67. 家族で楽しい思い出作りを! 情の共有3 

2019.03.31 23:51|具体的な家庭教育例

家族で楽しい思い出作りを! 
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 静岡県と神奈川県とをまたぐ金時山(金太郎で有名です)へ軽い登山(ハイキング)に家内と行ってきました。
 そのときに子ども連れの家庭に3つほど出会いました。どの家庭の子どもも「こんにちは。」と挨拶をしてすれ違っていきます。また,すれ違うときに道幅が狭いとどちらかが少し広いところで待つことになります。私たちは時間的に余裕があるので待っていると,「こんにちは。」「ありがとうございます。」等と言ってニコニコしながらそれらの家族はすれ違って行きました。勿論,その家族の子ども達も同様に挨拶をすがすがしく大きな声でしてくれました。私たちは,山に来て自然のよさを味わったりちょっとした体力作りをしたりしたいという思いで来たのに,もっと素晴らしい人とのふれあいを体験させていただきました。
 軽い登山でもハイキングでも良いのですが,子ども達にとって3つの効果があるとつくずく感じました。

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効果1 家族で出かけることによって,情の共有ができることです。 
 情の共有については今まで2回紹介しました。1つのことを家族が一緒に行うことで,同じ体験の楽しさ・喜びを感じることができます。そのことによって家族としての絆が深まるのです。現にこの家族は,春の自然の中でのすがすがしい気分を味わい,ちょっぴり汗ばむくらいの心地よい体力を使い,頂上で芦ノ湖や大涌谷の噴煙,富士山などを見て,(来て良かった。)と実感したことでしょう。(このことは,家族の財産となったことだろう。)と,下山してくる表情から想像しました。

効果2 知らない人とのふれあいを通して,コミュニケーションをとることの楽しさ・嬉しさを味わいます。
 山登りには,すれ違う人などと挨拶を気持ちよくする慣例的なものがあります。「こんにちは。」と大きな声で言い交わします。また,道幅が狭いときには,「どうぞ。」と譲ったり,「ありがとうございます。」等と相手のことを気遣うことをします。また,私の場合は,あまり詳しく調べていかないので,「この道を行けば,○○へ行くのですね。」等と下山してくる人によく尋ねます。そうすると必ず,丁寧過ぎるくらいに教えてもらえます。とても嬉しい瞬間です。
 もし我が子がコミュニケーションをとることが今の段階であまり得意でないように思えたら,ぜひチャレンジしてみてください。挨拶をせざるを得ない状況下に置かれます。この金時山ではすれ違ったグループが40以上で,人数にすると100人近くにはなりました。その一人一人に「こんにちは。」などと挨拶をするのです。平気に挨拶ができるようになり,自信につながります。

効果3 登山や自然に対する知識が身につきます。
 金時山で言えば,頂上からの方位と山の名前等の案内と実際を比べながら社会の勉強になります。山から噴煙が出ていると(何かな。)とまず思えます。それが,大涌谷と書いてあると(へー。)と驚きに変わります。芦ノ湖のきれいな湖も地図では見たけれど,(大きいのだなあ。)と思え,実際に(この湖まで行こうよ。)ということになります。山に登るときの注意などはネットで「山登りの心得」等で検索すれば,知識として知ることができ,実際と比べて体験できます。道の片側にはアセビの木などが白い花を咲かせています。このように,色々な分野での生きた体験による知識と知恵が身につきます。
 何も金時山に行かなくても,身近な山はいくらでもあります。ネットで調べたら丁寧に解説されています。こんな情の共有もあるというお知らせです。そして,3つの効果でいっそう心優しい素晴らしい我が子を育ててください。

66. 我が家のルールの確立を!

2019.03.30 19:35|家庭教育の考え方
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我が家のルールの確立を! 

 保護者からこんな質問をいただきました。

「我が家のルールとお友達の家のルールが違うことが出てきます。ゲーム時間や遊ぶルールなどで他の家のルールの方がよいときは,子どもは「なぜ?」「ずるい!!」と言ってきます。また,言葉遣いでは,友だちにきつく言われると相手にはそこまで悪意はなくても,我が子は傷ついてしばらく落ち込んでいることもしばしばあります。このように家庭が違うと言葉遣いでも難しいと思っています。我が家のルールと他のお家のルールの違いをどのように伝えていけばよいでしょうか。

