65. 下級生とうまく通学するには!(65)

2019.03.29 22:00|入学・進級準備シリーズ
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下級生とうまく通学するには!

 4月になると,分団登校をしたり近所の子を連れて登校したりする新鮮な様子がよく見られますね。でも,小さい子の扱いはなかなか大変です。しかも喜んで連れて行こうという立派な子もいますが,昔から上級生が連れて行くことになっているので仕方なくやっているという子もいると思います。では,我が子は,どうしたら楽しく連れて行くことができるのでしょうか?

その1 分団の集合場所や近所の子との出発の場所で,小集団の約束が守れないのなら連れて行けないことを教える。 
 連れて行ってもらうのは当たり前ではなく,連れて行ってもらえることがありがたいことだと話します。「もし,私が連れて行かないのなら自分一人で行くしかないよ。それでいいのかな。途中で車が急に飛び出してくることもいっぱいあるけれど,自分一人で判断することになるよ。不審者といって,どこかへ連れて行ってしまうとか変なことをしてくるとかいう人が出てくることもあるよ。怖くないですか。私はみんなの安全のことを考えて連れて行っているので,私の言うことは聞いてください。」のように指示を聞かないといっしょにはいけないことを話します。

その2 勝手なことをされると,みんなが迷惑になるし自分が嫌になってしまうことを教える。
 「私はあなたをぜひ,連れて行きたいわけではないのよ。頼まれたからやっているだけです。」とか「私はみんなのためになるのならと思ってやっているんだよ。だから,あなたが協力的なら頑張ってやろうと思えるし,あなたが勝手なことならやめてしまうかもしれないよ。協力してね。」

その3 リーダーや上級生の子の方から,「今日もしっかり並んでいくよ。」と頑張らせるようなあいさつをする。 
 あいさつをすることで,つながりもできます。そのあいさつの時に,「協力してね。」などと言われると,(ぼくも協力をしていくよ。)という気持ちになるものです。

その4 下級生の良いところは大いに褒め,気になるところは,どこが,なぜいけないのかをわかりやすく説明する。 
 自分のよさを上級生から褒められるととても嬉しいものです。また,信頼する上級生に「ここを直しなさい。」と言われると素直に聞けるものです。こうした温かい対応と厳しさが必要なのです。

その5 下級生の親に会ったときは,下級生のよさを伝える。 
 しっかりした下級生の親なら素直に「ありがとう。」と言ってくださるでしょう。いたずら気味など迷惑をかけている子の親なら自分の子が迷惑をかけていることはわかっているが,このように言ってもらうと,いっそう(この上級生のために協力していかなければならない。)と思うものです。そこに協力が得られるのです。

その6 下級生の態度で困った姿があったら,自分の親やその子の親に伝える。 
 子どもでは解決できないこともあります。大人の力を借りると容易に解決し,以前の姿と全く違う姿になる子もいます。

 私が知っている分団のリーダーで,こうしたことが自然にできる子が6年の卒業式の日には,近所の子からいっぱいお手紙やお菓子を届けられていました。

64. 上級生とうまく通学するには!(64)

2019.03.28 21:32|入学・進級準備シリーズ


上級生とうまく通学するには!

 入学したり進級したりして分団登校をしたり近所の上級生に連れて行ってもらうことが4月から始まります。でも,小さい子が上級生の言うことを聞いて迷惑をかけずに登校するということはなかなか難しいものです。では,どうしたら迷惑をかけずにむしろ喜んで連れて行ってもらうことができるのでしょうか?

