなって当然でした。

ブランコ
8.ブランコ 
 普通のブランコも揺すりすぎる子,周りを気にせず歩いたり走ったりしている子がいて頭を打つなどの理由からどんどんなくなっています。普通に揺すって乗るブランコは楽しいものですね。そういえば,公園では最近,見なくなってきました。


9.登り棒
 5,6mくらいまで腕や足を使って垂直に登っていくものです。これは,手の火傷や降りるときに急に手を離すことで足を骨折するという理由で少なくなってきています。

 学校では,授業の気分転換や運動量の確保のために外で元気よく遊ばせる時,遊具は子ども達にとって楽しい支えになるものと思って活用してきています。
 転回などをするスリルのあるもの等は,やはり危険なので四六時中教師が見ているわけにも行きませんのでなくなっても仕方が無いと思いますが,ブランコや鉄棒など約束さえ守れば楽しいものまでなくなってきています。
 ネジの緩みとかさびによる腐食といったことの確認は,学校の職員の定期的な点検や専門業者による少なくても年1度の点検が行われています。
 では,どうして気をつけて使用すれば危なくないものまで撤去になっているのでしょうか? 
 それは,「動く遊具」への警戒心だけでなく,遊具そのものへの過剰な反応をされる一部の保護者があることもあります。
 学校教育において,怪我をして障がいが残っては本末転倒です。でも,多少の軽い傷でこりて,次への対応力を身につけることも大切だと考えます。 
 私は4年生の時に誰かの思いつきで鬼ごっこになり,滑り台の上に逃げたとき,女子が追いかけてきて押したために下に落ちて,右手を骨折した経験があります。不自由でかゆくて痛くて,とても辛い日々を過ごしました。
 こんなことはあってはいけませんが,あまり危険な遊具でない限り,初めに正しい扱い方を教え,それを守って遊ぶという本来の遊びをさせたいと願ってやみません。

 「危ないから撤去する」という発想は正しいのですが,子ども達の周りには危ないことも多いのです。撤去をして良いことと,撤去をしたためにつくべき力がつかないということも起こってきます。我が子を含め,子ども達の将来の適応力,筋力につながる遊びを親として考えていきたいものです。

211. 夏休み明けの目標は,レベルを上げて!

2019.08.22 20:00|夏休みの教育
夏休み明けの目標は,休み前の目標よりレベルを上げて臨みましょう!
校舎
 もう少しで夏休みが終わります。親も我が子も学校が始まるのを待ちかねていることでしょう。そんな期待の中,我が子の心は意欲的に学習・生活の方向に向いているのでしょうか?
 我が子の心を向ける方法があるのです。

その1 夏休み前の生活・学習の様子を振り返り,成果と課題を確認する。 
 夏休み前に個人懇談や「子どもの姿」などで,我が子の生活や学習の状況を理解されたことと思います。それを踏まえて夏休みを過ごされたとは思いますが,夏休みを終えるに当たっては,もう一度,確認をしておくと我が子がいっそう意識して取り組めるようになります。

◇学習ではどんなところを頑張っていたか。
◇生活ではどんなところを頑張っていたか。
◆学習ではどんなところにさらに力を入れると,学力が向上するか。
◆生活ではどんなところにさらに力を入れると,よりよい学校生活を送ることができるか。
「あなたは,学習ではコツコツ型だと言われたからこれを続け,発表でもこつこつと挙手の自信を高めてね。」
「生活では,優しい行いが多いと言われたから,その優しさをクラスの子全体にも,出していってね。そして,優しい友達思いのクラスになるようにリードしてね。」
 このように,始まる前に,温かい期待の言葉で包んであげていただきたいです。そうすることが気持ちのよいスタートとなります。



その2 9月から12月までの学校行事等のイメージを膨らませる。 
 運動会であったり,社会見学であったり,合宿・研修旅行,修学旅行,図書館祭り等々であったりと大きな節目になる行事があるはずです。
 その行事で,我が子は「どのようなことができるのか」,「どのような力がつけられるのか」を家族で語り合い,夢をもたせるのです。例えば,

◇運動会では,夏休み中に練習した走りが発揮できるね。
◇運動会では,団のリーダーになって引っ張っていくといったことができると素敵だなあ。
◇社会見学では,家族ではあまりいけないところに行くのだから,しっかりと調べていくとよい見学になるね。物知りと言われるくらい調べると楽しいよ。
◇自然の家の合宿では,班のリーダーなどになって,少人数でよいのでまとめるといった力をつけてほしいわ。
◇修学旅行は,一生の思い出よ。どんな工夫をするとみんなが楽しく,「よかった。」と言えるものになるか,あなたの出番よ。リクレーション係など楽しいわよ。
 このように学校行事に限らず,学年・学級行事の「縄跳び大会」,「~発表会」,「~交流会」,「~に学ぶ会」等々いろいろ機会があるはずです。
 4月当初にいただいた行事予定表を見ながら今後の楽しい取り組みをイネージし,我が子にどんなことができそうかを語るのも楽しいものです。



その3 冬休み前の12月時点での我が子の成長した姿をイメージする。
 冬休み前には,どんな姿で終えたいかの中期の目標を確認するのです。そうしたことを行うことで,そうした姿になりたいという意思が働き,結果として,
「できたじゃないの。」
という言葉になることが非常に多いのです。例えば,

「ぼくは,学習コツコツ型だけど,積極性を身につけてサクサク型になっていきたい。発表でも1日に2回くらいはクラスの子が,『なるほど。』とうなずくような発言をできるようにする。」
「テストでは,90点とか85点とか,あと一歩というところで終わっていたけれど,全部100点にする。そのために,授業をしっかりと聞き,見直しを繰り返しする。」
「生活では,ただ,優しいだけでなく,話し合いを大切にして,クラスの子みんなが納得して気持ちよくできるようなクラスにしたい。」
「今までは自分のことで精一杯だったけれど,冬休み前には一人一人のよいところを毎日見つけ,紹介できる自分になっている。」


 このように,ゴールを意識させて,取り組ませると結果がそれに近づいてきます。居間などの壁に貼って意識させ続けることもとても有効です。

 夏休み明けの目標は,レベルを上げて,我が子との気持ちを高めてゴールを目指しましょう。必ずやゴールに近づきます。それは,イメージした分だけ自分の能力を我が子が引き出してくるからです。
プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

家庭教育法について情報発信中

カテゴリー

カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近の記事

カウンター

最近のコメント

ブログランキング

リンク先にも、参考になるブログがありますので、お時間あればクリック願います。問題解決、こども達の笑顔に繋がります。

リンク

教育関連サイトの相互リンク募集中。お気軽にメール又は、コメントに依頼ください。


メール

個人的な相談はこちらへどうぞ。許可なく内容を公開することはないので、安心下さい。


名前:
メール:
件名:
本文:

ブックマーク

月別アーカイブ

検索

  • ページトップへ
  • ホームへ