てだて1 我が家のルールをきちんと家族で確認し,「我が家は我が家」と言い切ることが必要です。 
 それには,夫婦を中心としてしっかりとしたものをつくる必要があります。思いつきやその場その場で違うのでは,子どもが困ります。いったん決めたらこれでいくと家族で確認します。 ルールは次のような観点が必要です。
(1)食事の時間とそのときの約束(テレビを見るか見ない,食器の扱い,片付けなど)
(2)家での勉強をする時間(宿題+○時間)
(3)ゲームや遊びの時間(平日と休日の違い)
(4)お手伝い(家族の一員としての仕事):報酬はなし
(5)朝起きる時間,夜寝る時間(睡眠時間は○年生で○時間)
(6)言葉遣い(家族と他人に対する言葉遣いの違い,年長者への言葉遣い)
(7)お小遣いやおやつ(お小遣いは○円で○年生から) 
(8)あいさつは心を込めてしっかりとする。     etc

てだて2 他の家庭の方がよいと親が思うものがあったら,変更します。
 でも,子どもに押されて不本意ながら変えることはよくありません。それをすると,しつこく言えば変えてくれるものだという学習をしてしまいます。子どもは純粋です。

てだて3 他の家の子が遊びに来たら,我が家のルールを明らかにします。
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 他家の子が遊びに来たら,「うちでは○○にしているから,ここでは守ってね。」と予め伝えれば,子ども達はそういうものだとして動きます。 
 言葉遣いが悪い子が我が家を訪問して気になるようでしたら,「その言葉遣いは,○○さんの良さが消えてしまう言葉だよ。」とか「その言葉はおばさんでもいやだな。」などと友達に対してふさわしくない言葉だということを教えていく必要があります。それをしないと,この家は何でも許される家庭だと勝手に判断して横着になってしまいがちです。子どもそのものは素晴らしい存在なのですが,教えないとそれが普通となってしまいます。普通になったらなかなか元には戻せません。

てだて4 我が家のルールのよさをその都度確認していきます。
 テレビの場面,親の周りの話題からなど色々な情報から,我が家のルールが人間形成上とても良いルールだということを教えていきたいものです。
「食事の時に,テレビを見ずに今日あったことを話す家庭は少ないそうだよ。我が家ではそれをしているので,学校のことがよくわかるよ。」
「お小遣いが6年生になっても全くもらえない○○さんは,買い物もしたことがないんだって。」「お小遣いをもらって,自分で迷いながら計画して買わないと,全くなくなって困るということがわかったよ。」
 こんな会話が食卓で行われると,とてもよい勉強になります。

 その環境で育った我が子は,自分の家庭をもったときに同じようなルールを創っていきます。その意味ではお手本になるのですね。

65. どうしたら下級生とうまく通学することができるの?

2019.03.29 22:00|入学・進級準備シリーズ
下級生とうまく通学するための方法があるのです!

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 4月になると,分団登校をしたり近所の子を連れて登校したりする新鮮な様子がよく見られますね。でも,小さい子の扱いはなかなか大変です。
 しかも喜んで連れて行こうという立派な子もいますが,昔から上級生が連れて行くことになっているので仕方なくやっているという子もいると思います。

では,我が子は上級生として,どうしたら楽しく連れて行くことができるのでしょうか?

その1 分団の集合場所や近所の子との出発の場所で,小集団の約束が守れないのなら連れて行けないことを教える。 
 連れて行ってもらうのは当たり前ではなく,連れて行ってもらえることがありがたいことだと話します。

「もし,私が連れて行かないのなら自分一人で行くしかないよ。それでいいのかな。途中で車が急に飛び出してくることもいっぱいあるけれど,自分一人で判断することになるよ。不審者といって,どこかへ連れて行ってしまうとか変なことをしてくるとかいう人が出てくることもあるよ。怖くないですか。私はみんなの安全のことを考えて連れて行っているので,私の言うことは聞いてください。」
のように指示を聞かないといっしょにはいけないことを話します。
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その2 勝手なことをされるとみんなが迷惑になるし,リーダーとしての自分も嫌になってしまうことを教える。
「私は,あなたをぜひ,連れて行きたいわけではないのよ。頼まれたからやっているだけです。」
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とか
「私は,みんなのためになるのならと思ってやっているんだよ。だから,あなたが協力的なら頑張ってやろうと思えるし,あなたが勝手なことならやめてしまうかもしれないよ。協力してね。」


その3 リーダーや上級生の子の方から,「今日もしっかり並んでいくよ」と頑張らせるようなあいさつをする。 
 あいさつをすることで,つながりもできます。そのあいさつの時に,
「協力してね。」
などと言われると,
(ぼくも協力をしていくよ。)
という気持ちになるものです。
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その4 下級生の良いところは大いに褒め,気になるところは,どこが,なぜいけないのかをわかりやすく説明する。 
 自分のよさを上級生から褒められるととても嬉しいものです。また,信頼する上級生に
「ここを直しなさい。」
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と言われると素直に聞けるものです。こうした温かい対応と厳しさが必要なのです。