その1 もし上級生がいなかったら自分1人で行かなければならないことを理解させる。 
 連れて行ってもらうのは当たり前ではなく,連れて行ってもらえることがありがたいことだと知らせなければなりません。現在,夫婦共働きの家庭はとても多いです。多いというよりかほとんどに近い状態です。だから,「朝の7時頃からあなたを学校に送っていってそれから仕事に行くといったことはできないの。もし,上級生の○○さんに連れて行ってもらえないのなら自分一人で行くしかないのよ。それでいいのかな。途中で車が急に飛び出してきたり不審者が待っていたりすることもあるよ。○○さんはとてもあなたを守ってくれる大切な人なんだよ。だから○○さんの言うことは聞くんだよ。」のように指示を聞かないといけないことの訳を教える。

その2 勝手なことをすると,みんなに迷惑をかけるし上級生が嫌になってしまうことを教える。
  「上級生はあなたたちを連れて行きたいわけではないのよ。頼まれていやいややっている人もいるしみんなのためになるのならとやっている子もいるんだよ。だから,あなたが協力的なら頑張ってやろうと思えるし,あなたが勝手なことをするとやめてしまうかもしれないよ。やめてしまったらどうするの? だから,あなたのよさを出してね。」

その3 お世話になるリーダーや近所の上級生の子の家に出向いて,「これからお世話になります。よろしくお願いします。」とちょっとしたお菓子でも持って親子共々あいさつをする。
 親子共々あいさつをすることで,上級生と親とのつながりもできます。そのあいさつの時に,「うちの子は通学で,こんなことを頑張ると言っているのでよろしくね。」と(親として協力をしていくよ。)という意思表示をするのです。また,「わがままを言ったり勝手なことをしたら私に言ってね。むちゃくちゃ叱りますから。」といった具合に我が子の前であえて言うことで,「これはまずいな。しっかりやらないと大変だ。」という意識が芽生え,努力するようになります。

その4 我が子がどのような登校の様子かを親が直接見て理解する。 
 任せるばかりではなく,自分も数日は見て我が子の姿のよさ・まずさを把握し,夕食事時の話題にしていきます。(ごまかしはできないなあ。)という本当の意味での親の厳しさを知ります。

その5 上級生に会ったときは,我が子の様子を聞きお礼を言う。
 上級生に会ったら,「家の子どうですか!?お利口ですか?」と,お世話になっているという気持ちを絶えず示していく。その上で,「本当にありがとう。あなたのおかげで安心して仕事に行けるわ。」といった具合にお礼を言う。言われた上級生はそうした言葉で人に尽くすことの喜びを感じるし,(ああ,いやだなあ。)と思っていたとしたらこのことで解消されていくのです。

63. 新学期に目標をもっている?

2019.03.27 23:55|入学・進級準備シリーズ
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新学期に目標をもっている?

 あたらしい学年になるというわくわく感はだれにもあります。(どんな先生かなあ。)(どんな友達ができるかなあ。)と夢いっぱいです。学校では(1学期間の目当てを書こう。)などと新学期の初めに書く時間をもって,目標設定をします。
 これは,どの学級でも行われることなのですが,問題は本当に(これを頑張るぞ。)という気持ちをもって目標を作っているのかということです。
 家庭では新学期が始まる前に,学校のことを話題にして語るような時間をもてていますか?


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その1 「前学年にできるようになったこと」や「まだできないこと」などを新学年が始まる前に話題にして語る場を設けていますか。
「算数でずいぶん点数が取れるようになったので,後は見直しかな。」とか,「まだまだ友達に強く言ってしまうことがあるね。そこが残念。」などと温かい雰囲気で見つめ合いたいものです。

その2 今度の学年では,我が子はどんなことを頑張ろうとしているのかを聞いていますか? 
そして,その頑張ろうとしていることについて詳しく聞いていますか? さらに,より具体的な内容にしてあげていますか。

 まず,目当ては「(1)生活面で頑張ること」,「(2)学習面で頑張ること」とで,もたせたいです。
さらに,中身で我が子が取り組むことができる具体的なものかを考えてあげることです
具体的な内容を示します。

・「  ~たい。」でなく,「 ~する。」と言いきる表現にします。単なる希望ではいけません。
「国語で良い点を取りたい。」でなく,「国語で良い点を取る。」と言いきることが必要です。

