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839. 子どもの思考力は,こんな簡単に伸ばすことができるのです!

2021.05.12 19:00|学校教育との連携
 我が子の思考力を伸ばすには,もってこいの簡単な方法があるのです!
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 小学校での社会で,思考力がある子とない子との違いは,訓練次第だということをつくずく感じました。その思考力に至る前の資料活用能力も訓練次第でした。
 そこで,朝の会や帰りの会のいずれかや,社会の時間の最初の5分間くらいを資料読みの訓練時間として位置づけたものです。

 つまり,ちょっと練習すれば,そうした資料読みの力が付き,そこから,
「なぜ,そうなっているの?」
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という疑問が自然に出て来るのです。その上で,今度は,その疑問を考える段階となります。


 今回紹介するのは,資料読みの力をつけるという面ではなく,「なぜ」という思考力を容易に付ける方法をご紹介します。


【思考力を我が子に身につけさせる簡単な方法】
 次のように,行うと簡単に身について行くのです。

(1)親が,我が子に聞いてみたいことを見つける。
 親から見て,
(これは,どのように考えるのかなあ? 聞いてみたいわ。)
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という事柄を見つけるのです。何でもよいのです。

(2)聞いてみたい質問を我が子にぶつけてみる。
「これって,どうしてだと思う?」
 このように,親がとても関心をもっているように聞いてみるのです。

(3)いろいろなことを言ってくるのを,驚きをもって受け止める。
「それは,こうだと思うわ。」
「このようにも考えられるぞ。」

などと,子どもならではのいろいろな考えを言って来ます。
(へえ~,そんな風に考えるんだ!?)
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などと,大人の発想と全く違った角度で考えてくることが実に多いのです。

(4)こちらが期待したほどの答えが返って来ない時には,ちょっと突っ込んで視点を与える。
「いろいろ考えてくれたけれど,それって何か変よ。」
「それって,こんな困ることがあるのじゃないの?」
などと,突っ込んで聞いてあげるのです。そうすると,さらに,するどい考えを出して来ます。

(5)一通り答えが出てきたときに,その中でどれが一押し(いちおし)か尋ねる。 
「じゃあ,莉子(仮名)ちゃんは,これが一押しの考えなのね。」
などと,正解へのわくわく感を高めるのです。

(6)子どもの答えに対して,どれが正しいかスマホ等で確認する。 
 お母さんなどが,答えを知っていれば,
「正解は,○○ということなの。」
と言えばよいのですが,分らない場合は,今は便利なスマホがありますから検索すればすぐに答えが出てきます。
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(7)我が子の多面的な思考を賞賛する。 
「答えは,○○だったけれど,よく考えをいろいろ出せたね。毎回,行う度に賢くなっているね。」
などと,お母さんやお父さんの喜びとして伝えるのです。親が喜んでくれるからやりがいがあるのです。

(8)我が子といろいろな考え方ができたことや結論に到達したことで,新しい知識も身についたことを喜ぶ。 
「でも,今日の疑問は,ちょっと難しかったけれど,よく解決できたわね。こんなこと知らなかったもんね。」
「今はスマホがあるから,なんでも分らないときは,先ず
(これかなあ。)
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と自分で考えた上で,答えを見ると,自分だけでもできるね。」

などと,一人でもできるようにもっていくことも重要です。


 では,実際の例を紹介します。孫二人と車に乗っているときの会話です。
【実際の会話例】
 車を走らせていて,右折しようとしたら信号が赤になり止まりました。すると,隣車線に赤のスポーツカーが止まったのです。そのスポーツカーには,リアウィングという車の後ろに付いている翼のようなものがありました。そこで,
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「ねえ,その車の後ろに付いているものは,何のためにあると思う?」
と聞いたのです。すると,

C1「あれは,かっこつけているんじゃない。みんなと違うようなものを付けて,見せつけているんだよ。」
「へえ~。そんなことが考えられるんだ。すごいねえ。」
C2「私は,あそこにつかまって行くんだと思うわ。」
「へえ~。確かにつかまれるようになっているね。よく見ているねえ。」
「でも,あそこにはつかまれるけれど,車が走ると怖くないかい。落ちてしまうよ。」
C2「ああ,そうか,危ないよね。」
C1「やっぱり,格好を付けているんだよ。」

