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生命の教育とは? 表題一覧 NZの家庭教育 冬休みの教育 具体的な家庭教育例 学校教育との連携

362. 親や先生が忙しいときに?!

2020.01.19 19:00|学校教育との連携
親や先生が忙しいときにこそ,我が子から目を離さないようにしましょう?!

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 年度末になったり,親の仕事が忙しくなったときに限って,我が子に事故や問題行動が起きてくることが多いのです。悪いことを予想してはいけませんが,一般的に多いのです。

 どうしてなのでしょうか?
例えば,こんな考えられないようなことも起きたりします。

事例① 学級内で喧嘩になり,興奮した子が切れて教師用の三角定規を友だちめがけて投げるということが起きたのです。たまたま外れて,薄いアルミでできた教室のドアに刺さってしまいました。もし,友達に刺さってしまったらと思うと恐ろしくなります。
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事例② 給食の時間にからかわれて,頭にきた中学生が興奮し切れてしまい,友だちの目の横に箸を指すということが起きてしまいました。眼球でなかったのが幸いでしたが,大変なことです。
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事例③ いつもなら親は帰って来る時間ではないので友達の家で遊んでいたのですが,その日に限って親が夕暮れ時に帰って来て,
「こんな遅くまで遊んでいるんじゃないわ。」
と言われ,頭にきた小学生の子は家出をしてしまいました。夜の10時くらいまで,この子を学校の先生や教育委員会のメンバーなど,みんなで探しました。
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事例④ 今まではそんなことをしたことがなかった子が,小石を軽い気持ちで投げてしまい自動車にあててしまったのです。親は,所有者に謝罪やら弁償といったことで大変でした。
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事例⑤ 線路の上に石を置いて,電車がそれを跳ね飛ばすといったことを楽しむといったことをする子がいました。最悪の場合は,脱線となってしまいます。
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 これらは極端な例にも思えるのですが,必ずしもそうではないのです。いろいろなことが親や先生が忙しい時に起きてきてしまうのです。

どうして,このような考えられないことが起こってくるのでしょうか?

理由1 親や先生が忙しいときには,気持ちが子どもに向くことが弱いのです。そのため,我が子はそれを敏感に感じるとともに,逆に浮かれてくるのです。

【理由1への対応】
 親も先生も忙しい時には,忙しいにきまっているのですが,我が子の様子をしっかりと観察し,普段と同じように接する必要があるのです。
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理由2 親や先生が忙しいときには,寂しいのです。愛情がもらえていないと感じるのです。温かい言葉がけが少なくなっているのです。そのため,投げやりになる子もいますし,そう意識しなくてもじっくりと考える余裕がなくなっているのです。

【理由2への対応】
 温かい言葉がけは,忙しければ忙しいほど多くしなければいけないのです。

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理由3 親や先生が忙しいときには,要領よく事を済まそうと大人はします。時間が少ない分,口うるさくなってしまいがちなのです。
(ぼくは,嫌われている。)
(私は,どうでもよいと思われている。)
と思ってしまうのです。

【理由3への対応】
 口うるさく言っていないかと絶えず,振り返る必要があります。

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理由4 親や先生が忙しいときには,
(自分は,ほっておかれている。)
と,投げやりな行動をする心境になりがちです。

【理由4への対応】
「今日学校でどんな楽しいことあった。」
「今,何の勉強をしているの?」
「今,お母さんもお父さんもめちゃくちゃ忙しいけれど,あと2週間もしたら少し余裕が出てくるから,みんなでハイキングにでも行こうか。」
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などと,楽しい目当てなどを設定して我が子にも頑張らせるといったことも必要なのです。
 家庭の事情が分れば,協力していこうという意識は,学年が進むに従って育っていくものです。


 いったん事が起きてしまうと,起きたことに対しての対応時間と心的負担が多くなり,一層,忙しいという状況を作ってしまいます。
「もう,どうしたらよいの。」
と困り果てる結果となってしまいます。


 親や先生が忙しいときにこそ,我が子から目を離さないような対応としての4つに配慮していきましょう。我が子は大事な家族の一員なのです。

361. 「ひきこもり」にはさせない!