・具体的に我が子が自分で評価できる言葉にします。
 「国語のテストで85点以上をとる。」「漢字テストでは100点を取る。」「音読では詰まらず強弱をはっきりさせてスラスラ読む。」「計算テストではクラスのベスト3以内に入る。」「社会や理科の授業では,なぜという理由を自分なりにもつ。」「生活科では野菜に水やりを1日も忘れない。」「習った曲は笛でちゃんと吹けるようにする。」「毎日縄跳びを続けて,体力作りをする。」
「友達には優しい言葉だけを使う。」「掃除では早く終わったら見つけ掃除をする。」「配り係の仕事は,毎日忘れずにポストを確認してする。」「廊下は絶対走らず,落ち着いて歩く。」「学級のメダカの世話は毎日必ずする。」「昼休みは必ず友達に声をかけてみんなで遊ぶ。」

 このような目標にすると,学校でもすぐしっかりとした目標を書くことができるし,家庭でも我が子の努力が見えてきます。毎日,我が子に目当てを意識させ,その状況を確かめながら褒め,励まし続けることが必要です。その励まし方は,力強く「あなたはできる子です。お母さんは信じて楽しみにしているよ。」などと言い続けることです。 

61. 入学前に⑤ 「がまんする」

2019.03.25 19:21|入学・進級準備シリーズ
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我が子は,「がまんする」を身につけることができていますか?
 幼稚園や保育園とは違って学校に入ると,次のことを求められます。これらに応えることが小学生,中学生,高校生と成長していくことになります。

 小学校に入ると,求められること(我慢すること)とはどんなことなのでしょうか?
では,具体的にどのようなことかをみてみましょう。これらの姿は1年生でも多くの子が克服すべく努力していますし,3年生になってもなかな克服できない子もいます。中には6年生になっても全く成長せず,友達から変わったこと見られてしまう子もいます。そんな子にならないように,今の時期に身につけさせましょう。

(1)自分がやりたいことがあっても我慢しなければならないことがあります。
□学校に持って来てはいけないものを持って来てしまう子
 おもちゃやお菓子など,思いついたら止められない子です。友達を巻き込んで楽しんでしまいます。
 余分なもの持ち物については,持って行ったらどうなるのかをしっかり具体的に教える必要があります。また,余分な持ち物は絶対持って行かせないように確かめることが勿論必要です。そして,できた日にはうんと認めて多くできるようにします。

□ゲームやテレビを見るなども(自分がしたいからする。)というわがままが出てしまいます。
 ゲームなどをやり続けたらなぜ困るのかをしっかり具体的に教える必要があります。決めた時間でできた日にはうんと認めて決まりを守らせるようにします。
 
(2)やりたくなくても,やらなければならないことがたくさんあります。
□自分が気になったことがあると,勉強でもやるべき役割でも友達との約束でも一切やろうとせず,自分の気になったことをやり続ける子。 
 宿題などの勉強をしないと次の日の学習で何が困るのかをしっかり教え,低学年の時はそばについて確かめていくことが必要です。仕事なども家族としてお手伝いを決めさせ,しないと家族がどのように困るか,できると家族がどんなに助かるのかを喜びとして伝えます。約束では友達が如何に大切かを話し,○○君などの名前を出して友達でなくなったときの悲しさを考えさせます。

(3)順番やルールを守らなければならないのです。
□自分が発表したかったなら友達の発言中でも勝手に発言をする子 
 幼保園でも順番やルールはあります。小学校との大きな違いは先生が話し合いを全体的に把握し,深めてねらいを達成しようとするレベルの高いことを行うことです。だから,話し合いのルールや順番でもいろいろと決まっています。その順番やルールに対して自分で判断し友達と関わって行わなくてはならないのです。だからこそ,特にルールはなぜそのようなルールになっているのかを我が子が理解しているのかどうかが問題です。家庭でも色々聞いてあげる中で,確認をすることも大切です。