「なるほどね。他の理由はないかなあ。ヒントは,形をよく見るんだよ。」
C2「ああ,分った。風だ。」
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C1「そうだ。風だ。」
「どういうこと? 風がどうしたの?」
C1「風が,あそこを通って行くんだ。」
C2「そうそう,風があそこを通って行くようにしているんだわ。」
「風が通ると良い事があるの?」
C1「速く走れるんじゃないの?」
C2「スピードが出せるんだよ。」
「どうしてあれが付いていると,スピードが出て速く走れるの?」
C2「空気だ。」
C1「それは,空気の流れを作るんだよ。」
C2「そうだよ。」
「すごいこと,考えるんだね。」

「じゃあ,これが一押しの考えというのはどれ?」
C1:「やっぱり,格好を付けていることかなあ。でも,速く走れることもそうだと思うしなあ。」
C2「私は,スピードが出せることだよ。」

「では,正解を言うよ。C1が言ったように,あれが付いていると,確かにかっこいいね。」
C1「やっぱり,ぼくの言う通りだ。」
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「もう一つあるんだ。それは,風の流れをうまく調整して,車を安定させてスピードを出せるようにしているんだ。」
C2「やったー。やっぱり,私の言った通りじゃないの。」
C1:「ぼくだって,言っていたじゃないか!」

 これをスマホ等で検索すると,
【特徴1:見た目】
 リアウイングは,面積の大きい物やレースマシンに使われているようなデザインのものが多く販売されており,見た目のインパクトは絶大です。(中略)よりスポーティな印象を強めることができます。

【特徴2:空気抵抗をうまく使って安全】
 リアウイングの装着により運転中に空気中の抵抗をある程度から低減します。安定性をUPすると同時に,安全性も向上させます。特に高速走行時の車体を安定させ,ブレーキをかけた時のリアグリップ低下を抑制します。高速でコーナリングをするときも車体が安定します。
 このようなことが記されています。こんな文章をわかりやすく簡単に話せばよいのです。

「答えをよく考えて,いろいろ出せたね。ちゃんと正解できたね。すごいねえ。」
C2「天才じゃない。」
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C1「ぼくもだ。」
「そうだ。二人ともここまで考えられるとは思っていなかったよ。さすが,おじいちゃんの孫だ。」

「今日,聞いたことはとても難しいことを聞いたけれど,よく解決できたわね。こんなこと考えてもみなかったでしょ。」
C1「うん。」
C2「私も。」
「こんな風に,『なぜ』って思ったら,先ず
(これかなあ。)

と自分で考えた上で,答えをママなどに聞いたり,自分でスマホを借りて調べたりするのも面白いよ。」


 このような楽しい時間が,ちょっとしたことからできるのです。スマホが普及していないときは,親は知らないことを聞かれると,困ったものです。でも,今は,スマホに聞くだけで教えてくれます。こんな便利なものを使わないのは,もったいないことです。

 知識も必要ですが,このような思考力が身につくことの方がもっと重要なのです。成長して思考力を身につけようとしてもなかなか難しいのです。「鉄は熱いうちに打て」と言われるように,早い段階から鍛えれば鍛えるほど,本物になって行きます。

 我が子の成長は,親のちょっとした投げかけで大きく変わってくるのです。

838. 子どもに,「私,頭悪いもん」などと言わせてはいけないのです!