2020.01.18 19:00|冬休みの教育
我が子を「ひきこもり」にさせないためには,どうしたらよいのでしょうか?!

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 内閣府が,平成31年3月29日に公表した生活状況に関する調査 (平成30年度)で,ようやく中高年ひきこもりの実態が明らかになりました。

 この調査での広義の「ひきこもり」の定義は,次のようです。


趣味の用事のときだけ外出する。
近所のコンビニなどには,出かける。
自室からは出るが,家からは出ない。
自室からほとんど出ない状態が,6か月以上継続している状態である。


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「ひきこもり」という言葉は,若い人よりも中高年のほうが多い時代となってしまいました。この内閣府の実態調査によると,

◇40~64歳のひきこもりは,推計約61万人です。
◇「中高年のひきこもり」は,他人事ではなく突然の解雇や再就職先探し,親の介護での退職など,誰にでも起こり得ることが原因となる場合が多いのです。


 臨床心理士の桝田智彦氏の新刊『中高年がひきこもる理由』(青春出版社)から中高年ひきこもりにみられる2つのタイプを学びました。

【ひきこもりのタイプ】
タイプ1 親の言いなりの「よい子」がひきこもりになりやすい。
 従来のタイプの中高年ひきこもりは,思春期から20代前半においての挫折が長期化し,本人の資質や不適切な養育経験,いじめなどによるところが比較的大きいひきこもりだそうです。これは広く知られているところです。
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 具体的にどのような性質の傾向の人が多いのでしょうか。

(1)人づきあいが苦手である。
(2)コミュニケーション能力が低い。
(3)内向的で,自己主張があまり強くない。


 こうした人に多く見られるのです。

 このような人は,学校や会社での生活になじむことができなく,人間関係を築くこともうまくいかずに孤立してしまうのです。
 ひとりぼっちで辛い毎日を過ごすうちに耐えきれず不登校になったり会社などへ行けなくなったりして,ひきこもってしまうのです。

 私の教員経験からも不登校傾向(不登校)の子は,まじめでやさしい子でした。また,繊細で周りに対して敏感に反応をします。空気を読むことに長けています。親の顔色をうかがってきた子が,非常に多いのです。
 この子たちは,親に反抗することもなく,約束に逆らうこともなく従順に従い,いわゆる「よい子」に育ちぎみです。
 この「よい子」であることが,ひきこもりのリスク要因となっているのです。

それは,自分の心を伝えることなく,押し込めて親の意見に従う「よい子」を続けているうちに,次のような子になってしまったのです。
自分は,どんなものが好きで,何が嫌いなのかがなかなか判断できない。
自分は,何をしたいのかがわからない。
 つまり,自分の願い・要求・訴え・夢がわからなくなってしまっているのです。自我の確立ができず,自分というものがはっきりとしないのです。
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 そこで起こってくることは,
「ぼくは,嫌だ。」
「わたしは,できません。」
といった自己主張ができないのです。相手の要求を断ることもできないのです。
 悲しいことに学校では,こうした自己主張をしない子や我慢する子をいじめの対象としてしまう子がいるのです。本人には落ち度がないのに,精神的にやんでいる子がいじめてしまうのです。
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 大人になって職につけば,好まない仕事を押しつけられても小言を言わず,一生懸命に仕事を行う「都合のよい人」にされてしまうことになってしまいます。
 こうした人は仕事量が増え,こなせなくなったときに心身ともに疲れて会社を辞めることになるのだそうです。退職後にひきこもってしまうケースもあるようです。
 次の性質傾向のある人も当然,ひきこもりになりやすいのだそうです。(思春期から20代前半において身についてきたことです。)