その5 下級生の親に会ったときは,下級生のよさを伝える。 
 しっかりした下級生の親なら素直に
「ありがとう。」
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と言ってくださるでしょう。いたずら気味など迷惑をかけている子の親なら自分の子が迷惑をかけていることはわかっているが,我が子の良いところを言ってもらうと,いっそう
(この上級生のために協力していかなければならない。)
と思うものです。そこに協力が得られるのです。


その6 下級生の態度で困った姿があったら,自分の親やその子の親に伝える。 
 子どもでは解決できないこともあります。大人の力を借りると容易に解決し,以前の姿と全く違う姿になる子もいます。
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 私が知っている分団のリーダーで,こうしたことが自然にできる子が6年の卒業式の日には,近所の子からいっぱいお手紙やお菓子を届けられていました。

64. どうしたら,上級生とうまく通学することができるの?

2019.03.28 21:32|入学・進級準備シリーズ
上級生とうまく通学するための方法があるのです!


 入学したり進級したりして分団登校をしたり近所の上級生に連れて行ってもらうことが4月から始まります。
 でも,小さい子が上級生の言うことを聞いて迷惑をかけずに登校するということはなかなか難しいものです。


では,どうしたら迷惑をかけずにむしろ喜んで連れて行ってもらうことができるのでしょうか?

その1 もし,上級生がいなかったら自分1人で行かなければならないことを理解させる。
 連れて行ってもらうのは当たり前ではなく,連れて行ってもらえることがありがたいことだと知らせなければなりません。
 現在,夫婦共働きの家庭はとても多いのです。多いというよりかほとんどに近い状態です。だから,

「朝の7時頃からあなたを学校に送っていって,それから仕事に行くといったことはできないの。もし,上級生の春斗樹(仮称)さんに連れて行ってもらえないのなら,自分一人で行くしかないのよ。それでいいのかな?
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 途中で車が急に飛び出してきたり,不審者が待っていたりすることもあるのよ。春斗さんはとてもあなたを守ってくれる大切な人なんだよ。だから,春斗さんの言うことは聞くんだよ。」

のように指示を聞かないといけないことの訳を教えるのです。


その2 勝手なことをすると,みんなに迷惑をかけるし上級生が嫌になってしまうことを教える。
「上級生は,あなたたちを連れて行きたいわけではないのよ。頼まれていやいややっている人もいるし,みんなのためになるのならとやっている子もいるんだよ。
 だから,あなたが協力的なら頑張ってやろうと思えるし,あなたが勝手なことをするとやめてしまうかもしれないよ。やめてしまったらどうするの? だから,あなたのよさを出してね。」

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その3 お世話になるリーダーや近所の上級生の子の家に出向いて,「これからお世話になります。よろしくお願いします」とちょっとしたお菓子でも持って親子共々あいさつをする。
 親子共々あいさつをすることで,上級生と親とのつながりもできます。そのあいさつの時に,

「うちの子は通学で,こんなことを頑張ると言っているのでよろしくね。」
などと
(親として協力をしていきます。)
という意思表示をするのです。また,

「わがままを言ったり,勝手なことをしたら私に言ってね。むちゃくちゃ叱りますから。」
といった具合に我が子の前であえて言うことで,
(これはまずいな。しっかりやらないと大変だ。)
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という意識が芽生え,努力するようになります。


その4 我が子がどのような登校の様子かを親が直接見て理解する。
 任せるばかりではなく,自分も数日は見て我が子の姿のよさ・まずさを把握し,夕食事時の話題にしていきます。
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(ごまかしは,できないなあ。)
という本当の意味での親の厳しさを知ります。


その5 上級生に会ったときは,我が子の様子を聞きお礼を言う。
 上級生に会ったら,
「家の子どうですか!? お利口ですか?」
と,親も我が子を気にかけているし,お世話になっているという気持ちを絶えず示していく。その上で,
「本当にありがとう。春斗さんのおかげで安心して仕事に行けるわ。」
といった具合にお礼を言う。言われた上級生はそうした言葉で人に尽くすことの喜びを感じるし,
(ああ,いやだなあ。)
とたとえ思っていたとしたら,このことで解消されていくのです。
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 上級生とうまく通学するためには,我が子にしっかりと「あなたはできる」という期待をかけ教えることと,上級生に親子共々感謝の気持ちをもち続けることなのです。

63.あなたのお子さんは,新学期の目標をもっていますか?