2021.05.11 19:00|家庭教育の考え方
 我が子が,「私,頭悪いもん」「ぼく,馬鹿だから」などと言ってはいませんか?
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 我が子が,次のように
「私,頭悪いもん。」
「ぼく,馬鹿だから。」

などと言ったり,つぶやいたりすることはありませんか? 
 もし,このように「自分を情けない存在だ」と思っている言葉を聞いたならば,そのままにしておいてはいけないのです。それには,理由があるのです。

理由(1) その子どもの言葉を否定しないということは,親が認めていると同じなのです。
(何を言っているの? そうして逃げていては駄目。)
などと,親の深い愛情と信念をもった言葉で,打ち消されるのならばよいのですが,そうしたことを心の中で思うだけで,我が子に言葉で伝えないと,
(「違うわよ。紗理奈〈仮名〉は,そんな子じゃないわよ。」と言ってくれると思ったけれど,言わないということは,お母さんもそう思っているんだわ。)
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 このようにして,
(親もそう思っている。)
と思ってしまうのです。つまり,親に見捨てられたと思うのです。
(そう思っていても,何ら手をぼくには貸してはくれない。)
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と悲しく思ってしまうのです。


理由(2) 実際に成績が伸びないとしても,それを言わせていると,一層悪くなるのです。
 実際問題,我が子に勉強ができない状態があったりします。でも,勉強ができないのには,理由があるのです。それを取り去ればよいのです。

 その方法については,
801.明確な目標をもって学習する者は,成績が上がる!
773.小中学校の成績がよくても,大成するとは限りません!!
722.成績が悪い子に,そっと参考書を渡すのも励ましです!
642.塾に行かなければ,成績は向上しないのですか?
347.勉強をしている割に成績が伸びない子の成績アップ法!?
444.父母を憎んでいる子は,成績が上がりません!?
などで紹介をしていますので,ご覧ください。

 現実にそのような姿ならばこそ,発奮をさせる言葉がけがいるのです。
「頭が悪いなどということはありません。あなたは,お母さんと父さんの子なの! お母さんもお父さんも,努力をして頑張って来たの! あなたは,今,本当に頑張っている? まだまだ,出せる力を出していないんじゃないの? ちゃんと解決策があるわよ! だから,お父さんが帰って来たら,みんなで考えてみましょう。分った!」
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 このように,否定をしなければ,そして方向性を出してあげなければ,ますます,自信を失い,「駄目な自分だ」と思うようになるのです。


理由(3) 人は,思った通りになって行くのです。
 人は,良いことも悪いことについても思ったようになっていくのです。
(もう駄目だ。)
と思えば,やる気が失せたり,体が不調になったり,周りが冷たくなったように思えたりと,暗く悲観的になります。

(まだ,まだ,大丈夫だ。)
と思えば,やる気が出,体も軽くなったように感じ,周りの人の言葉一つ一つが何か温かいように感じるものです。明るく楽観的になります。
 特に子どもは,親や先生,周りの人の言葉に非常に影響をされやすいのです。それだけ純真なのです。

「人は,努力した分だけ,成長できるの! 努力をしてもできなくて失敗したように思えるときもあるものよ。でも,その後には,
『あの努力があったから,今に生きているんだ。』
と思えるのよ。お母さんもそうだったわよ。
『自分はできる。』
と強く思って努力しなさい。」

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 このように,親の熱い思いを伝えるのです。



では,どうして我が子は,こうした「自分は,情けない存在だ」と思いようになったのでしょうか?

原因(1) 親が何気なく,悪気(わるぎ)がなく,そうした言葉を言っていた。
「あなた,頭,悪いんじゃない?」
「あなた,馬鹿じゃない?」

などと,本当に思っているわけではなく,軽い気持ちで言っている親さんがいます。親としては,軽い意味のない言葉であっても,我が子にとっては,ずしり,ずしりと潜在意識に入って蓄積をしていくのです。

 そして,算数や数学なので悲しい点数を採ると,
「私,頭が悪いから,65点なんか採ちゃった。」
などと苦笑いをするのです。
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 そんなときに,親が,
「そうよ。こんな点を採る子は,頭が悪いわよ。」
などと,ダメ押しをすると,もはや「何気なく,悪気がなく発した言葉」ではなくなっているのです。


原因(2) 我が子に頑張って欲しいという思いから,常に口にしていた。
「紗理奈,頭悪くならないように,勉強しなさい。」
「諭(仮名)さん,ゲームばっかりしていると,馬鹿になるわよ。」