(4)相手に説得されやすい人は,そうでない人よりもひきこもりやすい。
(5)何かトラブルがあったときに
(悪いのは自分だ。)
と思いやすい人は,そうでない人よりもひきこもりやすい傾向にある。


 加えて,大人になってからは,再就職の難しさが「中高年ひきこもり」を生み出しています。



タイプ2 貧困や雇用,親の介護などが原因やきっかけとなってひきこもってしまう。
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 これは「新しいタイプ」で,中高年ひきこもりに多く見られる特有のタイプです。
多くが一人前の社会人として働いてきた経験をもっているのです。
 内閣府の中高年のひきこもりに関する実態調査では「35歳での無職の経験」が53.2%と半数以上いました。そして,「働いた経験」の項目では,「正社員として働いたことがある」人が73.9%に及んでいるのです。中高年のひきこもりの多くは,社会人として通用し,しっかりと生きてきた人たちだったのです。

 今回の調査で,人と対したときの感情や感じ方についての質問がありました。

Q1「自分の欠点や失敗を少しでも悪く言われると,ひどく動揺しますか。」
「はい」53.2%,
「どちらかといえば,いいえ」46.8% (拮抗しています。)

Q2「人といるとバカにされたり,軽く扱われたりしないか,不安になりますか」
「はい」「どちらかといえば,はい」が48.9%,
「どちらかといえば,いいえ」51.1% (ほとんど差がありません。)

Q3「初対面の人とすぐに会話できる自信がありますか。」
「はい」「どちらかといえば,はい」が44.7%,
「いいえ」「どちらかといえば,いいえ」が55.3%

 これらの数字から考えると,中高年のひきこもりの多くの方は,個人の資質や性格などが原因で,ひきこもっているわけではないということがわかってきます。

 では,この人たちが,どうしてひきこもってしまったのでしょうか。
40代,50代は,給料も高額になり,リストラの対象になりやすく,突然,解雇をされる。
職場でのいじめやパワハラ,厳しい労働環境に耐えられない。
親の介護のために,仕方なく退職する。

 このような理由があるようです。とにかく中高年の人が会社などを辞めると,新しい職をみつけることは至難の業なのです。

 食べていくために非正規やアルバイトについても非正規やアルバイトも苦痛になってしまったら,立ち直って新しい職を探すのは容易なことではありません。
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 自己肯定感や社会的に認められてきているという感覚の両方を失ってしまい,生きるための支えとなっていたアイデンティティが崩壊してしまったのでは,絶望し,ひきこもってしまうのも同情できます。


 では,我が子を「ひきこもり」にさせないためには,どうしたらよいのでしょうか?!
 タイプ2の「貧困や雇用,親の介護などが原因やきっかけとなってひきこもってしまう。」という面では,なかなか難しい面があります。今できることは,タイプ1の「親の言いなりの「よい子」がひきこもりになりやすい。」これは改善していくことが必要です。