2019.03.27 23:55|入学・進級準備シリーズ
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我が子は,新学期を迎えるに当たって目標をもっていますか?

 あたらしい学年になるというわくわく感はだれにもあります。
(どんな先生かなあ。)
(どんな友達ができるかなあ。)
と夢いっぱいです。

 学校では,
(1学期間の目当てを書こう。)
などと新学期の初めに書く時間を設けて,それぞれの子の目標設定をさせます。

 これは,どの学級でも行われることなのですが,問題は本当に
(これを頑張るぞ。)
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という気持ちをもって目標を作っているのかということです。
 そのために,家庭では新学期が始まる前に,学校のことを話題にして語るような時間をもてていますか?


【我が子に新学期に向けての目標をもたせる手立て】

その1 「前学年にできるようになったこと」や「まだできないこと」などを新学年が始まる前に話題にして語る場を設けていますか?
「算数でずいぶん点数が取れるようになったので,後は見直しかな。」
「まだまだ友達に強く言ってしまうことがあるね。そこが残念。」
などと温かい雰囲気で見つめ合いたいものです。

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その2 今度の学年では,我が子はどんなことを頑張ろうとしているのかを聞いていますか? 
 どんなことを頑張ろうとしているのかを聞くだけでなく,その頑張ろうとしていることについて詳しく聞いていますか? そして,より具体的な内容にしてあげていますか?

 まず,目当ては「(1)生活面で頑張ること」と,「(2)学習面で頑張ること」とで,もたせたいです。
さらに,中身で我が子が取り組むことができる具体的なものかを考ええてあげることです。
具体的な内容を示します。

◆「  ~たい。」でなく,「 ~する。」と言いきる表現にします。単なる希望ではいけません。
「国語で良い点を採りたい。」でなく,「国語で良い点を採る。」と言いきることが必要です。

◆具体的に我が子が,自分で評価できる言葉にします。
国語のテストで85点以上をとる。
漢字テストでは100点を取る。
音読では詰まらず強弱をはっきりさせてスラスラ読む。
計算テストではクラスのベスト3以内に入る。
社会や理科の授業では,なぜという理由を自分なりにもつ。
生活科では野菜に水やりを1日も忘れない。
習った曲は笛でちゃんと吹けるようにする。
毎日縄跳びを続けて,体力作りをする。
友達には優しい言葉だけを使う。
掃除では早く終わったら見つけ掃除をする。
配り係の仕事は,毎日忘れずにポストを確認してする。
廊下は絶対走らず,落ち着いて歩く。
学級のメダカの世話は毎日必ずする。
昼休みは必ず友達に声をかけてみんなで遊ぶ。

 このような目標にすると,学校でもすぐしっかりとした目標を書くことができるし,家庭でも我が子の努力が見えてきます。
 毎日,我が子に目当てを意識させ,その状況を確かめながら褒め,励まし続けることが必要です。その励まし方は,力強く

「あなたはできる子です。お母さんは信じて楽しみにしているよ。」
と言い続けることです。

62.小学校入学で,児童を取り巻く環境が変わるのです!?

2019.03.26 23:49|入学・進級準備シリーズ
 小学校入学で,児童を取り巻く環境が変わることを親も子も自覚して生活をする必要があります!
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 しつけは,赤ちゃんの頃から少しずつ行っていかなければ,我が子が結果として悲しい思いをします。逆に言えば,親もまた焦って厳しい接し方をすることになってしまいます。

 低学年の子には,
「勝手気ままで,そのままで,どんなふうにしていても親から愛されているのだ。」
と思っている子が多く見られます。

でも,児童を取り巻く環境ははっきりと変わるのです。 
 次の文章は,そのことを明らかにしていきます。

(1)親は,我が子が小学生になると「できること」を多く要求するのだが,子どもは知らない。
 子ども達は,入学前の幼児の時も小学校に行ってからも何も変わっていないと思っているし,変わったことにさえ気づいていません。でも,親の意識は違っているのです。そして,知らず知らずのうちに親は小学生になった我が子にいろいろと要求をしていくのです。
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 ただ,愛されたいだけの自己中心的な子ども(一般的なおよそ8歳ぐらいまでの子ども)は,受け身であって,ただ愛されたいだけです。

「自分が,今までできなかったことができるようになった。」
「ぼくは,周りの子どもより優れたところをもっている。」
といったことによって,親にいっそう愛されるのだということは知らないのです。また,なんとなく知っていても,進んでできることを多くして愛されようとはしないものです。

 わかりやすく言えば,
「勝手気ままで,そのままで,どんなふうにしていても愛されているのだ。」
と思っているのです。だから,自己中心的であり気ままなのです。(親が実の親とは違うとか,施設に収容されて肉親の母の愛を知らない児童といった場合は必ずしもこうではありません。)