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 このようなに我が子に注意する姿が,家庭ではよくあるものです。

(今を大事に生活をしてほしいわ。こんな生活から脱出して欲しいわ。)
という思いから,常に口癖で言っていたのですが,これもまた,
(勉強をしない子 = 頭が悪い子)
(ゲームを常にする子 = 馬鹿な子)

と正しくない形で,潜在意識に刻まれていくことになります。


原因(3) 悪くならないためにと,予めそうした悪い観念を与えていた。
「勉強ができない子は,馬鹿なのよ。馬鹿にならないために勉強をしなさい。」
「こんな問題ができない子は,頭が悪いのよ。」

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 このように,「このような状態だったら,『馬鹿だ』とか『頭が悪い』」という観念を幼い時から与えて来たために,勉強などでつまずいたときに,
(そうだ,これができないのは,私は頭が悪いからなんだ。)
(ぼくは,馬鹿だから,何度でも同じことを言われるんだ。)

と思うようになってしまうのです。

 誰でも,できないことはあります。でも,それをできるようにしようと努力しているうちにできるようになるのです。でも,その努力する前に
(私は,やったって,どうせ無理だから。)
と心にブレーキがかかってしまうようになるのです。

 こんな子には,
「取組もしない前から,できないなんて考えてはいけないんだ。みんな,誰でも初めはできないんだよ。」
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などと前置きをして,私自身ができなかったことをどのように努力をしてできるようになったかを話して来ました。
 そんな中でやる気にさせ,少しずつ努力させましたが,とても時間と労力がかかります。

 子どもの潜在意識に積み重ねられ,子どもに強い悪い観念となっているものを崩していくのは,とても大変なのです。
 親の心配から来る悪い観念を与えてはいけないのです。
言葉を選んで使わないとこうした「自信のない我が子の姿」が出て来てしまうのです。


原因(4) 明るい前向きな観念を与えて来なかった。
 家庭の言語環境が大切なのです。
「あなたは,頭が悪いんじゃない。やり方がまずかっただけなの。一緒にやり方を考えましょうね。」
「あなたは,天才よ。お母さんの考えもしないようなことをいっぱい言ってくるでしょ。人は発想が大事なのよ。知識は,身につければよいことなのよ。」

などと,常に,
「あなたはできる子。できなかったときは,他の良い方法を考えなさいということよ。」
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などと,常に自信をもたせるのです。

 我が子が,にこにこと自信をもって生活してくれると,本当に嬉しいものです。だからこそ,我が子の自信をなくしかけたような言動を見聞きしたら,すぐに気づき,その言動を否定してあげて頂きたいのです。

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837. 子どもには,「悪徳」になるべく近寄らせない方がよいのです!

2021.05.10 19:00|家庭教育の考え方
 我が子が,悪徳(あくとく)に近寄ってしまうと,それがなくてはならないものになってしまうのです!
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 悪徳(あくとく)とは,「道徳にそむいた悪い行ないとか,悪い心」のことを言います。反対が,「美徳」です。

 具体的には,次のようなことがありました。
例1 中学生における喫煙
 始めからたばこが好きな子はいません。それは,吸ったことがないからです。でも,1度吸ってしまうと,苦くて美味しくはないのだけれど,2度目,3度目と吸ってしまうのです。
 きっかけは,お父さんが美味しそうに吸っていたのを見て,
(たばこって,美味しいのかなあ。)
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と興味をもって吸ったことがきっかけだったかも知れません。

 あるいは,お父さんが,
「お前も吸ってみるか。」
などと,軽い気持ちで言って吸わせたことから始まったのかも知れません。これもけっこう多いのです。

 また,友達に既にたばこを吸っている子がいて,
「おい,お前も吸ってみないか。大人になった気がするぞ。」
などと言われて,ちょっと吸ったことで,はまってしまったのかも知れません。
 お酒においても同様です。