(1)人づきあいの苦手をなくす。
 家庭でも多くの方と関わるようにさせます。買い物や散歩,ハイキングなどに一緒に連れて行き,多くの人と関わらせるのです。スポーツ少年団などに入れば,関わらないではいられないのです。
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(2)コミュニケーション能力を高める。
 家庭での会話を積極的に進めましょう。学校から帰ってきたら,「今日頑張ったこと・楽しかったこと」を毎日,聞いてください。
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(3)外向的で,自己主張ができる子にする。
 自己主張ができるように,
「あなたはどう思うの?」
と,いつも聞いてください。言えなければ,選択肢を与えてでも選んで言わせてください。
それを行っていると,選択肢を与えなくても言うことができる子になってきます。
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(4)相手に説得されにくい人にする。
 説得されやすいということは,自分の考えがないか弱いのです。日常生活で
「それってどういうこと?」
「お兄ちゃんはどう思うの?」
と聞いてください。
 また,とつとつとした話であっても聞き上手になってゆっくりと聞いたあげてください。話ができることが重要なのです。そこから,少しずつ自信が出てきます。
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(5)何かトラブルがあったときに自分だけを悪く思わず,客観的にみられるようにする。
 トラブルがあったときは,家族で事実関係をはっきりさせるようにし(場合によっては学校に依頼することも必要です。),
「あなたは,この点においては立派だったわよ。この点に関してはここを直してくと良いわね。」
などと,
(いつも自分だけが悪いんだ。)
などと思わせない考え方を身につけさせていく必要があります。
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 この5つのことは,親の言いなりになって,「よい子」でいようとする心からの脱却とも言えます。
 親の顔色をうかがわなくても自由に生きられる子,時には親に反抗し約束に逆らうことも必要なのです。その時に,どのように対応するかが重要なのです。偽物の「よい子」ではいけないのです。自分の心を伝える中で「よい子」になって欲しいのです。こうしたことを家庭で努力していくことが,学校や会社での生活になじむことができ,人間関係を築くこともうまく行くようになっていきます。ひとりぼっちで辛い毎日を過ごすことがないように,今の状況をより良い状況にするように家族で取り組んでいきましょう。

359. 負けず嫌いな子は!?

2020.01.17 19:00|学校教育との連携
我が子が負けず嫌いな子で,どう対応したらよいか困っているということはありませんか?!
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「負けず嫌い」というと,よい面では,何事にも意欲的に取り組んでいくので頼もしいということが言えます。
 悪い面では,むきになりすぎて周りとの調和をとれないということが生じます。
これらの2つの面について考えてみましょう。


(1)(友達に負けることが嫌だ)という勝気な気質の子がいます。
 友達や兄弟姉妹と比較して,自分が負けているというのが耐えられないのです。友達や兄弟姉妹などが,自分より優れていると,
「ぼくの方が,上手だよ。」

「私の方が,才能があるわ。」
と,自分をよく見てもらおうと行動をするのです。これは自己アピールの姿です。
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 幼児期は,
(ぼく,できるよ。)
と自分のすごさを訴えてくる傾向が特にあります。これは3~6歳くらいの自我に目覚めた時期の特徴です。徐々に周りと合わせていくことができるようになります。
 この3歳から6歳くらいの時期でも,極端に負けず嫌いが激しいときには,原因として2つのことが考えられます。

原因① 家庭でほめることがない。
 ほめられないことは,子どもの5つの願いにある「ほめられたい。」「認められたい。」という欲求がかなえられていないのです。だから一層,それを求めてくるのです。

原因② 極端に家庭でほめ過ぎている。
 これは,ほめすぎのために有頂天になっていて,
(ぼくは,すごいんだからもっとほめてよ。)
と,
(ほめてもらって,あたり前。)
と思うようになっているのです。だから,一層,それを要求してくるようになるのです。


 いずれの場合も,次のような取組みがいります。
家庭での取組み  相手のことを考えた言動をするように教えるのです。
 例えば,カバンで自分の方がかわいいと言っている場合で考えてみます。
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C:「私のカバン,ピンクでかわいいでしょう。」
我が子:「ピンクなんてありふれているわよ。私のカバンパープルよ。こっちの方がかわいいでしょ。」
 この場合は,
P:「友梨ちゃん(仮称),色の好みは人それぞれに違っているの。チューリップだって赤が好きという人もいれば,黄色が好きという人もいるの。どちらもきれいでしょ。自分の好みだけで判断してはいけないのよ。みんなが
『友梨ちゃんのピンク変!』
なんてカバンを貶したら嫌でしょ。悲しくなってしまうでしょ。あなたは優しい子だからそのこと分るわよね。人それぞれに個性があるのよ。それを大切にしてあげなくてはね。」
 このように,お互いの立場・好み・考え方を大切にし,友達の気持ちを考えて話すことの大切さを教えていくのです。その際には,「あなたは優しい子だから」というように我が子の良さを認めながら話すといっそう納得できるのです。
 さらに,友達と生活する中で,友達の立場・好み・考え方を大事にして話している子を見つけたら
「瑠梨(仮称)さんてすごいね。あなたは友達の好みを尊重しているのね。」
といったように言えると,さらに良いことを我が子に教えるのです。