(2)7歳になったときから一変する親の姿に驚く。
 6歳の時まで,自分がしたいことを「そのままでよい」と認めていたかのように見えていた親が,我が子が7歳(小学校入学)になったら突然,

「それはいけません。」
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と禁止したり叱ったりしたら,子どもは戸惑ってしまいます。戸惑うだけでなく,

(親は,自分を愛していてはくれない。嫌いなんだ。)
と思って,親に反感をもったり反抗心をもったりするようになることがあります。
 だからこそ,「しつけ」は生まれたときから徐々に始めなければならないのです。でも,小学校に上がったからといって急に力を入れる人があるのです。


(3)やっと価値の創造の必要性を感じる子どもになる。
 子どもが7歳から8歳頃になると,自分の努力の結果(価値の創造)が周りの人から愛される要因になっていることに気づくようになります。
 今まではちょっとすねても,うんちをたれて汚くても,砂遊びをして泥だらけになっても元気で自分がいるだけで愛されれていたが,今度は自分が何か値打ちのあることを創り出さないと愛されないのだという経験をするようになります。

 わかりやすく言えば,字を書いたり,絵を描いたり,歌を歌ったりなどしてそれがよくできることが必要だとわかって来たのです。
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 さらには,作文を上手に書いたり詩をうまく書いたり,徒競走で優勝したりすると,親だけでなく,周りの人からも誉められ,愛されることを知ります。


今まで,「受け身の愛」だけをもらい消極的生活を送っていた幼児が,一転して「自分が創造した愛」をうける生活に変わるのです。すごい変わりようではありませんか。


 つまり,我が子に
「幼稚園の頃までと小学生になった時とでは,お母さんやお父さん,周りの人の考え方が変わっていくんだよ。だから,頑張ってよ。」
というように教えなければならないのです。そして,その理解のもとに努力をさせていくことが重要なのです。

 親はその年齢に達するまでに「何をするのがよいこと」か,「何をすることが悪いこと」なのかを機会あるごとに教えておかなければならないのです。
 我が子は,親の温かい語りで十分理解し行動に現すことができます。1年生になって突然,変わるのではなく,徐々に小学生,さらには中学生に成長していくことができるように日頃,なって欲しい姿を語り続けていただきたいのです。

61.入学する前に「がまんする力」を身につけさせる方法 

2019.03.25 19:21|入学・進級準備シリーズ
我が子は,「がまんする」を身につけることができていますか?
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 幼稚園や保育園とは違って学校に入ると,次のことを求められます。これらに応えることが小学生,中学生,高校生と成長していくことになります。

 小学校に入ると,求められること(我慢すること)とはどんなことなのでしょうか?
 では,具体的にどのようなことかをみてみましょう。これらの姿は1年生でも多くの子が克服すべく努力していますし,3年生になってもなかな克服できない子もいます。中には6年生になっても全く成長せず,友達から変わった子と見られてしまう子もいます。そんな子にならないように,今の時期に身につけさせましょう。

【小学校に入ると,求められること(我慢すること)】
(1)自分がやりたいことがあっても我慢しなければならないことがあります。
◆学校に持って来てはいけないものを持って来てしまう子
 おもちゃやお菓子など,思いついたら止められない子です。友達を巻き込んで楽しんでしまいます。
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 余分な持ち物については,持って行ったらどうなるのかをしっかり具体的に教える必要があります。
 また,余分な持ち物は絶対持って行かせないように確かめることが勿論,必要です。そして,できた日にはうんと褒めるようにします。

◆ゲームをすることやテレビを見るなども(自分がしたいからする)というわがままが出てしまう子
 ゲームなどをやり続けたら何で困るのかをしっかり具体的に教える必要があります。決めた時間でできた日には,うんと認めて決まりを守らせるようにします。
 

(2)やりたくなくても,やらなければならないことがたくさんあります。
◆自分が気になったことがあると,勉強でもやるべき役割でも友達との約束でも一切やろうとせず,自分の気になったことをやり続ける子
 宿題などの勉強をしないと次の日の学習で何が困るのかをしっかり教え,低学年の時はそばについて確かめていくことが必要です。
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 仕事なども家族としてお手伝いを決めさせ,しないと家族がどのように困るか,できると家族がどんなに助かるのかを喜びとして伝えます。
 約束では,友達がいかに大切かを話し,晴海(仮称)君などの名前を出して友達でなくなったときの悲しさを考えさせます。