例2 中高生における不純異性行為
 思春期になれば,当然,異性や性に関心をもって来ます。これは当然なことなのですが,既に異性との関係をもっている子がいたりすると,その話を聞く機会があるのです。それを聞く度に,
「ぼくも,私もそんなことをしてみたい。」
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と思えて来るのです。
 そんな気持ちでいるときに,不良の子が声をかけてくれると,ホイホイとついて行ってしまうのです。そして,もう離れられなくなってしまうのです。
 授業中でも,隣席の男子の性器を握りしめるような女子生徒も出て来るのです。


例3 万引きも1度やって成功すると,得をした気持ちやスリル感に酔いしれてしまう。
 子ども達を担任していると,昔はよく万引きの情報がお店から学校に入って来ました。そこで先ず,学校が対応したのですが,1度目にきちっと指導が入り,
(まずかった。もう2度としない。)
と本人が思うことができれば,2度目はありませんが,親さんがお金だけで解決したり,発見がされなかったり,お店の方が見逃しを繰り返されたりしていると,その楽しさに変わるものはなくなってしまうのです。
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 そして,友達に知れることになったりして,取り返しがつかなくなってしまうのです。
 カンニングにおいても同じようなことが,言えます。


例4 相手の悲しみを考えない「いじめ行為」
 いじめは,初めのきっかけは,
軽い「からかい」からかも知れません。
あるいは,気にくわないことをされたことに対する「仕返し」かも知れません。
自分の気分の「ムシャクシャをスッキリとさせたかった」だけかも知れません。
 いずれにしても,初めっから人を苦しめて喜びたいと思っている子はいないものです。
 でも,1度,いじめのきっかけを作ってみると,
(あの子,何も言わない。私も楽しいわ。)
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などと,段々と調子に乗っていくうちに,“いじめが悪いことだ”という意識や感覚もなくなって行き,相手の悲しい表情も気にもならなくなって行ってしまうのです。

 これらは,度重ねているうちに,行っている行為が間違っていても,なくてはならないものになって来るのです。だからこそ,悪徳には,できるだけ近寄らないのがよいのです。

 一旦,小さな悪い習慣でも,それが身についたら最後,心では,
(それは,止めよう。)
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と思いながら,止めよう,止めようと思ってもなかなか止まないのです。


 こうした悪徳から抜け出そうと思う子は,
(1)できるだけ「悪徳」に近寄らない方がよいのです。
 物でも人でも,近くにおかなければ,感化されたり,あえて近づこうとははしないものです。昔から,「友を選べ」とか,「朱に染まれば赤くなる」と言ったのは,このことなのです。

(2)悪徳を度々,思い浮かべてはならないのです。

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 悪徳を思い描いていると,そういった雰囲気が何とはなく漂って来る子になって来るものなのです。そんな子が,町中を歩いていると,波長が合った子が声をわざわざかけて来るのです。「動物の感なの」というくらい引き寄せられるのです。これは,中学校でこうした子の担任をすると,経験することです。

(3)悪徳を思い出すような環境には,なるべく近寄らない方がよいのです。
(あの子がやっていることは,何か楽しそうだ。何だろう。)
などと,悪いと思われることには,興味をもたせないようにそうした環境から遠ざけることが必要なのです。かといって,

「あんな子と付き合ってはいけないわよ。」
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などと,親に言われると,駄目と言われたことはしたくなるものです。そうではなく,

「ああしたことをすると,その結果,どうなると思う? そう,そんなふうに取り返しがつかなくなってしまうんだ。そうしたら,あなたの人生は終わってしまうんだよ。(あなたがしたいと思っている夢が実現できなくなってしまうんだよ。)」
 このように,訳をわかりやすく理解させて,
(ぼくは,近づかないようにしよう。)
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という本人の気持ちをもたせなければいけないのです。 

 一旦,小さな悪い習慣でも,それが付いたら最後,心では,良いと思わない習慣を
(これは,止めよう。これは,止めたい。)
と,思いながらも,止めようと思ってもなかなか止められないのです。
 それは,心に描いた観念が引き寄せてくるからなのです。

 我が子は,良い環境に置けば置くほど,順調にその才能やよき性格を伸ばして行きます。我が子のすべての環境を良くすることを徹底することもなかなかできません。だから,我が子には,「悪徳」になるべく近寄らせないようにすることと,悪徳に引かれるような心をもたせないように,温かく健全な家庭作りに親もまた努力することが必要なのです。

836. 子どもの目標は,長期・中期・短期での設定が重要なのです!