(2)「常に自分は1番だ!」にこだわる気質の子がいます。
 このタイプの子は,負けると腐ったり,怒ったり,人にあたったりする子が多いのです。
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クラスの遊びの種目決定で自分のやりたい遊びでないと,自分の思うようになるまで粘り続けます。笑い話のような話ですが,この子のこだわりのために楽しい長い休み時間がなくなってしまうということも現実にはあります。4年生くらいからは,
「ほっとおこ。」
といって,みんなが相手にしなくなります。そうならないように低学年までで強いこだわりを除いていく必要があります。

学級ゲームや体育のでチーム種目で負けたりすると,勝敗にこだわり,
「有紀さん(仮称)が,ミスばかりするから悪い。」
などと,友達のミスなどを言い続けます。自分が原因で負けたりすると,自分のせいではないと泣いたり癇癪を起こしたりします。また,ゲームで味方にボールを投げつけたりと滅茶苦茶な行動をとったりします。
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 このような子への手立ては次のようにします。

手立て① (自分の思い通りにはならない。)という経験を多くさせます。
 家族なら甘えがまだ許されますが,学校やスポ少などでは通用しない行動です。クラスの子は,自分の思う通りにしてくれると思っているから自己主張をしてわがままを言うのです。
 学校などでは,先生に依頼してわがままを通させないようにしてもらうことと,家庭でもわがままを通させないようにするのです。

「今,あなたが言っているようにすると,弟はどうなるの。優しいあなたなら分るでしょ。みんなが楽しくできるようにしてあげる子をお母さんは好きよ。」
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などと,「あなたは,優しくて協調性のある子」として,機会あるごとに教えるのです。
(あの子の相手をすると,面倒くさい子だから。)
などと,この子の言いなりになったりわざと負けてばかりいてはいけないのです。


手立て② 実力が勝負という経験を多くさせます。
 普通は,親は手加減をして負けてあげたり,お兄ちゃんは弟にわざと負けたりといろいろ気をつかって楽しく遊びをするのですが,「常に自分は1番だ!」にこだわる気質の子には,我が子のために例え遊びであっても,親や兄弟姉妹も実力勝負でこてんぱんにぎゃふんといわせることも大切なのです。
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 “負けるから工夫をして再び挑戦する”この適度抵抗が必要なのです。



(3)友達に負けたくないために,話をオーバーに言う気質の子がいます。
C:「ぼく,二重跳び15回跳べたよ。すごいでしょ。」
我が子:「ぼくなんか,20回も跳べるんだぜ。まだまだだなあ。」
 実際には13回しかできないのに,20回跳べると言ってしまうのです。負けたくないあまりオーバーに言ってしまうのです。負けたくないから嘘を言うつもりはなくてもつい嘘を言ってしまうのです。

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「じゃあ,やってみせてもらおうか。」
などという方法もありますが,お母さんなら実際はどのような状態なのかを知っているはずです。我が子のやる気を損ねなく,しかも嘘をついてはいけないということを教えるには,

「2人とも頑張ったんだね。もっとこれからもっと練習するんでしょ。今度,お母さんに教えながら見せてね。」
などと,練習せざるを得ない状況を作り,勢いで言ってしまったことへの反省も兼ねさせるのです。これで我が子のプライドは保たれるのですが,ペナルティーとしての練習がついてくるのです。
 この子のように,回数をオーバーに言うのも「認められたい。」という子どもの願いなのです。認めてあげながら次への行動を修正させていくのです。
 年令が上がるにしたがって,
(オーバーに言って,実際と違うと恥ずかしい。)
ということを学んできます。