(3)順番やルールを守らなければならないのです。
◆自分が発表したかったなら,友達の発言中でも勝手に発言をする子
 幼保園でも順番やルールはあります。小学校との大きな違いは先生が話し合いを全体的に把握し,深めてねらいを達成しようとするレベルの高いことを行うことです。
 だから,話し合いのルールや順番でもいろいろと決まっています。その順番やルールに対して自分で判断し,友達と関わって行わなくてはならないのです。だからこそ,特にルールはなぜそのようなルールになっているのかを我が子が理解しているのかどうかが問題です。
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 家庭でも色々聞いてあげる中で,確認をすることも大切です。家族においてもお母さんと誰かが話しているときに割り込ませてはいけないのです。



(4)友達と仲良く活動しなければならないのです。
◆友達にちょっと気にくわないことを言われると,言い返さずにはいられない子
◆友達を押しのけてでも,自分がやりたいという子
 幼保園では,遊びでも個が中心で数人での遊びが中心ですが,小学校では学級・学年といった集団になります。その集団の中で,自分のよさを出しながら友達のよさも認めていかなければなりません。
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 友達と仲良く活動する秘訣は,友達に親切にすること,
「ありがとう。」
などの感謝の言葉が言えることです。家族でも普通にできることが重要です。
 
 小学校に入ると,求められること(我慢すること)を1日でも早く身につけることが,だれよりも早く充実した小学校生活を送れることになります。
「あなたなら,ちゃんとできるわよ。今日はこれができたわ。」
そうした温かい毎日の言葉がけが,やる気を一層,引き出してくのです。 

60. 入学前に④ 「思い」を意思表示

2019.03.24 20:56|入学・進級準備シリーズ
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 我が子は,自分の思いを意思表示することができますか?

 学校にお兄さんやお姉さんについてくる子がいます。そんな子に話しかけると,勝ち気にどんどん応えてくれる子がいると思うと,はにかんでもぞもぞしている子がいます。そんなとき,お母さんが,「ちゃんと応えるのよ。」などと言われると,「ぼくの名前は,○○○です。」などと小さな声で応えてくれ子がいます。
 気の弱い子,活発な子などがいますが,温かい励ましと教えることを教えてその子の元々もっている能力を引き出してあげればよいのです。では,どのようにしたらよいのでしょうか?

(1)「あなたは上手に堂々と話せる子よ。」と,自信に満ちた強い親の言葉で潜在意識に「自分はできる」という意識をいつも入れていきます。
 子どもには根本的な5つの願いがありました。その願いは、①「認められたい」,②「褒められたい」。③「愛されたい」,④「人の役に立ちたい」,⑤「自由でありたい」ということでした。これらの①~③が親の期待に応えようと努力します。

(2)自分は, どう思っているのか。どうしたいのかを自分の言葉で語らせるようにします。 
 男の子で女の子に口では勝てないので,暴力をふるうという子がいます。そんな男の子のお母さんはとてもスラスラお話をする方が多いです。(この子はお母さんの指示に従っていることが多いのだなあ。)と思うことがあります。お母さんが色々と「こうしたいのね。これはこうするのよ。そうでしょ。」などと話す機会を奪っていると,その分,会話が少なくなりうまく話せなくなります。例えば,次の休みに動物園に行きたいかどうか聞く場合にその子の思いの聞き方は,
「今度の日曜日に動物園に行きたいと思うけど,いい?」と聞き,答え方に困っているときは,「まず,行きたいか行きたくないかを言ってみて!」と教え,「行きたくないのならどうしていきたくないのかの訳を教えて!」と訳を言わせる。行きたいのなら「動物園のどの動物が見たいの? どうして?」のように聞きます。行きたくないと言ったら「では,どんなところに行きたいの? 遊園地?」などと代案を訳とともに言わせるのです。遊園地に行った後,そのときの気持ちを言わせ,親の気持ちも話しながら情の共有を図るのです。
  つまり,意見とその訳を常に言わせるようにするのです。そして,そのときの気持ちを常に言わせていくのです。 

(3)思い通りにならないときにすねたり, 暴力に訴えたりしないで自分の言葉で語るようにさせます。 
 今でもスーパーに行くと,買ってもらえないためにだだをこねている子がいます。すねたり暴力をふるったりするときには落ち着くまで相手にならないことです。クールダウンをしたら理由を聞き,一方的な自分の思いだけでは物事が進まないことを具体例を出して教えなければなりません。そして,すねたり暴力をふるったりしない姿が出てきたときに大いに褒め,認めるのです。
 自分の行っていることがつまらない,幼稚なことだとわかれば行わなくなります。 
 こうした試みで,我が子は自分の思いを意思表示することが徐々にできてきますし,今できる子はさらに活発にできるようになります。

59. 入学前に③ 「自分でできること」

2019.03.24 08:14|入学・進級準備シリーズ
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 我が子は,「自分でできること」がたくさんありますか? 