(4)友達と仲良く活動しなければならないのです。
□友達にちょっと気にくわないことを言われると,言い返さずにはいられない子
□友達を押しのけてでも,自分がやりたいという子
 幼保園では,遊びでも個が中心で数人での遊びが中心ですが,小学校では学級・学年といった集団になります。その集団の中で,自分のよさを出しながら友達のよさも認めていかなければなりません。
 友達と仲良く活動する秘訣は,友達に親切にすること,「ありがとう。」などの感謝の言葉が言えることです。家族でも普通にできることが重要です。 
 小学校に入ると,求められること(我慢すること)を1日も身につけることが,だれよりも早く充実した小学校生活を送れることになります。

60. 入学前に④ 「思い」を意思表示

2019.03.24 20:56|入学・進級準備シリーズ
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 我が子は,自分の思いを意思表示することができますか?

 学校にお兄さんやお姉さんについてくる子がいます。そんな子に話しかけると,勝ち気にどんどん応えてくれる子がいると思うと,はにかんでもぞもぞしている子がいます。そんなとき,お母さんが,「ちゃんと応えるのよ。」などと言われると,「ぼくの名前は,○○○です。」などと小さな声で応えてくれ子がいます。
 気の弱い子,活発な子などがいますが,温かい励ましと教えることを教えてその子の元々もっている能力を引き出してあげればよいのです。では,どのようにしたらよいのでしょうか?

(1)「あなたは上手に堂々と話せる子よ。」と,自信に満ちた強い親の言葉で潜在意識に「自分はできる」という意識をいつも入れていきます。
 子どもには根本的な5つの願いがありました。その願いは、①「認められたい」,②「褒められたい」。③「愛されたい」,④「人の役に立ちたい」,⑤「自由でありたい」ということでした。これらの①~③が親の期待に応えようと努力します。

(2)自分は, どう思っているのか。どうしたいのかを自分の言葉で語らせるようにします。 
 男の子で女の子に口では勝てないので,暴力をふるうという子がいます。そんな男の子のお母さんはとてもスラスラお話をする方が多いです。(この子はお母さんの指示に従っていることが多いのだなあ。)と思うことがあります。お母さんが色々と「こうしたいのね。これはこうするのよ。そうでしょ。」などと話す機会を奪っていると,その分,会話が少なくなりうまく話せなくなります。例えば,次の休みに動物園に行きたいかどうか聞く場合にその子の思いの聞き方は,
「今度の日曜日に動物園に行きたいと思うけど,いい?」と聞き,答え方に困っているときは,「まず,行きたいか行きたくないかを言ってみて!」と教え,「行きたくないのならどうしていきたくないのかの訳を教えて!」と訳を言わせる。行きたいのなら「動物園のどの動物が見たいの? どうして?」のように聞きます。行きたくないと言ったら「では,どんなところに行きたいの? 遊園地?」などと代案を訳とともに言わせるのです。遊園地に行った後,そのときの気持ちを言わせ,親の気持ちも話しながら情の共有を図るのです。
  つまり,意見とその訳を常に言わせるようにするのです。そして,そのときの気持ちを常に言わせていくのです。 

(3)思い通りにならないときにすねたり, 暴力に訴えたりしないで自分の言葉で語るようにさせます。 
 今でもスーパーに行くと,買ってもらえないためにだだをこねている子がいます。すねたり暴力をふるったりするときには落ち着くまで相手にならないことです。クールダウンをしたら理由を聞き,一方的な自分の思いだけでは物事が進まないことを具体例を出して教えなければなりません。そして,すねたり暴力をふるったりしない姿が出てきたときに大いに褒め,認めるのです。
 自分の行っていることがつまらない,幼稚なことだとわかれば行わなくなります。 
 こうした試みで,我が子は自分の思いを意思表示することが徐々にできてきますし,今できる子はさらに活発にできるようになります。
プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

家庭教育法について情報発信中

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