 負けず嫌いはよい面と悪い面とがあると言ってきましたが,そもそも負けず嫌いがあるからこそ,人は努力ができるのです。負けず嫌いの気質があるのは嬉しいことなのです。極端な負けず嫌いは,よい方向に向けてあげればよいのです。負けず嫌いがない方が心配なのです。

 負けず嫌いだからこそ。
勉強で,自分が納得いかないことに対して,追究できるのです。
スポーツで,技能を向上させようと友達と競えるのです。試合にも臨んでいくことができるのです。
英語検定,漢字検定,算数検定などいろいろな検定などレベルの高いことに挑戦できるのです。
いろいろな習い事も意欲的に取り組めます。


 子どもの負けず嫌いをより良い方向に向けるのは,やはり,親です。負けず嫌いの構図を上手く理解して,我が子の能力を大いに育てていきましょう。

358. 盲導犬の素晴らしさ!

2020.01.16 19:00|具体的な家庭教育例
盲導犬の素晴らしさを我が子に伝えるとともに,我が子の素晴らしさも引き出しましょう!
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 盲導犬に補助をしてもらっていらっしゃる方と一緒に旅行をする機会に恵まれました。今まで映像や本での知識,あるいは学校で「視覚障害者の方のお話を聞こう」といった機会に少し様子を見させてもらったことはありましたが,1日一緒に行動をさせてもらうといったことは初めてのことで,驚くことばかりでした。


 そこで,改めて盲導犬について調べてみました。

 身体に障害のある方をサポートする犬のことを「補助犬」と言います。その補助犬には,盲導犬,介助犬,聴導犬の3種類があります。
 今回一緒に行動した「盲導犬」は,視覚に障害のある方が主に屋外を歩く際にサポートする犬です。
 視覚に障害のある方が持ちやすく工夫されたハーネス(胴輪)を付け,障害者の方が持ち手を握ることで障害物を避け,安全に歩けるようになっています。
 ハーネスは障害のある方が,犬の微妙な動きからさまざまな情報を理解しやすいように作られていました。
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 一緒に行動したりバスの中の様子を見たりしていると,補助犬(盲導犬)としての性格が,書籍やネットに書かれている条件と本当に同じでした。

【補助犬(盲導犬)の性格】
◇人に対して愛着があって人と一緒に何かを楽しむことが好きです。また,人との生活に積極的に関わろうとする性格です。
 いかにも飼い主を大切にしているし,一緒に行動するときに嬉しそうに動き出していました。尻尾をよく振っていました。
(この人のために自分は働いているのだと,この盲導犬は思っているのだなあ。)
と感じさせられました。
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◇順応性があって環境の変化に左右されることなく,いつも同じでいられるのです。
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 私たちの身近にいる犬は,感情をあらわにし鳴き叫んだりするのですが,朝の7時半から18時くらいの間に,1回も吠えたりうなったりする姿を見ませんでした。バスの中ではいないような静かさでした。


◇集中力・率先力があります。
 急な階段の上り下りでも,ひるむことなく上手に導いていきます。よほど人間の我々の方が弱腰になるくらいでした。ちゃんと飼い主の動きを察知してリードしていくのです。
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◇屋外が中心の仕事のために,状況が異なったり犬にとっての誘惑物も多いのですが,気をとられずに仕事ができる性格なのです。
 バスの中で
「ワンちゃんには,申し訳ないね。」
などと言いながら,人間はいろいろ気になるお菓子などを食べるのですが,いっこうに関心がないようにじっと座っていました。

 施設へ行く観光の道すがらでも,道に小鳥などがいようと気にすることもなく導いていくのです。
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 角を教えたり,段差を教えたり,障害物を教えたりできるのです。これらを組み合わせて歩行をリードし,近くの目標物まで誘導できるのです。
「すごい。」
としか言いようがないのです。