 できない子の具体例をこれから示していきますので,我が子の姿と比べてみてください。

(1)衣服を着たり脱いだりできますか?
□できるにはできても,時間がかかって待つのが大変!
□脱いだ後,脱ぎっぱなしではないですか。
 決められた場所に置いていますか。これができないと学級のみんなから注意を受けることになります。後で衣服がどこにあるかわからず,みんなに探してもらうということも起こってきます。
□衣服をきちんとたたむことができますか?
 学校でこうした衣服を着たり脱いだりすることができないと,どのような困ったことが起こるのでしょうか? 
 例えば,体育で体育館に行く時,わずか10分程度の短い移動時間に学級で集まっていく時にも仲間に迷惑をかけます。1人行動になったらなったで,廊下を走ったりして既に授業をしている学級の迷惑になります。みんなで並んで決められた時間にいく身体測定・内科検診等なら,学級の子だけでなくお医者さんにも迷惑をかけます。服がぐちゃぐちゃに丸めてあるのを見るのも嫌なものです。

(2)「顔を洗う,鼻をかむ,うがいをする」ができますか?
□目の周りに目やにがついている子を見るのもあまり気分のよいものではありません。
 こんな子の中にはプールに入っても顔を水につけられない子がいます。
□鼻をかむことができないために,鼻水を垂らしていて見るからに汚いと思える子がいます。
 中には鼻水が手についた状態で周りの子に触ったりします。嫌われ者になります。
□風邪の季節にうがいができないために,「エヘン」「エヘン」などとやかましく繰り返す子がいます。
 授業の集中した雰囲気を壊してしまいます。

(3)ひもを結ぶことができますか?
□靴紐を結ぶことができますか。
 できないのに靴紐靴を履いてきている子がいます。そんな子に限って「先生,紐むすんでくだい。」などとよく言います。縄跳びを束ねることもできずに困っている子がいます。頼まれた子も1度くらいならよいのですが,いつも頼まれると嫌になってしまいます。

(4)学習用具や遊び道具,靴等の片付けをすることができますか?
□靴を靴箱にそろえて入れることができずに,ハの字になったりしている子がいます。
□玄関などで,靴をそろえて上がることができずに,靴底が上を向いている子もいます。
 来客があったら恥ずかしいばかりです。
□傘を紐でしっかり閉じることができずに開きぱなしの子がいます。
 狭い傘立てに友達が傘を入れたとき,穴が開いてしまったり骨が折れてしまったりすることになります。

(5)朝,排便をして登校することができますか?
□学校で腹痛を訴える子の多くは,朝,家で排便していない子が多いのです。
 登校を徒歩でしていてもよおしてきたら,その子も大変ですが,一緒にいる子は神経をとても使います。こんなことが度々あると一緒に登校したくなくなります。少し早めに起きて,食事を早めにとる必要があります。

 これらの「自分でできること」がまだまだできない子は,訓練をしなければなりませ。人に迷惑をかけることはできません。できない自分とできる友達との比較から(自分はできない人間なのだ。)と思わせることは,さらによくありません。では,どうしたらよいのでしょうか。

その1 どうしてこれらのことができなければいけないのかをわかりやすく話し,「あなたならできるよ。」と,親の温かい言葉をかけ,行動の目当てにしていくことです。 
 その話の際には,(できないと困るぞ。)という恐怖心を与えない温かい話し方が必要です。

その2 目当てを書いて掲げ,できたら○をうっていくといったわかりやすい励ましチェックをするのも方法です。

その3 何よりどのように行動するのか,その方法を手取り足取り教えることです。

その4 教えるときには写真を撮り,後で忘れたらその様子を思い出して写真のようにするというのもよい方法です。
その5 できたときには,「できたね。すごい。」だけでなく,「○○のようにしたから,できたね。」と,こつをつかんでできた様子などを価値付けすると,次にどのようにしたらよいかの方向付けになります。

その6 できたことによる自分の気分のよさ・うれしさをその都度,意識させる。
「今,これできてどんな気持ち!?」といった具合に聞くと自分で今の気持ちを認識するようになります。

 いずれにしても,子どもには根本的な5つの願いがありました。その願いは、①「認められたい」,②「褒められたい」。③「愛されたい」,④「人の役に立ちたい」,⑤「自由でありたい」ということでした。これらの願いを満足させる言い方・接し方が自分をさらに高めていこうという我が子の姿になっていきます。

