151. 家読にあまり関心をもたない子は,どうしたらよいの?
2019.06.23 20:00|読書・感想文指導・読解|
我が子は,家読に関心をもっていますか?
6月,7月や10月,11月くらいには,読書に関して学校からの働きかけがキャンペイン的に行われることがあります。読書の好きな子はどんどん読書に取り組むのですが,関心がない子にはとても嫌な期間となります。家庭で読書(家読)をすることが毎日宿題となったりするからです。読書に関心がないと,我が子はなかなか取り組まず,親もイライラしてくるものです。どうしたら,良いのでしょうか。全学年を通じた読書の意義については後日,紹介します。
今回は,まず,どのように読ませようかという取り組み例です。
1.どうして読書を我が子は好まないのかの分析をします。
2.読書に取り組めるための手立てを打ちます。
理由1の「漢字やひらがななどがスラスラ読めないので嫌になってしまう」について
これについては,「150の宿題の本読みすら嫌がる子はどうしたらよいか」で紹介したように,活字をスラスラ読めるように教科書も含めて練習しないと解決できません。もう一度取り組み方を見てください。
理由2の「読むには読めるのだが,読書で楽しい,面白いといった経験があまりない」について
楽しい,面白いという経験がないのならその体験をさせればよいのです。市立図書館や書店などに行って,我が子が面白いと思える本を探すのです。例えば,
「あめんぼがとんだ」(新日本出版社)といった本は,あめんぼについて全く知らなかった内容が絵入りでわかりやすく書かれています。「あめんぼは,虫の体にくだをつきさし,消化液でからだのなかをとかし,すいこみます。」男の子でなくても(おお,恐!)と絵を見ながらついつい引き込まれていきます。
「となりのせきのますだくん」(ポプラ社)などは,学校ではさんざんいじめるくせに学校から帰ると,「あそぼーぜ。」とまっている,そんな変な子の話ですが,誰にでもあるような身近なことがあり親近感を感じます。こうした本を用意すれば,「読むな。」と言っても読みたくなります。
理由3の「認められることがないので,やってもやらなくても関係がない」について
読書は人のために取り組むものではありません。でも,子どもの5つの願いの中の①「認められたい」,②「褒められたい」という気持ちは常にあります。「読書,頑張っているね。」「読書をすると,どんどん知識が増えていくよ。」「最近の読書で楽しかったこと何?」等と言われればいっそう頑張れますが,無視に近い状況なら意欲はわきません。
理由4の「他のことに興味がある」について
興味関心があるものについての書籍を与えるのです。親としては文学作品とか物語とかに取り組むことが読書だと考えがちですが,バスケットが好きならバスケの本でいいのです。野球が好きなら「イチロー」の本でいいのです。魚に関心があるのならば,「魚類図鑑」「魚の不思議」等の本でも良いのです。関心があるものから徐々に広げていけば良いのです。活字を通して知識等を習得させていくことが大切なのです。
理由5の「環境が読書をするような雰囲気ではない」について
読書をするには,それなりの静けさがいります。親がテレビを見てゲラゲラ笑っているのに「あなたは読書をしなさい。」では無理があります。小さな弟や妹が邪魔をしに来るのにじっくりと本は読めません。家族で1週間に1度は読書の日を設けて取り組んでいる家庭もあります。みんなで協力しないとできないこともあります。
読書は全ての学習の基礎となるものです。可愛い我が子の将来をいっそう輝かしいものにするためにも,今できる我が子の力を引き出す取り組みに努力をして行きましょう。
6月,7月や10月,11月くらいには,読書に関して学校からの働きかけがキャンペイン的に行われることがあります。読書の好きな子はどんどん読書に取り組むのですが,関心がない子にはとても嫌な期間となります。家庭で読書(家読)をすることが毎日宿題となったりするからです。読書に関心がないと,我が子はなかなか取り組まず,親もイライラしてくるものです。どうしたら,良いのでしょうか。全学年を通じた読書の意義については後日,紹介します。
今回は,まず,どのように読ませようかという取り組み例です。
1.どうして読書を我が子は好まないのかの分析をします。
これらのことが考えられると思います。理由1 漢字やひらがななどがスラスラ読めないので嫌になってしまう。
理由2 読むには読めるのだが,読書で楽しい,面白いといった経験があまりない。
理由3 認められることがないので,やってもやらなくても関係がない。
理由4 他のことに興味がある。
理由5 環境が読書をするような雰囲気ではない。
2.読書に取り組めるための手立てを打ちます。
理由1の「漢字やひらがななどがスラスラ読めないので嫌になってしまう」について
これについては,「150の宿題の本読みすら嫌がる子はどうしたらよいか」で紹介したように,活字をスラスラ読めるように教科書も含めて練習しないと解決できません。もう一度取り組み方を見てください。
理由2の「読むには読めるのだが,読書で楽しい,面白いといった経験があまりない」について
楽しい,面白いという経験がないのならその体験をさせればよいのです。市立図書館や書店などに行って,我が子が面白いと思える本を探すのです。例えば,
「あめんぼがとんだ」(新日本出版社)といった本は,あめんぼについて全く知らなかった内容が絵入りでわかりやすく書かれています。「あめんぼは,虫の体にくだをつきさし,消化液でからだのなかをとかし,すいこみます。」男の子でなくても(おお,恐!)と絵を見ながらついつい引き込まれていきます。
「となりのせきのますだくん」(ポプラ社)などは,学校ではさんざんいじめるくせに学校から帰ると,「あそぼーぜ。」とまっている,そんな変な子の話ですが,誰にでもあるような身近なことがあり親近感を感じます。こうした本を用意すれば,「読むな。」と言っても読みたくなります。
理由3の「認められることがないので,やってもやらなくても関係がない」について
読書は人のために取り組むものではありません。でも,子どもの5つの願いの中の①「認められたい」,②「褒められたい」という気持ちは常にあります。「読書,頑張っているね。」「読書をすると,どんどん知識が増えていくよ。」「最近の読書で楽しかったこと何?」等と言われればいっそう頑張れますが,無視に近い状況なら意欲はわきません。
理由4の「他のことに興味がある」について
興味関心があるものについての書籍を与えるのです。親としては文学作品とか物語とかに取り組むことが読書だと考えがちですが,バスケットが好きならバスケの本でいいのです。野球が好きなら「イチロー」の本でいいのです。魚に関心があるのならば,「魚類図鑑」「魚の不思議」等の本でも良いのです。関心があるものから徐々に広げていけば良いのです。活字を通して知識等を習得させていくことが大切なのです。
理由5の「環境が読書をするような雰囲気ではない」について
読書をするには,それなりの静けさがいります。親がテレビを見てゲラゲラ笑っているのに「あなたは読書をしなさい。」では無理があります。小さな弟や妹が邪魔をしに来るのにじっくりと本は読めません。家族で1週間に1度は読書の日を設けて取り組んでいる家庭もあります。みんなで協力しないとできないこともあります。
読書は全ての学習の基礎となるものです。可愛い我が子の将来をいっそう輝かしいものにするためにも,今できる我が子の力を引き出す取り組みに努力をして行きましょう。