 もっと調べていくと,このしっかりとした盲導犬は,人間の子以上といってよいくらい大切にほめられて育てられるのです。

 訓練センターでは,6カ月~1年間くらい,盲導犬としての作業や社会的なマナーの訓練を受けるのだそうです。

 盲導犬は,「訓練をする人」と「盲導犬を使用する人」は違うので,人の指示に従うだけでなく
「何をしたらよいのか。」
を自分で考え,自主的に適切に行動をすることが求められるのです。そのため,訓練では犬が進んで行動する意欲・姿勢を伸ばすことが重要視されます。

 盲導犬が,楽しく仕事をするために「ほめること」で訓練をします。
「叱ること」ばかりでは,犬が仕事を意欲的に行うことができなかったり,訓練士の言うことしか聞かなくなったりするのだそうです。
 盲導犬は視覚障がい者のための犬であり,8年くらい仕事をする犬なので,誰の言うことでも聞くように訓練することと,犬自身がその作業を楽しんでできるようにほめて訓練していくのだそうです。

【ほめてする訓練内容】
(1)犬をよく観察して,その犬ができる行動をさせてよくほめます。
 ほめられる経験を多く積ませることで,人にほめられる喜びを覚えた犬は,
「次は,何をするとほめられるかな。」
自分で考えて,人にほめられることを期待するようになるそうです。
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「我が子のよいところをいくつ言えますか。」
と言われて,10以上言える方は,我が子を「ほめて育てる教育」をしていらっしゃるのです。


(2)ほめられることを期待する状態になれば,他の仕事をどんどん教えます。
 基本訓練では,「座れ」,「伏せ」,「待て」,「来い」,「左に付け」などの日常生活で使う基礎を教えます。
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 我が子もほめられてやる気になれば,いろいろなことに挑戦していきますね。


(3)ハーネスをつけて戸外で,盲導犬を使用する人を安全に誘導できるように訓練します。 誘導訓練では,次のような作業を教えます。

道の端に寄って,まっすぐ歩く。
段差や角のある場所では,一旦停止して飼い主に教える。
看板・人・自転車・車などの障害物の回避。
飲食店,デパートなどでのマナー
電車,バス,エスカレーター,エレベーターへの乗降


 我が子が,こうしたことができていないのならば,残念ながら教えていなかったのです。


(4)どのような環境でも同じ仕事ができるように,様々な場所に行き,環境に慣れさせる訓練を行います。
 臨機応変に我が子でもなかなかできないものです。それをわずか1年間の間にできるようにさせるのですから,すごい努力なのですね。

 どうでしょうか。幼児から小学校低学年にかけて我が子に教えたことと同じように,盲導犬に教えていたのです。
この指導の根底は,

◇「何をしたらよいのか。」
を自分で考え,自主的に適切に行動をすることができるように
「ほめること」をしていたのです。


◇「叱ること」ばかりでは意欲的に行うことができなかったり,叱る人の言うことしか聞かなくなったりするのだそうです。

 よく観察して,できる行動をさせてよくほめる,そのほめられる経験を多く積ませることで,ほめられる喜びを覚え,
「次は,何をするとほめられるかな。」
と自分で考えて行動するということです。

 犬を育てるときでも,ほめるのです。犬は嬉しいのです。ましてや言葉がもっと分る我が子に,どうしてほめることをしないということがありえましょうか。
ほめる教育は,人間でも動物でも共通なのです。

357. 「努力ができる」が長所!?