2021.05.09 17:00|学校教育との連携
 我が子は,目標を立てるときに長期・中期・短期でしっかりと目標を立て,それに沿って努力をしていますか?
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1. 長期目標を先ず,もつ。
 長期目標とは,一般的には,2~3年程度で達成可能な目標のことを指しますが,ここでは,子ども達の「将来の夢としての目標」を指します。
 したがって,小学校1年生であれば7歳で,23歳で就職したとすれば,16年後くらいの目標となります。もっと先かも知れません。

 長期目標は,さらには自分の人生をいかにに生きるかという生き方の目標である究極目標とも言えるかも知れません。

 今の子ども達にとっては,先ず,将来どのように,生きていくかという「人生の入口」を長期目標としましょう。

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「あなたは,将来,何になりたいのですか? どんな人になりたいのですか?」
 私は現役の校長の時には,全児童に将来の夢を必ずもたせるように職員にお願いしました。1年生でも,
「私は将来,トリマーになりたい。動物が好きだからです。」
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「ぼくは,プロ野球選手になりたい。野球が大好きだからです。」

くらいの夢をもちました。

 6年生くらいになると,
「ぼくは,弁護士になりたい。」
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と書いていた子がいたので,ちょっとその理由を聞いてみました。それに対して,
「ぼくは,今,周りを見ると,理不尽なことがまかり通っていることが多いと思うのです。ぼくの知っている子は父子家庭の子ですが,母子家庭はけっこう保護されていますが,話を聞くと,父子家庭の方は男の親ということから,あまり対応がなされていないことが多いのです。同じ片親なのに,男だからということで差を付けられているのです。友達のお父さんがかわいそうです。少しでもそうした矛盾をなくしたいと思います。
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 そのためには,ぼくは,学校の勉強をしっかりとすることはもちろんだけれど,周りの人の生活ももっとしっかりと見ていきたいと思っています。そして,弁護士になりたいのです。」

 軽い気持ちで,聞いた私がびっくりとする回答だったのです。6年生でもこうした夢というよりもしっかりとした目標をもっている子もいるのです。

 ここまでは要求しなくても,とにかく,先ず,将来の夢をもつことが「長期目標」です。


2. 中期目標は,いろいろと調べて具体化を!
 中期目標とは,最終的な長期目標へのステップとなる目標を言います。長期目標への期間が長ければ長いほど,中期目標の長さも当然,長くなって来ます。
 小学校低学年の目標,高学年の目標,中学校でも目標,高校での目標,大学に進学するならば大学での目標というスパンでの目標となります。
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例えば,「長期目標」が,
「ぼくは,外科医になって,人命を一人でも救う。」
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とした場合,中期目標は,今,我が子が,何年生かということで異なってきますが,

5年生だとしたら,中期目標は,
「小学校では,自分の納得がいく成績を採る。90点以上だ。100点の完璧に近づける。」
「中学校では,5教科で,460点以上で得点でき,理数系の高校に合格する。」
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「高校では,○○大学の医学部に入ることができる実力を付け,合格する。」
「大学では,徹底して医学を学び,医師免許を取得する。」

 こうした段階を経る中期目標になります。

例えば,「長期目標」が,
「私は,自立できるトリマーになる。」
とした場合,中期目標は,これも今,我が子が,何年生かということで異なってきますが,

4年生だとしたら,中期目標は,
「小学校では,90点以上の成績は採る。」
「小学校では,手先の器用になる作業を継続する。」

「中学校では,5教科で,400点以上で得点でき,普通科高校に合格する。」
「中学校では,トリマーのいろいろな仕事や資格について調べる。」

「高校では,○○ペット専門学校に入ることができる実力を付ける。」
「動物に関わるいろいろな体験を行う。」
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「専門学校では,動物看護科などに入り,専門知識や技能を学ぶ。」
「経営学も学び,将来的な自立を模索する。」