58. 入学前に② 「基本的な礼儀作法」

2019.03.22 23:22|入学・進級準備シリーズ
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 入学前にこれだけは,身につけさせたいことの2回目は 「基本的な礼儀作法」を身につけるです。

我が子に「基本的な礼儀作法」を身につけさせましょう!
(1)あいさつは,きちんとできますか? 
 我が子は,あいさつをきちんとできていますか? あいさつの場面を考えてみましょう。
□朝,起きたときに「おはようございます。」あるいは「おはよう。」と言って起きて来られますか?
□学校へ行くときに,我が子は近所の方に「おはようございます。」と言えていますか?
□同じ学校に行く子(同級生や上級生)に「おはよう。」と言えていますか?
□教室に入るとき,みんなに「おはよう。」と大きな声を出して入っていくことができますか?
□担任の先生や他の先生に「おはようございます。」ときちんと言えますか?
□食事の時に,「いただきます。」「ごちそうさまでした。」と言えますか?
 ※「宗教的にこの言葉を言えない。」という方がありましたが,次の4つの考え方のどれかで 我が子は「ごちそうさま。」と言っているんだと考えれば何ら問題はないと思います。
(a)給食をおいしく作ってくださった皆さん,ありがとう。
(b)給食の材料を育てたり運んでくださったりした方,ありがとう。
(c)命あるものの命を奪って,こうして食べられることに感謝します。
(d)神様・仏様のおかげでこうして食事が与えられているので,感謝します。
(d)に,こだわりる必要はないと思います。
□他人や家族に何かしてもらったら,「ありがとうございます。」「ありがとう。」が言えますか?
□失敗をした時,他人や家族に「ごめんなさい。」とすぐ,悪かったという気持ちで言えますか?
 これらのあいさつがしっかりとできていなかったならば,次のことが原因ではないでしょうか。
(a)小さいときから親が,きちんと手本として見せてこなかった。
(b)「こういうときに,こういうようにするものだよ。」とあいさつの仕方を教えてこなかった。
(c)あいさつをしたときの気持ちのよさ,あいさつをすると周りから喜ばれるという体験が乏しい。
 今からでも遅くありません。もし,まだしっかりとできないのなら上のようなあいさつで,できなかった原因を取り除いてください。あいさつは,「心と心のキャッチボール」と言われるとおり,人間関係づくりの第一歩です。

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(2)食事のマナーは,きちんと守れていますか? 
 我が子は,食事のマナーをきちんと守れていますか? 食事のマナーの場面を考えてみましょう。
□正しい箸の持ち方ができますか?
□お茶碗を持つ持ち方は正しくできますか?
□ひじをついたり犬食いをしたりせず,正しい姿勢で食べられますか?
□くちゃくちゃと食べるときに音を立てたり,つばを飛ばしたりしていませんか?
□食べるときに,身の回りにこぼしたご飯やおかずが散らばっていませんか?
□「これは嫌いだ。」などと全然食べなかったりほとんど残したりしていませんか?
 これらの食事のマナーがしっかりとできていなかったならば,次のことが原因ではないでしょうか。
(a)小さいときから親が,きちんと手本として見せてこなかった。
(b)「こういうときに,こういうようにするものだよ。」と食事のルールを教えてこなかった。
(c)マナーを守って食事をしたときの気持ちよさ,きちんとできると周りから喜ばれるという体験が乏しい。
(e)作ってくださった人への感謝の気持ちをもたせてきていない。
(f)「少しでよいからお母さんが作った料理を食べてみよう。」などと,徐々に食べさせていく努力を怠ってしまった。

 笑い話のような本当の話です。 担任が,好き嫌いの多い子に,「このおかずを一口だけ食べようか?」と,嫌そうな表情の子に働きかけ,一口だけ食べる。「ちゃんと食べられたね。」次の日には,「今日は,このおかず二口食べようか。」などと働きかけて,とうとう数日後,嫌いなものを食べられるようにしました。家で今まで食べなかったものを食べた我が子を見たお母さんは,「何で,食べられたんですか?」と担任に聞いていました。お母さんの代わりをしただけです。

 今からでも遅くありません。もし,まだマナーがしっかりと身についていないのなら上のようなマナーが守れない原因を取り除いてください。食事は,みんなで楽しくとればいっそうおいしくなります。これも人間関係づくりの第一歩です。
 我が子が,机の周りに食べ残しや箸などが落し,周りの子が拾ってくれている状況を想像してください。「わたし,嫌いだから食べない。」と固まっている我が子を想像してみてください。そんな給食時間は本人も周りも楽しくはありません。
プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

家庭教育法について情報発信中

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