2020.01.15 19:00|具体的な家庭教育例
我が子は,「努力ができる」という長所がありますか!?
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 昔から「失敗は成功の元」等と言われますが,失敗は誰でも辛いものです。失敗を繰り返して成功したアメリカのフォード自動車の創業者であるフォード氏の有名な格言に,次のようなものがあります。
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「失敗を恐れた瞬間からあなたの中のパワーがなくなってしまうのです。でも,失敗こそがあなたを成功に導くチャンスなのですから,失敗を恐れることも恥じる必要もないのです。むしろ恥じるべきは,失敗を恐れる心なのです。」

「失敗とは,より賢く再挑戦するためのよい機会です。まじめな失敗は,なんら恥ではないのです。失敗を恐れる心の中にこそ,恥辱は住むのです。」
 つまり,失敗は次へのチャンスであり,よいよい機会であると言われています。


我が子は,失敗にくよくよすることなく,いろいろなことに挑戦をしていますか?

◇テストの点数が悪いからといって,投げやりになっていませんか? 
「ちゃんと勉強したのにこの点数か。頭が悪いのかなあ。」
などと,勉強方法の改善をしないで,能力のせいにしていませんか。「勉強方法の改善」というよい機会が与えられたと考えて取り組めばよいのです。その結果,やり通した後のよい成績を見る喜びは,格別なものになるのです。
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◇成績が伸びないからといって安易に塾に行けばよいなどと他に頼りすぎていませんか?
「お母さん,塾に行けばいろいろと指示されて取り組めると思うから塾に行かせて。」
  このように逃げてはいませんか。努力する自分の姿勢がなければ,塾へ行くお金が無駄になります。むしろ,
(塾なんかに行かなくてもわたしはできる。)
という姿勢が成績アップにつながります。
 やる気満々で,さらに高みを目指して塾に行こうというのは,別な話です。
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◇運動ができないといって,練習をサボっていませんか? 
「ちっともできない。うまくなれない。親の遺伝だ。」
などと,人のせいにしていませんか。縄跳びにしても走ることにしても継続して練習すれば,できるようになるのです。中学の部活動でもうまい子は,それなりの練習をしています。その結果なのです。華々しい試合だけを見て,うらやましがっていてはいけないのです。
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◇「友達ができない。つくれない。」となげいてはいませんか?
「ぼくって不器用だから,なかなかクラスの友達に話しかけられなくって。」
などと,我が子は努力しないで生きて来たことだけで,友達ができない理由にしていませんか。
 友達づくりは,自分が相手をどれだけ思いやる生活をするか,自分が明るい生活をすることで周りを和やかにするか,その結果,自分が魅力的になるかで決まるのです。
(よし,1日1回は,友達に親切にしよう。)

(笑顔を常に心がけて,親しみをもってもらおう。)
こうした努力がいるのです。
 自分に近づきたくなる要素がないのに,他のせいにしていてはダメなのです。
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 こうしたことに挑戦をしている我が子であったら,その「努力ができること」が我が子の長所なのです。
今は,なかなか思うように行かなくても必ず成就するのです。
 少しでも努力をしようとする姿勢があったら,
「努力をする,努力をしようとする,それがあなたの長所よ。」
と,認識させてください。

 それをフォード氏は,
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「あなたができると思えばできるのです。できないと思えばできないのです。どちらにしてもあなたが思ったことは正しいのです。」

「どんな人間も,自分が思っている以上のことができるのです。」

「最高の友は,私の中から最高の私を引き出してくれる友です。」
と言っているのです。

 今日から見方・考え方を変えましょう。
なかなか努力してもできないのは,情けないのではなく,「我が子を目標達成・成功に導くチャンス」であり,「より賢く再挑戦するためのよい機会」であるととらえ,そのことを教えていきましょう。

「努力をする,努力をしようとする,それがあなたの長所よ。」
我が子の力を引き出すのは,やはり,我が子を信じる温かい親の言葉がけなのです。
プロフィール


名前 : 英ちゃん(柘植 英次)
趣味 : 読書・魚釣り
教育関係履歴:岐阜県の教員
教頭・可児市主任指導主事・校長を経験

家庭教育法について情報発信中

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