 こうした段階を経る中期目標になります。

 いずれにしても,我が子が望む職種について親子でいろいろと調べてみることが重要です。トリマーを例にすると,トリマーになるための専門学校や大学もいろいろあります。その専門学校の中にもいろいろな科があり,お客さんのニーズも違ってくるのです。

 したがって,我が子がなりたいと思う職種について,
(1)どのようにしたら確実に望む職種に進んでいくことができるかを,親子で先ず調べるのです。
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(2)かかる費用についても調べ,どのように捻出(ねんしゅつ)していくかも考えなければなりません。
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 経済的な理由で難しくても調べれば,夜間の学校や通信制の学校もあるのです。
 そうした試みから生まれた中期目標はより確かとなります。

 また,長期目標は子どもですから,変わって当然です。そうした場合はまた,親子で真剣に調べ上げて,中期目標を作り替える必要があります。でも,この取組は,やってみると,
「お母さんも,ほんと,知らなかったわ。でも,楽しそうね。あなたの夢が少し現実化したわね。」
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などと楽しくなるものです。親子の協力姿勢がより確実なものになって来ますね。


3. 短期目標は,より具体的な数値目標で,達成できない悔しさや達成の喜びを得させる。
 短期目標とは,一般には,1週間から1ヶ月程度で達成できる目標なのですが,この場合の短期目標は,我が子の,1年間における目標,あるいは学期ごとの目標になると思います。

6年生だとして,今の成績は,教科の平均点は,70点くらいしか採れないとします。
 この子の短期目標は,
「1学期で,何としても80点は採る。」
「2学期では,85点は採る。」
「3学期では,90点以上は採る。小学校の学習は基礎だから。」

 このような段階を経て努力し,中期の目標に近づけるのです。

 中学校へ行けば,そう簡単に90点以上は採れなくなるかも知れません。普段のテストだけでなく,中間テストや期末テストもあります。加えて実力テストも入ってきます。あるいは学校外での業者テストへのチャレンジがあるかも知れません。それらに対しても,年間を見通して,学習計画を立てるのです。

 こうしたことを中学校2年で試みた生徒は,次のように言ってくれました。
「初め,先生に言われたときに,はっきり言って
(めんどくさい!)
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と思いました。また,
(そんなに,いちいち数値目標を設定して,意味があるのか。)
とも思いました。でも,一応計画してやり始めたら,1学期の期末では,5教科の総合得点を350点としたけれど,335点だったので,何かむちゃくちゃ悔しかった。2学期の目標は,380点としてあったけれど,これも376点だった。学年末は,390点をクリアできて,
(俺って,やればできるじゃん。)
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と思えてとても嬉しかった。学期ごとの目標って,作るときは迷って面倒くさいけれど,やり始めると本当に目標になるんですね。」

 
 つまり,こうした短期目標の積み重ね・短期目標の修正が,中期目標への実現へとつながって行くのです。そして,長期目標につながるのです。やりがいのある取組なのです。

 我が子と,こうした目標設定を積み重ねて行きましょう。それも無理矢理にではなく,楽しく行っていきましょう。早くから始めれば始めるほど,我が子も慣れてきて設定が上手になり,当然のこととして行って行くことができるのです。
 それは,自分の内部の力を引き出す喜びがあるからです。

835. 子どもは自分の立場が侵される思うと,思わぬ力を出すものです!

2021.05.08 19:00|学校教育との連携
 子どもは,自分の立場がなくなりそうになると,思わぬ力を発揮し立場を守るのです!
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 小学校の管理職をしているときに,こんなことを自慢げに語る先生がいました。
「ぼくは教員になってから,30年近くになりますが,1度も週案を書いたことがないんです。だから,悪いけれど,教頭先生,今年も週案は書きませんので,よろしく。」
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 週案というのは,どのように計画し,どんな内容を教えるのかを書いた計画です。各教科等の計画書そのものは,学校で作りますが,その内容をどの時間にどれを行うかを計画し,各担任や教科担任が週案という冊子や電子文書に記すのです。言わば,実施したことの証拠です。先生によっては,児童生徒に指導した安全指導内容や変容を事細かく書く方もあります。

 この先生は,新しく赴任してきた私に,わざわざ言って来てくださったのですが,
(まだ,このような認識の人がいる。)
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という驚きと共に,自慢げに言うことがいかに恥ずかしいことなのかということを,次のように告げたのです。

「先生が,それでよければ,それでよいですよ。」
「いいんですか? 今までの管理職の先生は,
『週案を書きなさい,週案を出しなさい。』
とうるさかったですよ。」

「必要がないと自分で思われるのならば,自己責任でそう思われればよいのです。その代わり,私も校長先生も先生を守ることはできませんよ。授業中の事故や指導内容に対して問題があったときに,週案が書いてあれば,それに基づいて,
『○○先生は,こういった指導をしていました。』
などと説明したりできますが,何もないのでは,私達は何も分りません。かばいようもないのです。すべて自分で対応してくださいよ。」

「管理職として,職員を守るべきじゃないですか?」 
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「週案を出している人は守れますが,出さない何もない人はどうしようもありません。私は,『○月○日に週案を提出してくださいと話したが,未提出』このように書いておきます。これが事実ですから。」
 さすがに,この先生は,自分が週案を書いて来なかったことの恐ろしさを痛感し,この年からちゃんとしっかりと提出するようになってくださったのです。
「やかましく言っていたのは,管理職として職員がちゃんとやっているのかを調べるのもあるけれど,いざとなったら職員を守る資料にもなっていたんですね。」
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 このように意識が変わったのです。その先生をどの先生も分ってるので,びっくりでした。
 自分の立場が危ないと思えたのならば,30年近くやろうとしなかったことも取り組めるのです。


 これと同じことは,子ども達においてもあるのです。
例1 「進学できる高校がない」と言われて,発憤する。
「この成績では,どこも行く高校がないよ。」
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と担任の先生に言われ,驚いて学習に真剣に取り組んだ子がいます。そして,見事希望校に入学したのです。どこも行くところがないということに対して,とても恐怖心をもったのです。

例2 部活で,レギュラー争いになったら真剣に取り組む。
 その学校のある競技の部活では,地区大会や県大会は,3年生からまずレギュラーを出して,足りないときに下級生の2年生から出すという方式で,長年行われて来ていました。
 でも,新しく顧問になった先生は,前任校のように,うまい子がレギュラーになると変えたのです。1年生であっても,うまかったら出すとしたのです。
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 今まで3年生だからと威張って,ろくに練習もしなかった生徒が,レギュラーを取られてしまいたくないという思いから必死で練習し,うまくなってレギュラーを獲得したのでした。

例3 ゲーム機(携帯)などが欲しいために,思わぬ力を発揮する。
 これは,学習をさせるための方法としては良い方法ではないのです。なぜなら物で釣っているので,物で釣られなくなったらやらないということが起きてくる可能性があります。あるいは,味をしめて,止めどなく物を要求してくることも多いのです。
 そのことは別として,
「ゲーム機(携帯)を買ってやるから,○○教科で,何点以上を取りなさい。」
 このように,お母さんに言われたのです。この言葉に発奮をしたのです。それには訳があって,友達の多くはそうしたものを持っていたのです。でも,この子は持っていなかったので,どうしても欲しいと思っていました。そんなときに,このように言われたのです。
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 必死で頑張って,親も驚くような指定された点以上の得点をしたのです。

 以上の例からも分るように,子どもは,自分の立場がなくなりそうになったり,より条件の良い立場が手に入りそうになると,思わぬ力を発揮するのです!

 我が子は普段から,順調に力を発揮していてくれるのであったら,問題はないのですが,もし,いまいち本人が自覚をすることなく,のうのうとしているようなことがあるのならば,自分の立場がなくなりそうになっていることをわかりやすく,いち早く教えてあげることです。そうすれば,内なる本来の我が子の力を発揮してくれるのです。
プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

家庭教育法について情報発信中

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